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観戦記⑪

11回目の今回、向かった場所は國學院大學たまプラーザキャンパスグラウンド。
東京都リーグ第12節立教大学対亜細亜大学の一戦。
試合数の差はあるが、首位と2位の上位対決となる。
この日は他に2試合観戦したため、そちらも観戦記を書きますのでご覧いただけると嬉しいです。

1.スタメン

立教大学

スタメン
GK 1.櫻井 海斗【初芝橋本高校】3年
DF 6.岡 孝樹【桐光学園高校】4年
DF 22.関口 理翼【小金高校】3年
DF 3.生井澤 呼範【鹿島アントラーズユース】3年
MF 14.堀 博昭【ジェフ千葉U18】4年
MF 15.小林 慶太【FC東京U18】2年
MF 16.髙木 一史【JFAアカデミー福島U18】3年
MF 17.吉田 奨【八千代高校】3年
FW 20.勝亦 健太【富士市立高校】3年
FW 27.室野 雄飛【春日部高校】4年
FW 7.山下 貴之【國學院久我山高校】3年

ベンチ
GK 40.生垣 海渡【國學院久我山高校】4年
DF 4.山田 結斗【大宮アルディージャU18】2年
MF 11.関口 崇太【西武台高校】4年
MF 21.木村 哲大【市立船橋高校】2年
MF 25.大坂 悠力【浦和南高校】4年
MF 30.吉田 圭佑【國學院久我山高校】2年
FW 9.庄司 朗【桐光学園高校】2年

亜細亜大学

スタメン
GK 1.松井 裕【山村国際高校】4年
DF 3.渡邉 尚樹【ヴァンフォーレ甲府U18】4年
DF 5.上田 輝【聖望学園高校】4年
DF 6.長渡 彗汰【帝京長岡高校】4年
DF 29.下間 蓮之介【北越高校】2年
MF 7.鶴田 瑞樹【笛吹高校】4年
MF 30.大山 比呂【明秀学園日立高校】1年
MF 22.小森 康汰【栃木SC U18】2年
MF 25.佐竹 宏太【帝京長岡高校】2年
FW 16.金子 竜人【叡明高校】3年
FW 27.小池 莉玖【甲府工業高校】1年

ベンチ
GK 31.星 洋考【聖望学園高校】4年
DF 12.小幡 俊介【聖光学院高校】3年
DF 19.磯崎 碧【九州国際大学付属高校】2年
MF 11.川上 智也【白鴎大学付属足利高校】4年
MF 13.小野寺 迅【桐蔭学園高校】1年
MF 18.大石 翔希【桐蔭学園高校】1年
FW 20.佐々木 秀虎【聖光学院高校】2年

2.試合展開

立教大学ボールで始まった一戦。
立ち上がりにいきなり試合が動く。
2分に亜細亜大学がFKから一瞬の隙を突いて先手を取る。
ハーフウェイライン付近で得たFKを素早く始める。
反応した小池選手が抜け出しシュートを放つとGKが防ぐが、こぼれ球に下間選手が詰めて亜細亜大学が先制に成功する。
リードした亜細亜大学は前線の選手のスピードを活かして縦に速い攻めを見せていく。
対して立教大学は後方からの丁寧なビルドアップと立ち位置を大事にするスタイルでボールを保持して試合を進めていく。
7分には右からのクロスに室野選手がヘディングで合わせてチャンスを作るがシュートはミートせず。
その後は亜細亜大学の整備された442のラインを崩せず。
27分には亜細亜大学がチャンスを作る。
CKの崩れから鶴田選手がクロスを入れると小池選手が合わせるも枠を捉えられず。
上手くいかない立教大学は40分に室野選手に代えて庄司選手を投入する。
このまま試合は動かずに前半を終える。
後半開始から亜細亜大学は鶴田選手に代えて小野寺選手を投入する。
後半に入り、風が強まる中風下の亜細亜大学は前半多用したロングボールが風に戻され、苦しい立ち上がりとなる。
前半同様丁寧なビルドアップからゲームを進める立教大学が押し込む展開となるが、大きなチャンスは作れない。
62分には亜細亜大学が金子選手に代えて大石選手を投入する。
67分には立教大学が岡選手に代えて関口選手を投入。
この交代により、堀選手がDFラインに下がり吉田選手が左サイドから右サイドへ移り、関口選手が左サイドに入った。
74分には亜細亜大学が佐竹選手に代えて川上選手を投入。
78分には立教大学が関口選手と勝亦選手に代えて木村選手と大坂選手、亜細亜大学が小池選手に代えて磯崎選手を投入。
共に次々に選手交代を行うが、試合展開は立教大学がボール保持するが攻めあぐねる展開が続く。
対して亜細亜大学は右サイドに入った川上選手のスピードを活かしたショートカウンターから追加点を狙っていく。
決定機は無く、このまま終わるかに思われたが最後に立教大学がチャンスを作る。
左サイドからのクロスに庄司選手が合わせるも枠を捉えられず。
亜細亜大学が序盤に奪ったゴールを守りきり勝利を掴んだ。

3.注目選手

立教大学

3.生井澤 呼範
立教大学のポゼッションサッカーにフィットしたCB。
身長173cmと小柄ながら安定した足元の技術を活かし、立教大学を支えている。
左右両足で蹴ることができ、前方にスペースがあれば持ち運ぶこともできる。
4バックのSBでもプレーできそうなだけに使い勝手の良い選手でもある。

9.庄司 朗
得点ランキング3位に付けているストライカー。
186cmの長身を活かしたプレーを持ち味にしている。
前線で起点となり、高さを活かした空中戦も武器となる。
結果は残しているものの決定力はまだまだ高めていけると感じた。
スケール感があり、ポテンシャルは高そう。
まだ2年生、今後の成長も楽しみだ。

15.小林 慶太
立教大学のポゼッションサッカーの中心となるプレーメーカー。
U18日本代表にも選ばれたことのある実力者。
高校時代はSBでプレーしていたようだが、今節はボランチとしてプレー。
短いパスでリズムを作るだけでなく、長いボールで局面を動かすこともできる。
ゲームを作ることができるだけに前線に絡み、得点に絡む場面を作ることができてくると恐さが増すはずだ。
だが、都リーグに収まる実力では無い。
より高いカテゴリーで見てみたい選手だ。

20.勝亦 健太
相手に捕まらない立ち位置を取る上手さを持ったシャドー。
常に嫌な位置に立ち、ボールが入ればキープ力を発揮する。
推進力もあり、自ら仕掛けることもできる。
前線にターゲットとなる選手がいるチームなだけにトップの選手との絡みが多くなると得点に絡む機会を増やすことができそうだ。

亜細亜大学

3.渡邉 尚樹
甲府U18出身のCB。
U18時代には2種登録され、ルヴァンカップでベンチ入りしたこともあるため覚えている甲府サポーターの方もいるかもしれない。
キャプテンシーを持った選手のイメージは無かったが、亜細亜大学のキャプテンとして完全にチームの中心であった。
90分通してチームを鼓舞し、完封勝利に貢献した。
甲府U18時代から変わらない空中戦の強さ、対人の強さは健在であり左足のキックは精度が上がった印象も受けた。
また甲府のユニフォームを着てプレーする姿を見たい。

6.長渡 彗汰
帝京長岡出身らしい足元が上手く、クレバーなタイプのCB。
身長は大きな選手では無いが、空中戦にも強い。
亜細亜大学はシンプルに前線に蹴っていくスタイルのチームであったが、立教大学のようにポゼッションサッカーのチームでも活躍できる選手だ。
また、3バックやボランチ、SBでもプレーできそうなだけに違うチームでもプレーする姿を見てみたい。

27.小池 莉玖
甲府工業出身のストライカー。
高校時代から見てみたかった選手であった。
スピードが最大の武器となるが、駆け引きや裏抜けのタイミングには伸びしろを感じた。
体もまだ細く、出来上がっていないものの体の使い方は上手く細身ながらキープ力もある。
守備も積極的に行う真面目さも持っている。
まだまだ未完成な印象を受けた選手だけに今後どのように伸びていくか楽しみな選手だ。

29.下間 蓮之介
攻守共に安定感があり、計算のできるSB。
一対一で簡単に負けない守備力を持っている。
ポゼッション時にも安易なミスは無く、相手のプレスもいなす上手さも持っている。
得点場面のように抜け目なくゴール前に入っていくこともできる。
どのようなスタイルのチームでも使いたいと思わせる選手であった。

30.大山 比呂
この試合で最も驚いた選手であった。
セカンドボールの多くを拾い、常にピンチの一歩手前で未然に防ぐ予測力。
守備面で亜細亜大学を支えていた。
一方で配球面には課題がありそう。
大きな展開は少なく、ミスも見られた。
だが、試合後調べてみたらまだ1年生ということに再び驚いた。
明確な武器を持っており、課題もわかりやすい。
今後が楽しみでならない。

4.あとがき

都リーグはずっと見たいと思っていたが、思っていた以上にレベルが高かった。
気温もあり、90分通して強度を保つことは難しかったためプレーしやすい気候の日にまた見てみたいところ。
良い選手も多く、見る価値は充分にあるリーグ。
Jリーグのスカウトも何人か来ていたが、もっと多くのスカウトの方にも見てもらいたいと感じた。
良い選手はリーグのレベルに関係なくいるだけに掘り出し物となる選手はこのリーグには必ずいる。

立教大学は良いサッカーはしていたが、このままでは関東リーグ復帰は簡単では無いと感じた。
なんとなく元気が無い印象を受けたが、これが暑すぎる気温のせいであれば良いのだが…

亜細亜大学はヴァンフォーレを応援する身としても楽しみなチームだ。
渡邉選手以降、甲府U18から進学する選手も増えており関東リーグに上がって欲しいところ。
立教大学とは対照的に元気が良く、渡邉選手中心にこの一戦への意気込みも感じた。
楽しみな下級生も多く、また見てみたいチームである。

新しい選手との出会いもあり、見に行って良かった試合であった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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