見出し画像

☆144:やたら暑いので、「水分」補給やっぱり大事という雑談<出典/一部要約>

過去の調査によると、日本人は水分の約半分を固形の食べ物から摂っているようです。
季節による変動がありますが、夏では約47%・冬は約53%を食べ物から摂っており、通年でみると約51%を食べ物から摂取していたという結果になっていました。
水分補給というと飲み物をどうしても連想しますが、食事からの水分補給も大切ということが言えそうです。

画像1

Eur J Clin Nutr. 2015 Aug;69(8):907-13. Epub 2015 Jan 28.
The influence of season and air temperature on water intake by food groups in a sample of free-living Japanese adults
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25626408/

水分はもちろん大切だけど、塩分補給は大切?
→日常生活における熱中症予防指針(「予防」に関する指針)P3を見ると、
日常生活における水分補給の欄で塩分補給の言及は特に出てきません。
運動時や作業時の補給のうち「大量の発汗がある場合」に「スポーツ飲料などの塩分濃度 0.2%程度の水分を摂取する」とあります。
http://seikishou.jp/content/files/yobousisin210603/20210604-114336.pdf
日常生活を送る上で、しっかり食事がとれている限りは、無理に塩分を補給する必要まではなさそうです。

画像2

※既に熱中症の初期症状が始まっている場合は、塩分が配合された補水液を飲む(飲んでもらう)必要があります。
<参考>熱中症診療ガイドライン2015
https://www.jaam.jp/info/2015/pdf/info-20150413.pdf

なお、特に高齢者については、のどの渇きを感じにくくなるため、一層水分の補給に関する意識が必要といわれます。
特に暑さのあまり食が細っている場合は、食べ物からの水分摂取が減っている可能性があり、その上本来食事から摂っているはずのミネラル分も不足してしまうかもしれません。いわゆる夏バテだけでなく脱水・熱中症等の予防の観点でも、しっかり食べることが大切だと感じます。

<参考資料・書籍>
・月刊誌「栄養と料理」連載「佐々木敏のズバリ読む栄養データ」
 第53回「人は水をどのくらい摂取するとよい?」
 第101回「水分と塩分はどれくらいとるべきか?」
・「水の教科書 正しい飲み方・選び方の実践」藤田紘一郎 (著)
・「からだを救う水の飲み方、選び方 水は最高のサプリメント」馬渕知子 (著)

↓大本の音声配信(Voicy)はこちら。余談も含めて紹介しております。

Presented by 耳から美味しいフードウェルネス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?