ArXivで気になる論文を表にまとめてくれるFirefox拡張機能

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 理学系、情報系の方はArXiv(アーカイブ)の更新をチェックすることが多いと思いますが、興味ある論文だけをピックアップして後で読めるようにしたいと思い、自分のPCに論文まとめリストを作成してくれるFirefox拡張機能(アドオン)を自作しました。

 完成イメージはこんな感じのExcelファイルです。

 よければ使ってください。


必要な環境

  • Firefox(のアドオンが使えるブラウザー)

  • Python

  • Excel

これらの導入方法については他のサイトに譲ります。


①Firefox上での環境構築

 Firefoxを開いて以下のページにアクセスし、アドオン「Arxiv Auto-Pick」をインストールしてください。

 インストール後、ツールバー上のアドオンマークをクリックして、「Arxiv Auto-Pick」の上で今度は右クリックし、メニューの中から「ツールバーにピン留め」を選択します。

 こうすることでツールバーにアイコンを表示できたと思います。


②PC上での環境構築

 まずはファイルアプリを開いて、自分が表を保存したい場所に「arxiv」という名前のフォルダーを作成してください。私は複数の端末から表を見たいのでiCloud上に置いています。

 次に、「arxiv」フォルダーの中に以下のファイルをダウンロードしてください。

 最後に「arxiv」フォルダー内に「pool」という名前のフォルダーを新規作成してください。ここまでで以下のようなフォルダー構成になっていると思います。

📁arxiv
  |_ 📁pool
  |_ 📃refresh.py

 「refresh.py」はPythonで書かれているのですが、内部ではExcel操作のためにopenpyxlライブラリを利用しています。これは標準ライブラリではないのでpipコマンドを使ってインストールします。

 Windowsではコマンドプロンプト、Macではターミナルに次のコマンドを入力してください。

pip install openpyxl

 特に問題なくインストールできれば作業は完了です。


使い方

 保存したい論文のアブストラクトページ(URLはhttps://arxiv.org/abs/…)を表示出来たら、「Arxiv Auto-Pick」のアイコンをクリックして、次にページを更新します。


 するとtxtファイルのダウンロードが始まりますので、先ほど自分のPC上に作成した「arxiv」フォルダー内の「pool」フォルダーに対象ファイルを保存してください。

📁arxiv
  |_ 📁pool ⇦ この中!
  |_ 📃refresh.py

 目ぼしい論文たちを保存し終わったら、「refresh.py」を実行してください。終了すると以下のように「arxiv.xlsx」という新しいExcelファイルができていると思います。

📁arxiv
  |_ 📁pool
  |_ 📃arxiv.xlsx ⇦ NEW!
  |_ 📃refresh.py

中身を覗いて次の画像のようになっていれば成功です!

以降はまたFirefoxに戻って
 ① 保存したい論文のページで「Arxiv Auto-Pick」をクリック
 ② ページを更新
 ③「pool」フォルダーにtxtファイルを保存
 ④「refresh.py」を実行
を繰り返せば「arxiv.xlsx」の中身が更新されていきます。


快適なArXivライフを!!!


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