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J2第28節 京都サンガF.C.戦 レビュー

中断明け4試合勝ちがない中で迎える相手は首位京都。
山梨県がまん延防止等重点措置の対象地域に指定された関係でチケット販売を行わない一戦となる。
また満員のスタジアムで試合が行われる日を願っている。

1.スタメン

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甲府
前節から4人の変更。
浦上が3試合ぶり、野津田と山田が2試合ぶり、宮崎は今シーズン初スタメンとなった。
攻撃の要である泉澤がベンチからも外れた。

京都
前節から2人の変更。
出場停止の飯田と川﨑が復帰し、前々節と同じメンバーとなった。
ウタカ、武田はスタメンとして曽根田はベンチに入り、甲府凱旋となる。
また、アカデミー出身の川﨑もスタメンとして地元山梨への凱旋となった。

2.アグレッシブ

前節立ち上がりの失点で試合を難しくした甲府は開始からアグレッシブな入りを見せる。

1分経たない内に最初のシュートを放つ。

雨の影響もあり、共にロングボールが多くなる立ち上がりとなるがこれにより引くことなく押し込んでいく形を作れたことで前節のように自陣に釘付けにされることがなく良い入りとなる。

試合後の伊藤彰監督のコメントより。

『アグレッシブにラインを高く保ちながら、前線へのプレッシャーやロングボール・セカンドボールへの対応など、もう1度自分たちからアグレッシブに守備をしていくことを意識して今週のトレーニングをし、選手たちがそれを共有出来ていたことが今日のゲームに繋がったと思います。』

今節の甲府は前からのプレスの強度が高く、それに合わせDFラインが高い位置を保てることでコンパクトな陣形を保ちセカンドボールの争いでも優位に立っていく。

京都のボーつ保持に対し、甲府は前からプレスを掛けていくがゴールキックからの繋ぎとDFラインでのビルドアップで嵌めていく形が異なっていた。
まずはゴールキック。

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京都はペナルティエリア内にCBのバイスと麻田を配置し、ペナルティアーク付近に川﨑がポジションを取りGKの若原含めて4人で繋ぎを開始することを狙う。
これに対し、甲府はリラと宮崎が牽制し繋がせないようにポジションを取る。
2対4と数的不利なっているが、DFラインから「ファジー」という声が盛んに出ていた。
特に浦上からリラに対して指示を出す回数が多かったが、「ファジー」なポジションを取ることで2人で4人を見ることを狙っていた。
「ファジー」とは曖昧や不明確と訳せるが、明確に人に付くのではなく中間ポジションを取ることでどちらにも対応できることを狙う。
だが、リラがバイスに寄り過ぎてしまうこともありその際には山田が川﨑を捕まえに前にポジションを取る姿勢を見せた。
中盤の選手が出てしまうと後方で数的優位が作れなくなることからリラの守備時における立ち位置の修正は必要だろう。

続いてDFラインでのビルドアップについて。

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リラはアンカーの川﨑を消しながらGKやCBへプレスを掛け、残りのCBに対してはシャドーの選手が嵌めにいく形で前から連動した守備を見せた。
この前から積極的にプレスを掛けていく姿勢は前節まで欠けていた部分であり、泉澤の欠場がプラスに働いた部分でもある。

試合後の曹貴裁監督のコメントより。

『相手が我々の特長を消してくるような守備をしてくるのはわかっていました。真ん中にボールを入れるとそこに引っかかってしまうんですが、逆にチャンスでもあるのでそこを狙っていました。ただ、前半は少し単調というか一本調子になってしまいました。』

甲府の前からの圧力の前に京都はウタカへのロングボールを蹴るしかない展開となる。
ウタカをシンプルに使う形も強力ではあるが、曹貴裁監督のコメントにあるように一本調子となり甲府にとっては脅威とはならなかった。

立ち上がりから前への圧力高く、京都を押し込んでいく甲府はセットプレーからもシュートチャンスを作る。

荒木のシュートは枠に飛ばなかったが、これまではシュートで終わらずサイドへ展開しクロスを入れる場面が多かったように思う。
今節は積極的にシュートを放っていく姿勢を立ち上がりから見せる。

攻撃において甲府は京都の左サイドを狙っていく。
荻原の守備に難があり、突いていくだけでなく武富の戻りも遅いことから荒木のランニングに付いていけず荻原に対し、宮崎と荒木で数的優位の状況を作り出す。

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京都にとっては左サイドは攻撃においてストロングポイントではあるが、押し込まれることで攻撃参加できる回数も減り、ウィークな部分が多く出る試合となった。
今節も可変は行った甲府だが、前節までのように大きく陣形を崩すことはしない。
新井は中盤に上がるが、あまり高い位置は取らずビルドアップの際に段差を作ることでプレスに嵌まりにくくするポジションを取る。
サイドも基本的にはWBが幅を取る形を取ることで、シャドーの選手がリラの近くでプレーする回数が増える。

なかなか攻め手が作れない京都だが、ウタカが絡むとチャンスを作る。

ウタカの楔のパスからスイッチが入り、勢いを持って複数人が絡んでいく京都の良さが出た場面となった。

試合後の川﨑颯太選手のコメントより。

『自分たちがボールを奪った瞬間、相手の切り替えが早くて、ウタカ選手にアバウトなボールを蹴るしかない感じになっていた上に、守から攻になった時、全員が動くという形にならず、相手の守備に阻まれてしまっていました。途中からはこういう戦い方をする相手にもやっていかなければならないと覚悟を決めてワンタッチ、ツータッチだけでなはく、一枚はがしてパスを出したり、一枚潜ってから仕掛けるということができてチャンスを増やすことができました。』

飲水タイムが明けると甲府はハイプレスとブロックを敷く局面の使い分けが多くなる。
541でブロックを作るのは甲府の特徴であるが、前からプレスが掛からないと引くだけになってしまい前節のように押し込まれ続けてしまう。
今節のブロックは引くだけでなく、ボールへの寄せも速くズルズル下がらない。
また、甲府にとって京都同様に左サイドはストロングポイントである一方でウィークポイントでもあった。
泉澤が戻りきれず、54でブロックを形成できないことで荒木が前に出ていき背後を突かれ、メンデスが吊り出される場面を狙われていたが長谷川と須貝が入ったことで左サイドは強固なものとなった。

前半から押し込んでいた甲府が32分に先制する。

起点はリラが若原へプレスを掛けたところから。
若原のミスキックを誘うと左サイドへ展開する。
ボールを受けた山田から中央の宮崎へ楔のパスが入るとリラへワンタッチのパスを送る。
抜け出したリラが流し込み甲府が先制する。
セットされたブロックを崩しての得点となった。
リラの周辺にポジションを取る選手が増えてくると中央からの得点も多くなるだろう。
ここも泉澤不在が吉と出た場面となる。
泉澤を起用した際にはサイドに流れ、相手を止めて仕掛けることが多くなり構えたところへのクロスが多く、セットした相手守備網の中を割って入る勢いはあまり生まれなかった。
泉澤依存に嵌っていたチームとして泉澤が離脱した中で違った一面を見せられたことは大きい。

直後に甲府に決定機。

ゴールキックが京都DFラインの背後へ流れたが、宮崎のシュートは決まらず。
宮崎の勢いがこのような場面を生んだ。

攻め手がほとんど作れない京都はウタカが個人の力で打開を試みる。

バイスからのロングパスはウタカに合わなかったが、こぼれ球を反転し振り向き様にシュートを放つ。

前半は甲府が理想的な試合運びでリードして終える。
前節欠けていたアグレッシブさを宮崎や長谷川、須貝といった若手がチームにもたらした。
走ることで負けなかったことが首位京都相手にリードして折り返すことに繋がった。

3.一体感

リードを許している京都は後半開始から武富に代えてイスマイラを投入する。
イスマイラはそのまま左サイドに入った。

後半は京都がボールを保持する立ち上がりとなる。

試合後の曹貴裁監督のコメントより。

『後半は少しボールの動かし方を変えながらやったのですが、そのことで攻撃が遅くなって相手に帰陣されてしまうという現象があり、良いバランスで攻撃をするという意味では課題が残りました。甲府さんの球際のところや、チャレンジ&カバー、正確さに屈したなと思いますが、良い経験、良い勉強になりました。』

曹貴裁監督のコメントにあるようにボール保持する時間は増すが、速い攻撃が減り甲府が帰陣してブロックを構える時間が増えていく。

56分に京都は三沢に代えて荒木を投入する。
荒木が左サイドに入り、川﨑と武田のWボランチ、1トップにイスマイラ、トップ下にウタカとなった。
イスマイラの左サイドは今後のためのテストであったのか?

後半に入り最初のチャンスも甲府。

ゴール前で得たFKを野津田が狙うが、若原が反応し防ぐ。
ロングボールを入れたところからセカンドボールを拾い、野津田が左サイドへパスを出したところを飯田の手に当たりハンドとなり得たFKだが、セカンドボールへの反応や前への推進力は後半になっても衰えない。

京都は荒木が投入されたことでトップ下に入ったウタカの自由度が増し、あらゆる所へ顔を出し攻撃を牽引していく。

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対する甲府も引くだけではなく、ブロック内に入ってきたところへは厳しく寄せていき自由を許さない。

63分に京都は二人の選手交代を行う。
武田と松田に代えて曽根田と福岡を投入する。
直後に甲府も選手交代。
長谷川に代えて三平を投入する。
勢いが出て来た京都は得点を狙いに、甲府は勢いを取り戻すための交代となる。

京都は甲府の一瞬の隙を突き、チャンスを作る。

荻原のCKからバイスのへデェングはゴールの上へと外れる。
ゾーンで守る甲府なのでマークを外したわけではない。
だが、ボールに対してメンデスと新井が被ったことで後ろから飛び込んだバイスがフリーとなった。
新井が食いつきすぎたことが原因だが、食いついてしまうボールを入れた荻原のキックの質の高さも見事であった。

直後に京都の隙を突き、甲府が追加点を取る。

河田からのFKに飯田のクリアが中央の宮崎の元へ。
寄せも甘い中、狙い済ましてシュートを放つとポストを叩き、ゴールの中へ。
今シーズン初スタメンに今シーズン初ゴールで応える一撃となった。

試合後の宮崎純真選手のコメントより。

『試合前から「足を振っていけ」と言われていた。前半から何回かシュートを打って、後半も続けて良いコースにシュートがいって良かった。』
『トラップしたタイミングで相手のGKが準備ができていないことを感じたけれど、自分の体勢もできていなくて持ち出してから打ちました。』

試合後の川﨑颯太選手のコメントより。

『クリアボールがたまたまあそこに行ってしまったのは仕方ないです。ただ、それが今日何度もやられていた宮崎選手のところにボールが入ったにもかかわらず、どこか「大丈夫だろう」という雰囲気がありました。その時、自分は寄せられるような位置にいなかったのですが、それなら「もっと寄せろ!」と声を出すべきでした。その時のチームはやってはいけない雰囲気が出てしまったと思います。』

直後に飲水タイムとなり、このタイミングで両チーム選手交代を行う。
甲府は先制点のリラに代えて中村を投入。
三平が1トップ、中村は左のシャドーに入った。
一方の京都は荻原に代えて本多を投入する。
本多はそのまま左SBに入った。

79分には甲府が試合を決定づける3点目を奪う。

河田から前線へのロングボールを三平が宮崎へと落とす。
宮崎から中村へのスルーパスが出ると長い距離を走り、ゴール前に走り込んだ三平がクロスに合わせる。
得点を取りに前掛かりとなる京都を裏返す形での得点となった。
80分近い時間で2点リードしている状況でもゴール前に4人入ってきている。
京都相手に最後まで走り負けなかったことが試合を決定づける三平の得点に繋がった。

試合後の三平和司選手のコメントより。

『オープンな展開になっていて、中村 亮太朗が頑張ってくれて、難しいボールでしたが適当にやったら入りました(笑)。』
『ボールに合わせるだけです。普段の行いが良いので適当でも入りました(笑)。』

普段の行いが大事なようです。
これからもたくさんふざける三平を見たいところ。

するとまたも前掛かりに出てくる京都の背後を突き、甲府はカウンターからチャンスを作る。

三平の得点に似たような形から今度は中村が自らシュートを放つ。
途中出場から中村も存在感を発揮する。

84分に甲府は宮崎と野津田に代えて野澤と山本を投入し、試合を締めに掛かる。

試合後の伊藤彰監督のコメントより。

『純真(宮崎)は、前節やその前の怪我明けからすごく良くなってきていると思います。「アグレッシブな縦への突破」や「しっかりとゲームをコントロールした中での相手への怖さ」などは良かったと思います。今日は1得点1アシストと体がきつい中でも最後まで戦い、結果を出したことを評価したいです。今シーズンはここまで怪我が多かったりコンディション不良など、色々なことでストレスの溜まるシーズンだったと思いますけど、ここで彼自身が今日の結果を掴み取ったことは素晴らしいですし、今日は純真(宮崎)のゲームだったと思います。』

今節は伊藤監督のコメントにあるように宮崎のゲームであった。

直後にウタカとイスマイラの関係性からチャンスを作る。

ウタカ、イスマイラと飛び抜けたタレントがいるだけに一瞬でも隙を与えるとチャンスを作られてしまう。

試合後の伊藤彰監督のコメントより。

『ウタカ選手やイスマイラ選手など前線にタレントがいる京都に押し込まれる場面があり危ない場面も作られていたので、この辺りは修正して次のゲームでも今日と同じような結果を得られるようにやっていきたいです。』

雨足が強くなっていく中、甲府の選手の足は最後まで止まらない。
京都も得点を取りに出ていくが、甲府のブロックを破れずゴール前に迫る形も多く作れない。

試合後の伊藤彰監督のコメントより。

『攻撃に関しては、やろうとしていることはイメージ出来ていたと思います。守備に関しても、「前線への守備」「後ろのラインをあげる」「プレッシング」などやるべきことのイメージをチームとして共有出来たゲームだと思います。攻撃陣と守備陣がお互いを理解し合って、「ここは後ろに引き、守備陣のイメージに合わせる」「逆に行ったら攻撃陣のイメージに守備陣が合わせる」などイメージを共有出来ていました。』

攻守共にチームとしてやるべきことを共有し、最後まで走りきり勝利を収めた。
前節までは攻撃は泉澤頼み、守備では個々での頑張りとチームとしてのまとまりに欠けている印象があったが前節の完敗や負ければ昇格は現実的で無くなる追い込まれた中での一戦ということもあり、チームが一体となった。
勝つべくして勝った一戦と言っていいだろう。

試合後の伊藤彰監督のコメントより。

『首位相手に完勝し勝ち点3を取れたことは自信に繋がると思います。前半戦はアウェイで上位相手との試合が多かったので、こうやってホームのファン・サポーターの前で、首位相手に勝利出来たことはすごい良かったと思います。前節の町田戦は申し訳無いゲームでしたけど、こうやってコンディションが戻ってきて素晴らしいゲームが出来たことは良かったです。ここから上位を引きずり降ろして、自分たちが昇格圏に入っていくことを信じてやっていくしかないと思います。』

ここまで上位陣との対戦で一度も勝ち点3を掴めていなかった。
中断明けも磐田相手に引き分けに終わったが、今節の勝利を含めて考えると昇格圏のチームに1勝1分と悪くない成績。
まだ現実的な差ではないが、伊藤監督のコメントにあるように昇格するには信じてやっていくしかない。

試合後の曹貴裁監督のコメントより。

『相手の狙いどおりのカウンターで2点目、3点目を取られたことに関しては、リスクを背負ってやっている中でも防げたかもしれませんが、今年一番の点差で勝てなかったということは、自分たちの立ち位置や今までやってきたことが担保されて次の試合にも勝てる保証はないということが改めて理解できたと思います。1点取られた後に「いつでも取り返せるだろう」と思っていたわけではないですが、前節に3点取って逆転したことが、かえって選手たちの危機感を下げてしまったのかなという感もあります。そこはスタッフともよく話して、今後全体が良い方向に進むようやっていきたいと思います。』

前節も先制されながら逆転勝利を収めていただけに今節の結果はションキングなものであっただろう。
だが、曹貴裁監督のコメントにあるようにリスクを背負って戦うやり方を選んでいなければ、3失点はしていなかったかもしれない。
今節は結果としてマイナスとなったが、この点は甲府も見習うべきところ。
甲府はリードされている展開でもリスク管理を行い、試合を進める傾向にある。
その結果、追いつくことはあっても逆転勝ちができていない。
今後は勝ち続けるしかないことを考えるとリスクを掛けてでも点を取りにいく姿勢は必要だろう。

試合後の荻原拓也選手のコメントより。

『負けは悔しいですね。自分たちのフットボールが全面に出せていたかというと、出せていませんでした。メンタル的な話になってしまいますが、失点シーンを含め、ひとつひとつの細かいプレーに気持ちを乗せられていなかったのかなと思います。アウェイで難しい試合でしたが、そういった部分が足りなかった気がします。』

甲府の方が勝ちたい気持ちが出ていたということだろう。
前節はワクチンの影響があったにしてもこの部分が欠けていた。
1週間でコンディションを整え、メンタルを立て直し首位相手に完勝を収めた今節の戦いぶりは見事であった。

4.MOM

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宮崎純真
今節はこの男で決まりだろう。
1ゴール1アシストと結果を出したことも見事だが、攻守に躍動感をもたらしチームに勢いを与えた。
泉澤が今シーズン絶望、鳥海は別メニュー調整とのことだが同じく怪我で離脱していた宮崎がチームの危機を救った。
宮崎の活躍は今後、上位を追いかけていくためにも必要となる。
チームの救世主となれるか。

5.あとがき

完勝。
この一言に尽きるのではないか。
京都相手に負けたら昇格は絶たれると思いながら、京都に勝てるのか?と疑心暗鬼であった人も少なくなかったはず。
それでもチームは中断明け勝てていないモヤモヤを払拭するような快勝を挙げた。
「ヴァンフォーレ甲府はまだ死んでない」
試合後の宮崎純真のコメントだが、ここから這い上がる一戦としたい。

期待されていた内藤大和の二種登録が発表され、今節は宮崎が躍動と若手への期待とワクワク感が増した週であったが、試合後に泉澤の長期離脱が発表された。
甲府最大の武器であり、自身にとってもキャリアベストのシーズンで選手生命に関わる怪我となってしまったことは残念でならない。
中断明けは泉澤依存の度合いが強く負担が掛かりすぎていたのかもしれない。
焦らず治してまたキレキレのドリブルを見せて欲しい。
今節は泉澤の不在がプラスになった部分は大きかったが、今後は不在を感じさせられることも増えるだろう。
チーム一丸となり、泉澤の分まで戦い抜きたい。

今節は京都らしさが見られた場面が多くはなかった。
ピッチコンディションや連戦の始まりということもあり、甲府に押し込まれることとなった。
だが、今後も昇格争いを引っ張っていくことは間違いなく残りのJ2リーグでも主役であり続けるだろう。
ウタカ、武田、曽根田、川崎の元気な姿を見られて良かった。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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