自衛隊からシンクタンクのリスクコンサルタントへのキャリア形成(no.37)

プロフィール
鈴木新一さん
現職:大手損保グループ シンクタンク 上席コンサルタント
自衛隊在職時最終役職:海上自衛隊3等海佐(装備幹部)

経歴

ーー本日はお忙しい中、退職予定自衛官、元自衛官のキャリアを考えるインタビューにご対応いただきありがとうございます。まず、鈴木さんの経歴を教えていただけますか。

鈴木さん:防衛大学校51期で、卒業後、海上自衛隊へ入隊しました。江田島の幹部候補生課程の後、装備幹部(航空)として下総にある術科学校へ行き、初任地として下総の航空機整備部隊に配属。2011年に防衛大学校の修士課程に入校し、光ファイバーセンサーの研究で修士を取得しました。

その後、沖縄の航空機整備部隊に配属。その間、ソマリアの派遣海賊対処行動航空隊の一員としてジブチ共和国に約4か月派遣され、広報に関する仕事に従事しました。

帰国後、幹部中級課程を経て、厚木航空機整備部隊に配属。隊司令の幕僚機能を担う本部担当班長として、航空機の品質管理に従事。

そして、航空機の研究開発を担当する航空隊勤務を経て、海上幕僚監部に異動。幕僚監部勤務時に、自衛隊を退職しました。

現在は、大手損保グループ関連会社であるシンクタンクにて、上席リスクコンサルタントとして、 損害保険に加入しているクライアントを中心に企業の自然災害、火災・爆発、労働災害関連の防災調査やBCP立案等の業務を行っています。

海上自衛隊で、装備幹部(航空)として活躍

ーーまず、自衛隊に入隊された背景と在職時の職務内容を教えていただけますでしょうか。

鈴木さん:父親が自衛隊生徒から入隊した、ばりばりの海上自衛官だった影響があります。

防衛大学校に興味を持ったきっかけは、中学校2年生くらいの時、父が乗っていた艦艇を見学させてもらったことだと記憶しています。

士官室に入れていただき、士官室の雰囲気にかっこよさを感じ、そこから、イージス艦の艦長になりたいという強い動機が生まれて、自衛官を目指すようになりました。

父は、准尉で退官しましたが、自衛隊に入隊するからには、父を超えたい思いもあり、防衛大学校を目指し、任官後、階級はすぐに超えましたが、自衛隊を勤め上げた父は今も尊敬しています。

自衛隊での仕事は、海上自衛隊が保有する航空機の整備幹部として、固定翼哨戒機P-3Cをはじめ最新哨戒機P-1、輸送機C-130R、哨戒ヘリコプターSH-60J,K等、多機種の整備マネジメント業務に関わりました。

具体的には、整備計画立案や整備の進捗状況把握などの管理業務や現場の安全管理、部隊間の調整業務等を行っていました。

沖縄の部隊では、分隊長という役職を拝命し、先ほどの業務に加えて、人事管理、教育訓練等の部隊運用に関する管理業務全般を経験しました。

ソマリア難民キャンプへの寄付と試験業務でのプロジェクト企画と遂行

ーーみなさんにお伺いしているのですが、自衛隊在職中の思い出・エピソードを教えていただけますか。

続きをご覧になりたい方は、下記にて公開しています!

https://veteranschannel.net/interview36/


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