見出し画像

イスタンブールでまさかの買い付け

2024年1月7日公開 こちらは2019年3月16日に書いたブログの記事です。 
今年も沢山の旅をできると良いなとの思いを込めて以前の旅ブログに加筆
しています。

大好きな国トルコ。
イスタンブールに30年ほど前、10代の学生の頃に
初めて行った際にはトプカプ宮殿のスプーンダイヤモンドやおにぎりみたいに大きなエメラルドの秘宝をかじりつく様に見てその熱心さにイスタンブール出身のトルコ人の大富豪の友人に呆れられ、アジアとヨーロッパのカルチャーが混ざった美しいその文化や日本人にも受け入れやすい美味し
い料理に驚き、大好きになってまた直ぐに再訪問したい!と思っていた場所です。
あっという間に30年経ち、今回は歴史やイスラミックカルチャーに興味のある10代の息子と訪問をする事になりました。
トルコを訪れた事のある人には直ぐにどういう意味かお分かりかと思いますが、香辛料を多く取り、香りを好むトルコ人は男女問わず、大量の香水を浴びる様に身にまといます。
空港に到着するなり憧れの国に来たはずの息子はその香りにノックダウン。。。香水酔いしてしまいホテルの部屋で二日ほど寝込んでしまいました。
買い物は大嫌い!という息子が寝込むとは私にとって大チャンス到来!
遠慮なく30年ぶりのイスタンブールでのお買い物を楽しんで来ました。

まずはグランドバザール。

グランドバザールの入り口
グランドバザールの中 多くの人で賑わいます。

トルコのお土産として有名な絨毯の他にガラスのランプや陶器類。
そして大量のゴールドジュエリー。
結婚の際にインドなどの国と同様に親戚の方々からご祝儀に
金のコインやジュエリーを贈る習慣があるそうで、ここグランドバザールには沢山の金を扱うお店があり1店舗で最大1日に1店舗で数十億円相当の金を売買するお店があるそうで店先はまさに目がくらみそうな眩さです。
(アラブ諸国、ロシアなどから大量の金が持ち込まれトルコ国内の不動産などの投資に回される事から、ゴールドのみを扱う商人は多くのゴールドを市場価格より少し安く買いつける事が出来るのでしょう。)


ゴールドの眩しさに眼が眩むほどの大量のジュエリー


多くのゴールドジュエリーがありますが、実はトルコのジュエリー
の加工技術には定評があり、多くのアメリカのジュエリーはトルコで
作られておりトルコ国内の需要は勿論、輸出も欧米諸国に多くされています。

一見 ”お!というアンティークジュエリーを扱っているお店がありますが99%くらい偽物。。。(100個に一個くらい良いものがあります)
基本的にダイヤモンドは本物が多いのですが、古く見せた作りのリングがほとんどでしかも本当によく出来ているものが多い事に驚き、そしてなんというかどのお店も愛想が良く、信用できない感が高いことも特徴です(苦笑

古めかしいボックスにディスプレイされるそのジュエリーの99%
は古く見せた新品のジュエリー。この中から数少ないオスマントルコ帝国
時代にヨーロッパから渡って来たジュエリーを探します。


いかにも古く見えるこれらのお品、全て新しいものや最近作られた中古品です。
(ダイヤモンドもエメラルドなどの宝石も全て本物を使ってあります)


そんな中で目を皿の様にして全てのお店をチェック。
きちんと19世紀にオランダで作られた事を表すホールマークの打たれた
ダッチローズカットのダイヤモンドのリングやロシアのアンティーク、オスマントルコ時代の良質の古いカットの山高のローズカットを見つけることができました。(喉から手が出るようなロシアやヨーロッパのアンティークの本物を見つけても知識の無いショップのオーナーの前ではポーカーフェイスで取引が終わるまでさほど欲しく無い演技をする事と本当に良くできているのでアンティークか否かの確認も大切です)
旅行中買い付けをするとは思いもよらず手持ちのお金も大してあるわけではありません。。。かと言って、信用していないお店でクレジットカード
を使うのも嫌ですので苦肉の索を取る事にしました。

かなり良いジュエリーが多数揃ったお店。お値段も素晴らしく、いくらディーラーと言ってもほとんど値引きに応じてくれず、金額も弊社の倍以上。。。何となく品揃えが見たことのある感じだと思っていたら、パリのアルメニア人宝石ディーラーさんの従兄弟のお店だそうです。確かにトルコで売れなくてもパリの一流店でしたらその価格でも売れる!と納得の高額プライスでした


”あのう、いま手持ちのお金がないのですが後から送金しても良いですか?私のこと信用できないでしょうけどよかったら NYのEさんやロンドンのMさん
(トルコの宝石商は殆どアルメニア人で世界中にアルメニア人同士の横のつながりがあります)
にお電話していただいて確認して頂いて結構ですから。。。” と。
我ながらとても図々しい堂々としたその振るまいに通訳兼ボディーガードとして一緒に来てくれた Cihanも呆れ顔。

” TANAKAさん私の親戚はここ(グランドバザール)にお店も持っているので私が保証人になりますよ”

とまで言わせ、図々しく数日前に出会ったばかりのトルコ人を保証人にしてジュエリーの買い付けを試みたのです。
ニューヨークとトルコの時差は7時間。
こんな図々しいお願いをした日本人は恐らく初めてだったのでしょう。
ニューヨークのお互いの共通の知り合いのE氏に確認が取れたらホテルに商品を届けましょうという事にしました。
無事にその晩にニューヨークのE氏に
”彼女だったらお店にある全部の商品を渡しても安心だよ”

とのお墨付きの保障をいただき、数点の美しいジュエリーの買い付けに成功。イスタンブールで買い付けた美しいダイヤモンドジュエリーもご紹介しています。

世界中を旅して見つけた美しいアンティークジュエリー
はこちらのネットストアでお求めいただけます。

http://victorianbox.shopselect.net


ヴィクトリアンボックスオーナー Instagram
https://www.instagram.com/victorianboxtokyo/


青山のアポイントメントオンリーサロンでは
1000点以上の素晴らしいアンティークジュエリーや
Dカラーインタナリーフローレスの TYPE 2a
ダイヤモンドの数々をご覧いただけます。

お気軽にメールでお問合せくださいませ。

infovictorianbox@gmail.com
ヴィクトリアンボックス 田中愛

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?