光本勇介氏のテキーラ事件は逆側の「フェミサイド」と「無敵の人」 江原ニーナ/佐俣アンリ/ベンチャーキャピタルANRI

ベンチャーキャピタルANRIに所属し、フェミニストとして活動されている江原ニーナ氏がTwitterで「小田急線刺傷事件」に関連して、このように述べている。

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要約すれば「小田急線刺傷事件が”フェミサイド”であるかどうかは、被害の範囲のみによって決められるべきではない。”フェミサイド”であることを否定しようとする人間の何を語ろうとしないかを見極めるべき。」という主張である。

(以下用語説明)
*ベンチャーキャピタル・アンリ → ベンチャーやスタートアップなどと呼ばれる新興企業に投資を行う会社であり、国内最大のシードファンド(300億円)を誇るアンリ社の代表「佐俣アンリ」氏は、意識の高い若者からも支持を受けている人物でもある。
https://diamond.jp/articles/-/244946?page=2
*フェミサイド → 広義には女性を対象にした殺人事件のこと。特に「ジェンダーに基づく憎悪犯罪」を指す。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89
*小田急線刺傷事件 → 8月6日、小田急線車内で発生した無差別刺傷事件。犯人の「6年ほど前から幸せそうな女性を見ると殺してやりたいと思うようになった」「逃げ場がなくて大量に人を殺せるから電車を選んだ。誰でもよかった」という供述から、フェミサイドであるかどうか議論が行われている。
https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20210807-00252079

ベンチャーキャピタルANRIの佐俣アンリ氏は「行動も発言も行う」「自分の過去を振り返り、良くない部分含めて公表していく」という公開フェミニスト宣言を行い、また江原ニーナ氏も自らをフェミニストと標榜している。

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そのため私は江原ニーナ氏にTwitter上でこのような疑義を投げかけた。

その後に江原ニーナ氏からはブロックされた。なぜアンリ社に対して光本勇介氏のテキーラ死亡事件についてコメントを求めているのかというと、光本氏と佐俣氏の交友関係と業界的な近さは公然の事実だからである。また光本勇介氏と名称不明の実業家たちが同席していたという情報からも、危険なラウンジ遊びが業界内で慣習的に行われていた可能性も十分に考えられる。

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(一部引用)
https://sakurainterselection.com/mitumoto-tarekomi-info-all-18920#toc23

また事実として、光本勇介氏のhey株式会社副社長の「佐俣奈緒子」氏は佐俣アンリ氏と配偶者の関係にある。業界的にも、プライベートでも近しい関係であったことは推測できるだろう。

そのため事件発生当初より、佐俣アンリ氏に対してコメントを求める声が上がっていた。騒動が広まっているタイミングで佐俣アンリ氏が行った以下のツイートにはいくつかの批判的なコメントが寄せられている。(ただし多くは"非表示"にされている)

私の知る限りでは、佐俣アンリ氏も江原ニーナ氏も光本勇介氏が関わる恵比寿テキーラ死亡事件について、コメントすることを避け続けているように感じられる。

小田急線の無差別刺傷事件を「社会の下部の男性」が行ったフェミサイドであるとするならば、光本勇介氏の恵比寿テキーラ死亡事件は「社会の上部の男性」が行ったフェミサイドとして定義するべきだと私は考える。どちらも共通してある種の「無敵の人」に遭遇してしまった女性の受ける、無責任かつ理不尽な暴力である。

フェミサイドは決して貧困男性からのみ発生するわけではない。「上級国民」と呼ばれるような男性も、時にテキーラを強要するようにして女性を死に至らしめる。個別の事件の凄惨さを比較するようなことは品のないことであるが、接客業の女性を狙い撃ちにして死者を出した恵比寿テキーラ死亡事件は、未だに逮捕者が出たという報道もない。同席していた男性はテキーラを飲むことなく、接客業の女性だけが一気飲みし、亡くなられた。女性が避けられない理不尽な死は、社会の下部だけでなく上部にもある。

そしてある種の「ネオリベラルなフェミニスト」たちは、社会の下部から行われるフェミサイドに怒りを向けたとしても、上部で行われるフェミサイドから女性を守ることをしないだろう。特に”身内”ならば怒りの声をあげることすら無いのかもしれない。

ここで「偽装的フェミニストであるかどうか」を調べる便利なリトマス試験紙があるので披露しよう。
私は気になるビジパのフェミニストがいたら「箕輪厚介」と「光本勇介」でツイートの履歴を検索するようにしている。
その両方を批判していれば、その人物は信じてもよいはずだ。
どちらについても言及していないなら”要注意”。

さて、私がずっと問題視し続けていることは「日本の起業界隈の歪んだ生態系」についてである。日本の一部の起業界隈では、偽装的なフェミニストたち、見せかけだけのESGウォッシュ、薬機法違反のメディカル/ヘルスケア、名前の出てこない反市場勢力たち、などの腐り果てたビオトープが出来上がっている。このビオトープは資金と市場規模だけはそれなりに大きいので、生態系のマイナーチェンジはあっても枯れることはない。そしてしばしば、表の顔では「言論人」のように素晴らしい理念を語っている。

メディアに出て理念を語るなら言論人であるはずだろう。しかしこのようなビジパたちは、批判を受ければすぐに内輪に引きこもり「イノベーション精神を潰すつもりか」などと幼稚な反発をするばかりである。

デマ医療サイトwelqで、welqをはじめとするiemoなどのキュレーションメディアを公開中止にして、MERYは残したたDeNA。
でももともとはiemoもMERYも、もともとはベンチャー企業で、DeNAが始めたサービスではない。
DeNAは買収しただけ。
ということはパクリメディアを育てたベンチャー企業がいるわけで、例えばMERYはベンチャーキャピタルANRIに投資されて成長した。

その佐俣アンリ代表はこう言っている。

「行儀作法は最悪だけど最終的に世界を変える、それってとてもインターネット的勝ち方じゃありませんか? それ実現できないならwelqは潰れるべきだし、実現したらみんなで讃えればよいよ。」

https://web.archive.org/web/20161125113125/https:/twitter.com/Anrit/status/802108464415637504

ようは、世界を変えられたら、悪いことしていいよって公言するわけだ。

言論人としての名誉だけを得たがり、議論する胆力もなく、腐ったビオトープの水をインチキで売りさばくビジパたち。彼らの影響力は、特に若い世代にとって無視できるものではないだろう。私の知る限りだと最近の大学生たちは政治家や学者の発言よりもビジパの声を信じがちである。就活で頭がいっぱいになっている学生たちが、次々に腐ったビオトープに自ら飛び込んでいく。特に東大生など高学歴な学生ほど狙われやすい。日本の未来を担うような人材が金のにおいと口当たりの良い言葉に釣られて腐っていく。

日本の起業文化を云々と語るならば、まずはイッパシの言論人らしい倫理観と振る舞いを覚えたらどうだろうか。



ちなみに光本勇介氏について言及していると開示請求が届くことがあるらしいが、もしも事実と異なる点があるなどの理由で記事削除を求めるならメールアドレスにまで連絡をくれれば応答するのでどうぞ。

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