見出し画像

大人になって出会った絵本たち


今日は、今晩は、ハタマタおはようございます。セオです。

皆さま2つ目のnoteもお読みいただきありがとうございます。何の参考にもならないnoteですが、思い出しながら書くのは楽しかったです。ありがとうございます。


さて、皆さんは最近絵本を読む機会がありましたでしょうか?何だか時間って本当にあっという間でなかなかゆっくり本を読む時間もないなと‥。そんな私は何年もさっぱり絵本に触れる機会すらありませんでした。でもふとした瞬間に本棚を覗くと、自分のお金で買った絵本が増えてきていることに気づき‥今日はその中から3冊。なぜ私がその絵本に出会ったか、簡単に感想も交えながらご紹介してみようかなと思います。


かいじゅうたちのいるところ/モーリス・センダック

画像3

言わずと知れた名作‥。センダックのかいじゅうたちのいるところをご紹介します。小さい頃からこの絵本は家にあったけど、話の内容とか全く知らないし、知り合いの子どもに絵本をあげてしまった時に手放していました。そんな私が今から10年前に公開された「かいじゅうたちのいるところ」の実写映画を見て、この作品を認識しました。そして絵本を手に入れたのは2012年にセンダックが亡くなったというニュースを聞いてからでした。もうセンダックの世界はこの世に生まれなくなってしまうんだ‥なんて思ったりもしましたが、絵本という世界の中にずっと生きていられるなんてすごく素敵だなぁ‥と凡人の私は思うわけで。絵本に興味を持つきっかけとなった一冊です。かいじゅうたちのいる世界で冒険する主人公マックスですが、かいじゅうたちのいるところってタイトルめちゃくちゃ深いな、なんて考察を始めるとキリがなくなってきて、このかいじゅうたちのいるところって社会に出た私たちも同じようなことじゃないかなぁと思うんです。作中のかいじゅうも性格も育ちも好きなものも色々、そんなみんなをまとめようとマックスが試行錯誤するという物語で、社会に出て上手に綱渡りしていかないといけない自分との姿にとても重なるところが多いと思います。これって実は大人向けの絵本なのかな‥?もちろんチャーミングな主人公が冒険する物語が主軸ではあります!(笑)



かないくん/谷川俊太郎作・松本大洋絵

画像1

死ぬとどうなるの。生きているだれもが、やがて死にます。それは、どういうことなんだろう。(本誌帯より)

自分が大人になって初めて出会った絵本が、この「かないくん」でした。内容は省略しますが、自分が子どもの頃に意識することのない「死」というテーマに、もし早く出会っていたら、もしこの絵本に早く出会っていたら、私はどんな人生を送っていたのだろうとすごく深く考えさせられました。いつかは必ず訪れる「死」について思い出すのは、自分が死の間際に立った時。それを知ってしまった主人公の女の子は、今後どのように生と向き合うのか、そして死を迎えるのか。なんだかとても考えさせられる絵本です。絵本なのであっという間に読めてしまうけど、心に残る言葉や絵が絵本とは思えないくらい濃い。とにかくめちゃくちゃ濃い。まず表紙開けた瞬間からわっ‥!とする工夫が見られる絵本なので、ぜひ手に取って欲しい一冊。私はこの絵本を一生大切にするだろうなぁ。


虹のくじら/大宮エリー

画像2

なぜみんな こどもたちはとくに 絵をかくんだろう それはさ すきだからだよすきなひとをなぞりたいから

これはご本人のあとがきにもあるように大人のための絵本です。とは言っても一冊の中で物語が始まり終わるものではなく、大宮エリーさんの描いた絵に物語、いや詩と言った方が良いのかな‥絵に詩をつけるというスタイルで作られた絵本です。大人になってから度々感じるのは、自分で戦っている感じ、自分だけが戦っている感じ‥いわば孤独感というか。そういう時間を過ごす中で束の間の安らぎとか癒しとかを絵本で賄うのはとても素敵だなとこの絵本に出会って思いました。あとがきの最後には大宮エリーさんからのメッセージが記載されています。私は絵を見てブワーッと懐かしい気持ちと、温かい気持ちとなんだか自分頑張ってたのかなぁ、なんていう気持ちにもなりました。それに寄り添う言葉たち。誰かのプレゼントにもとてもおすすめの一冊です。ぜひ大人の皆さん、手に取ってみてください。


余談ですが、私は大宮エリーさんを映像作品で出会い、めちゃくちゃに大ファンだったのでこの絵本片手にサイン会に行きました。(笑)私が映像ディレクターとして食っていきたい!って話したら、えぇ嘘でしょ?大変な道を選ぶことになるよ(笑)と笑って話してくださいました。ちょっと遠くから見てた友達は本人を目の前にぴょんぴょん跳ねて喜んでいた私に、「オタクが出てた‥」と耳打ちしてくれました。


いかがだったでしょうか。こういう絵本に目を向ける時間も何だかとても穏やかで良いですよね。私は絵本は文章も読めるし絵も見れるしでハイブリットな感じがするしお得な感じもするしとっても好きです。これからの人生は絵本を集めていきれいこうかな。サクッと読めてグイッと心惹かれる3冊でした。ぜひ楽しんでくださいね。皆さんのおすすめ絵本もぜひコメントで教えてください。それではまた次のnoteでお会いしましょう。ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?