自由への疾走

人生は山あり谷あり。
悪いときの方が長く感じたり、良い時のことを忘れたりしがちだが、物事に執着せずに冷静になれば、本来の自分を取り戻せるに違いない。

強さとは、腕力のみにあらず。
体力と気力がともに充実してこそ、真の強さにつながる。
現代を生きる我々は、体力よりも気力が弱りきっている。
心の病、躁鬱(そううつ)病などにかかる人々が、年齢や男女を問わず、生活習慣病と同じく増える一方だ。

本屋へ行けば、すぐ目につく所に心理学の本が並べられ、テレビをつければジェンダーを売りに、男が女々しく女が雄々しく振る舞う姿が映し出され、ニュースに目をやれば、○○ハラスメントという活字が紙面を賑わす。

道徳、倫理、モラルといったものは、いくら個人の自由や権利がクローズアップされる時代にあっても、そこまで希薄なものであって良いのだろうか。
常識と非常識の狭間で、あるいは誠実と不誠実の狭間で、揺らぐ価値基準。
基準が不明瞭だからと、何でもルールを無理からに作って、自分で自分をがんじがらめにしてしまう人間の今の姿は、それで本当に自由だと言えるのだろうか。

より良くするための生活の目的や仕事の目的を見失ってはいないか、あらためて自己を見つめ直すときだと思う。


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