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ベトナム人にウケる流行りのベトナム語

ベトナム語には、日常会話を楽しくするユーモラスな表現がたくさんあります。今回は、その中でも若者に流行りの面白い3つの表現を紹介します。以下の表現を覚えて、ベトナム人との会話を盛り上げてみましょう。

① Sư tử Hà Đông

Sư tử Hà Đôngは「ハドンのライオン」という意味で、嫉妬深く怒りっぽい女性、特に自分の妻などを自虐的に指す際によく使われます。

sư tửは「獅子、ライオン」という意味で、漢字でも【獅子】です。Hà Đôngは地名ですが、これはベトナムのハノイ市郊外のハドン(Hà Đông)区ではなく、中国の山西省の河東(ベトナム語にすると同じくHà Đôngになる)からきています。

この表現は中国の宋の時代の逸話に由来します。その逸話では、陳操という人物が河東の田舎で隠遁生活を送っていた時、彼の友人たちが訪れて宴会をしている際に、彼の妻が他の女性に気を取られるのではないかと疑い、嫉妬にかられて激しく怒り出しました。

その友人がその時の彼女の怒りを「ハドンのライオンの咆哮」と詩に詠んだことから、「ハドンのライオン = 嫉妬深く、怒ると手が付けられない女性」という表現が生まれたとされています。

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