見出し画像

エクイティファイナンス

こんにちは!
足立佑介です。


エクイティファイナンスを学ぶ。

創業2年目に、ジャフコグループなどから15億円もの資金調達をしたAnyMind Group(エニーマインドグループ)。

ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受け、先日2022年3月11日に東証マザーズ上場を延期された。

ただ、AnyMind Group(エニーマインドグループ)社の上場までの動きはとても学びである。

今日はこの上場に関するお話、エクイティファイナンスについて書こうと思う。

■デットファイナンス(融資)

多くの方が見識があるのは、こちらの資金調達方法であろう。金融機関などから資金を借り入れる、いわば借金だ。借金である以上、返済義務と返済期限があり借入金額に応じて利息も必要となる。

エクイティファイナンスで資金調達をすると会社の資本が増加するが、
このデットファイナンスで資金調達をすると会社の負債が増加することになる。

また将来の事業発展も見られるが、どちらかというと過去の実績を見られ、
過去から判断をされることが多いのも特徴だ。


■エクイティファイナンス

上記のデッドファイナンスとは違い、エクイティファイナンスとは企業が新株を発行して、事業のために資金を調達することだ。

「エクイティ」(株式資本、自己資本)を増加させる資金調達方法のため、
このような呼び名になっているそうだ。

エクイティファイナンスで資金を調達することで、貸借対照表の資本が増加する。


■エクイティファイナンスの種類

エクイティファイナンスの種類は、大きく分けると4つの種類があるという。


①公募(時価発行増資)
時価で新株を発行し、資金調達をする方法。時価発行増資とも言われる。
自社の株価が高ければ高いほど、少ない発行株で多額の資金を調達することが可能。なので、自社の株価が低い場合、多くの発行株が必要となるため、自己資本比率が下がる懸念がある。
 

②株主割当増資
新株を発行する際に、その割当を受ける権利を既存株主に保有株数に応じて与える資金調達方法。
つまり、既存株主が数多く存在していないとこの方法は使えない。さらに、既存株主からの申込がなければ、その権利は失効されてしまう。株主割当による新株の払込金額は、通常は時価より低い金額で発行されるため、会社の価値が下がる懸念がある。


③第三者割当増資
株主であるかどうかを問わず、特定の第三者に新株を引き受ける権利を与えて資金調達をする方法。
取引先や業務提携先などとの関係を安定させたい場合、或いは自社の株価が低くて通常の増資ができない場合に使われる。なので、エクイティファイナンス初心者は、この増資方法を利用することになるだろう。


④転換社債型 新株予約権付 社債
転換できる権利がついた社債(転換社債)を発行し、資金調達をする方法。
株式転換というメリットがあるため普通社債と比べると利回りは低い。
そして株式転換は、あらかじめ価格(転換価格)が決められており、株価がその価格以上に値上がりすれば、投資家は大きな利益を得られる可能性がある。
また株式に転換しなければ、普通社債と同じように毎年一定の利払いがあり、満期には額面金額が償還される。


■メリット

エクイティファイナンスは、デッドファイナンスと違って原則的に返済期限がない。なので利息の支払いをする必要もなく、必要な資金が無駄なく確保可能となる。
さらに、株主を増加させて結果として資本が増えるため、財務体質や経営基盤が安定する効果もある。


■デメリット

株主にとっては新株として発行株式が増えた分、一株の価値が薄まってしまう。そのため、上記に記載した②の株主割当増資以外の種類のエクイティファイナンスだと、既存株主に対して合理的な説明を行って、理解を得なければ実行できない。
さらに、新株の多くを第三者が握った場合、経営に口出しをされ、会社の支配権や配当方針にも影響が出る可能性がある。


いかがだっただろうか。


返済義務があり、過去の実績値に焦点を当てるが、参入障壁が低いデッドファイナンス。
返済義務がなく、未来の可能性に焦点を当てるが、参入障壁が高いエクイティファイナンス。


会社の経営には当然、Take a Risk(冒険)が必要だ。

あなたは経営者として事業拡大をする際、どちらの手段でリスクを取り、資金調達を実行するのだろうか。
私も今後の事業拡大に向けて、最適な資金調達手段を選択し、遂行して参りたい。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?