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ベトナム語由来の日本語

前回は日本語に由来するベトナム語を紹介しましたが、今回はその逆である日本になじんでカタカナ化したベトナム語を紹介します。

日本の広辞苑に掲載されている語彙の中から、地名や固有名詞を除く単語を5つピックアップしてみました。

①フォー(Phở)

これはおそらくベトナムについて全く知らない日本人でも聞き覚えのある、最も有名な日本語化したベトナム語でしょう。ただし、カタカナの「フォー」とベトナム語の「phở」は発音が全く違うため、ベトナムで「フォー」と言っても通じません。

フォーの他にもバインミー、バインセオ、チェー、ヌクマムなどカタカナ化されたベトナム食材は他にも多くありますが、日本人一般の知名度はそれほど高くありません。

②アオザイ (Áo dài)

ベトナム人女性が着る伝統衣装のアオザイも日本語化したベトナム語の一つです。

áo dàiは直訳すると「長い上着」を意味します。上着から続く足までの長い特徴的なスリットから来ています。

áoは細かくいうと「上半身に着用する衣服」を意味し、下半身に着ける衣服はquầnと言います。だからquần áoで「服(全般)」となるわけです。

áoは漢越語で【襖】です。音読みでは「オウ」、訓読みでは「ふすま」と読みます。

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