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【バトンリレー企画】#異文化カルチャーシェア活☆仏教が好き☆

私のnoteを開くと真っ先にこんなことが書いてあります。

子供の頃なりたかったもの。インテリアコーディネーターと歌手と僧侶でした。


私、仏教が好きなんです。


チェーンナーさんの企画【バトンリレー企画】異文化カルチャーのシェア活しましょう!みんなで!2度目のバトンをいただきました!引き出しはまだまだありますのでよろしくお願い致します。


今回は仏教について書きたいと思います。

まずは幼少期の話から。私の実家は田舎の農家で、祖父母が一緒に暮らす大所帯でした。町内には同じ苗字の家が多く、親戚もたくさんいました。そんな昔ながらの集落です。

家には毎月お寺さんがお参りに来られて、夏休みにはお経の練習会がありました。夜になると子供たちは公民館に集められ、お寺さんに教えてもらいながらお経を読む練習をするのです。その時に読んでいたのは「正信偈」というお経です。宗派は浄土真宗です。浄土真宗は、大きく分けるとお東(大谷派。本山は東本願寺)とお西(本願寺派。本山は西本願寺)があり、私の実家はお東です。どちらも同じ「正信偈」をあげるのですが、お東とお西ではお経の節が違います。

私の認識では仏教の宗派別に見ると全国的に浄土真宗の信者がいちばん多いように思うのです。でも正信偈というお経はあまり知られていませんよね。やはり「般若心経」がいちばん有名だと思うのですが、浄土真宗では般若心経をあげることはありません。浄土真宗は「たとえどんな悪人でも念仏を唱えると阿弥陀様が助けてくれる」という他力本願の教えです。漢字を読めない人たちがお経を唱えるのは困難なため「南無阿弥陀仏」という念仏ができたと聞いたことがあります。浄土真宗って、仏教の中でいちばんやさしい宗派という印象を持っています。

話は夏休みのお経練習会に戻ります。開催されていたのは私が小学校の中学年頃なのですが、そのとき既に私はお経がすらすら読める状態でした。私の家には仏間があり大きな仏壇があるのですが、毎朝お参りをしてからじゃないとご飯を食べてはいけないという躾をされて育ってきました。洗面を済ませ身支度を整えてから仏壇の前に行きお経を唱えるのです。一通りお参りを済ませてから、正座をしてご飯を食べるのが決められたスタイルでした。お参りするのは母と一緒のときもあり、自分ひとりのときもあります。母は当時も今もですが、仏壇には常に生花が生けられ、毎朝炊き立てのご飯とお水とお菓子をお供えしています。

ずっとそんな生活をしてきたので、今の私のマンションに仏壇はありませんが、毎朝のお勤めは欠かしません。仏様と夫の両親祖父母の写真を置いて簡易的な仏壇を作っています。毎朝お水を変えて炊き立てのご飯をお供えして、お経をあげています。私の生真面目な性格上、一通りの家事とお参りを終えてからでないとご飯を食べてはいけない気がしています。それを家族に強要することはありませんが。

そんな感じで、お寺とは非常に太いつながりで生活してきました。私の家は30代続く本家なので、法事などお寺さんの出入りも多かったのです。小学校6年生と中学1年生の夏休みには、3泊4日で東本願寺に研修旅行に行きました。そこには全国の小中学生が集まり境内にある会館で寝食をともにしながら過ごしました。お経をあげたり法話を聞いたり命について考えたりしながら、プチ修行のような感じでした。京都の夏はとても暑かった。そして今でも東本願寺を見るといろんな思いが蘇って胸がきゅんってなります。

私の母は昔からとても信心深い人です。実家が檀家のお寺とは別に、母が足繁く通うお寺がありました。そこは天台宗のお寺なので祖父母や父の手前あまり大っぴらにできなかったのですが、よく一緒に連れて行かれました。そのお寺の住職は女性です。お寺の中はいつも人で溢れかえっていて、私が小学生の頃に大きなお寺が建ちました。富山の裏パワースポットの御皇城山皇祖皇太神宮という神社があるのですが、その場所は太古の昔、神様たちの乗った船が発着する空港だった場所なんだそうです。天台宗のお寺が建ったのも、その近くでした。とても神聖な場所を選ばれているのですね。御皇城山皇祖皇太神宮については、私がnote以前に書いたブログがありました。

天台宗のお寺の広い境内には水子地蔵さんがとてもたくさん並びます。中には有名人の名前が彫られたものもあり、母が建てた我が家のお地蔵さんもそこにいました。だからまだ富山に住んでいた頃、精神的に辛い時期にはお供物を買って自分で車を走らせて、お地蔵さんに会いに行ったりしていました。そして話を聞いてもらいました。

私は2度結婚しているのですが、1度目に嫁いだ家は神仏を信仰するという習慣はなかったようです。どこまで本当かはわかりませんが、親族が亡くなっても集まってお寿司を食べただけだったと聞きました。

今の夫の実家は浄土真宗のお西です。先にも書いたとおり、お東とお西では同じ正信偈でも節が違います。義母が亡くなったときにお西のお経は教えてもらったのですが、ついつい子供の頃からのクセが抜けず、正信偈をあげるとお東の節になってしまいます。だから毎朝主人のご先祖さまにお参りするときに、どのお経をあげたらいいのか迷ってしまい、ずいぶん長い間お経をあげることができないでいました。そんなとき知り合いになった真言宗の僧侶の方に相談したことがあるのですが、その方には「自分の気持ちが大事」ということを教えていただきました。それからは婚家の宗派など気にせずに、般若心経をあげています。


さて、ここまで長く書いてきましたが、ここから仏教の魅力について書いていきたいと思います。

「何の宗派が好きなのか」という問いかけに対して私はこう答えます。

「仏教です」と。


仏教の何が好きかって、恥ずかしながら「教えに感銘を受けて」とかそういったことではないのです。仏教って私にとって生まれながらにして当たり前にそばにあったものです。何事においても感覚派な私が思う仏教の好きなところ、それは

世界観です。


お寺や仏像、道具や装飾品そしてお坊さん。どこをとっても何をとってもその凛とした佇まいや空気感にとても惹かれます。理屈ではとても説明できなのです。

ずっと仏教が好きなんだけど、その時々でマイブームがあります。

それは天台宗の厳しい修行「千日回峰行」だったり、鳥獣戯画だったり。瀬戸内寂聴さんのときは彼女の動画やエッセイを読んで、寂聴さんのように自分の庵を構えて僧侶をしながら執筆活動をするスタイルに憧れました。

推しは空海です。書籍を何冊も書い(読めていませんが)動画をたくさん視聴しました。空海が建てたお寺に行ったり、彼直筆の書を実際に目にしたこともあります。私は自分の性格上、仕事ができて頭が良くて人としての魅力も持ち合わせているような人が好きなのですが、空海ってまさにそれを地で行く人だと思います。そして何と言っても口の中に金星が入ってきたのがすごくいい!気になる方は調べてみてくださいね。また、最澄と絡む話を聞いても本当におもしろいのです。そして空海と私は誕生日が1日違い。彼はきっと、宇宙の奥の次元の違う世界をを見ていたに違いありません。

禅宗にはざっくり言って臨済宗と曹洞宗、黄檗宗があります。私は今まで禅宗に関わったことはないのですが、禅の修行にとても惹かれます。禅の修行僧のことを雲水といいます。雲水の修行や作法はとても厳しいのですが、それがまたとても美しいのです。書籍を何冊も買ったし、永平寺の修行風景を撮った動画はいくらでも観ていられます。座禅を用いた修行を行う宗派を禅宗と呼ぶのですが、座禅をするときも細かい作法があるようです。食事の合図には魚鼓という木でできた魚の形の鳴物を鳴らします。応量器と呼ばれる入れ子になった器は食事や托鉢でも使うもので、一時期この応量器が欲しくてたまりませんでした。作務(掃除などの作業)を行うときは作務衣を着用します。余談ですが私の父母はよく、私服で藍色の作務衣を着ていました。母はそのままスーパーに行ったりしていたので、時々友達のお母さんから「愛ちゃんのお母さんって、お坊さん?」などと聞かれることがありました。あながち間違いでもないかも。そして私も作務衣が欲しいと思っています。禅の修行ってとにかくすべてが凛として美しいのです。

こんな感じでどの宗派もそれぞれに素晴らしいところがあり、興味があります。だからどの宗派なんて選ぶことはできないし、そもそも

仏教って元々ひとつじゃん。

って思うのです。

子供の頃からの夢はインテリアコーディネーターと歌手だってずっと思っていました。でも大人になってから気づいたのです。

そういえば、僧侶にも憧れていたなって。


頑張ってお経を覚えたり、仏像の絵を描くこともありました。そういえば母にも「尼僧さんになりたい」って言ったことがあったと思います。

将来は自分の庵を構えて僧侶をしながら創作活動やものづくりを楽しむ生活をするのもいいなって思います。



【期間】7月20日(火)まで
【バトンリレー】ルール
1.バトンが回ってきたら、noteを書く。
自分が薦めたいマイカルチャーを記事にする。表現や書き方は自由。
2.noteを書いたら、次にバトンを渡すnoterさんを指名する。
指名するnoterさんの最新の記事を貼る。
3.指名するnoterさんは、最大2名まで。
4.チェーンナーさんの記事を貼る。
5.ハッシュタグ、「異文化カルチャーシェア活」を入れる。
【バトンリレー】の返還について
1.バトンをもらったけどnoteを書きたくないという人は、バトンをチェーンナーさんに返還してください。方法は以下のどちらか。
①「チェーンナーさんに返します」という記事を書いたものに、上記チェーンナーさんの記事を貼って投稿。
②チェーンナーさんの記事のコメント欄で「バトンを返します」と申告
返還すると、チェーンナーさんがオススメのカルチャーを書いて投稿されます。
2.バトンをもらって記事を書いたけど バトンを回すのがいやだという人は、チェーンナーさんにバトンを返してください。その際記事に「チェーンナーさんに返します」と書いていただければ、チェーンナーさんが引き取って、おススメマイカルチャーを書かれます。バトンは遠慮なく返して大丈夫です。


次のバトン走者を発表します。

茉叶☆Makanaさん

あきやまやすこさん


私の大好きなお二方です。

二人とも企画が大好物だと思うので、この七夕の素敵なタイミングで楽しみながら書いてもらえたらいいなと思います。

茉叶さん、やすこさん、どうぞよろしくお願いします。

未来はいつも面白い!