『世界史の実験』
『世界史の実験』柄谷行人著。岩波新書。2019年第一刷。をこの度読みました。
第一部と第二部に分かれている。
論理は柳田国男を主軸に展開される。
第二部のほうが面白い。
全体的にウンチクとウンチクを接合してみました感が否めない感じですが、楽しいので可とします。忘れたころにもう一回開いて、面白がりたい本。
双系制。
人間社会は「古くは母系制だった社会が父系性へと移っていった」という説があった。
けれども、最近では「どっちも系があり、母系制になったり父系制になったりするところがある」という解釈が出てきたらしいです。
「原始、女性は太陽だった」というようなお話しもあるが、そうでもないかもしれないと。
そういえば、太古のヴィーナス像とか土偶とかにも、決定的なアレ(i)が付いていない。アッチ(⋂)は付いてることが多い。なんなら、多分ソレ自体を表す石棒がよく出土する。
「山」というのは、ゲリラの潜伏地になる。
ベトナムは日本列島に形が似ているが、日本海にあたるところが豊富な山だ。強い抵抗勢力を保持できる。
歴史は、獣のような人たちが里に降りて襲い掛かり、里の民を支配するという繰り返しだった。支配者はしばらくは獰猛さを忘れないものの、幾世代かすると里の民の文化に同化してしまって、たるんでしまう。
IMAGE BY bere von awstburg FROM Pixabay
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