【読書ログ】折りたたみ北京 近代中国SFアンソロジー
はじめに中国SFと初めて出会ったのはケン・リュウ氏の短編である。
ケン・リュウ氏の作品の中でも短編傑作集『紙の動物園』、『もののあはれ』までしか読めていないが、欧米系のSFしか読んでこなかった私には新鮮だった。
西洋の宗教的価値観とはまた違った東洋的価値観が良く表現されていると思った。SFで (直接的な) 妖怪の類は見たことなかったのだが、『良い狩りを』では妖狐が出てくる。それこそ古の妖怪という要素、近未来的なSFの要素、家族愛という要素をうまく落とし込んだ作品が多いと感じ