【薬機法チキンレース】『すごい水』(SUGOMIZU)の炎上について解説/小田玄紀/江藤美帆(えとみほ)

『すごい水』(SUGOMIZU)について、恐らく成分説明に関する「BtoB営業資料」をnoteで一般公開してしまったことが今回の炎上の根本的な原因なのではないか?と思われる。

(問題の記事)
https://note.com/genkioda/n/n60f26d56e2b0

(PDF化したものの共有リンク)
https://www.docdroid.net/PNO2dtt/sugomizugenki-odanote-pdf

薬機法は「BtoCの広告」を対象に規制するものであり、BtoB向けにクローズドな環境で配布するだけの資料は薬機法の規制を受けない。また商品の訴求を一切行わないような、機能性を説明するだけの内容であればそれも薬機法の対象外である。

例えば新聞広告としてもこのようなものはOK

meijiが商品名を一切出さずに「乳酸菌」の機能性だけを伝える広告

https://www.advertimes.com/20131115/article134298/

規制対象の”広告”の定義は「ある商品を消費者に買わせよう」としているかどうか、誘因性が重要。

そして推測だが、noteのあの記事は「BtoB営業資料(機能性説明)」と「BtoC向けの広告(CM動画等)」を1つの記事内で混ぜてしまっているのでアウト。”薬機法チキンレース”に突入しています。特に「コロナウイルス」などの具体的なウイルス名はかなり高い確率でアウトになるでしょう。投稿は社長のアカウントのようなので、もし逮捕される場合は恐らく「小田玄紀」さんである可能性が最も高いかもしれません。薬機法違反で逮捕される対象は「何人も」(≒誰であっても)と決められています。関与する者は広告代理店業者のみならず事業者の広告担当者、関与しているなら社長も対象です。今回は社長自らが行っているようなので、社長が第一候補かと思われます。また「江藤美帆」(えとみほ)さんもTwitterで広めているため薬機法チキンレース候補者になるでしょう。

(08/04 03:00追記)
謝罪+やさしい皮膚科医氏による追加批判点
えとみほ氏はとても小さな点について重点的に謝罪を行っているが、根本的問題は「薬機法チキンレース」に乗り出すことそのものであり、監査役えとみほ氏の科学と倫理のリテラシーに問題があるのではないか?


8月1日より薬機法は改正され非常に厳しくなりました。チキンレース参加者が減ると思われるこのタイミングで、東証上場企業様がご出走くださったことに驚いております。

※注意点:違法広告に手を出してしまっているマーケティング担当者の人へ。逮捕される可能性が一番高いのは「現場のあなた」です。どうせ部長や社長が逮捕されるだけで自分には関係ない、などと思わないようにした方がいいです。違法広告に手を出している場合、薬機法違反で逮捕された「現場のあなた」は、会社に戻った時にはクビになって使い捨てられる可能性があります。もしも業務としてやらなければならないとしても、やめておきましょう。

また細かなところだが、LPとCMの方はかなり丁寧に「薬機法コンサル」の指示通りに作られている印象。しかし「マスクをつける前に」などの使用方法の指定は危険な表現だと思われます。

ただの「化粧品」のカテゴリなので、特に何の機能性もない非薬用の歯磨き粉やマウスウォッシュと分類は同じはずです。そうであればマスクをつける前だろうと、後だろうと、何の関係もなく好きなタイミングで使用可能であることが前提となっているはずです。例えば「朝昼晩に」や「食前に」などの使用方法を指定するような表記は「医薬品まがい」とみなされ、薬機法チキンレースになります。

暗にウイルスへの効果を連想させようとする「薬機法文学」の一種だろうと思われますが、このご時世でこのような非倫理的広告を行う道義上の責任は伴うでしょう。

あと具体的にはLPに「MA-T」という謎の理論へのページリンクがあるため、これはとりあえず「消費者庁」にご連絡差し上げた方がよいと思われます。

何ら理論的な説明にはなっていませんが「MA-T」(要時生成型亜塩素酸イオン水溶液)とは、このようなものらしいです。
http://www.nichidokyo.or.jp/labio/color70.pdf

MA-Tの研究に関わっている大阪大学教授・大久保敬氏の論文(要閲覧権限)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ange.201710945

大阪大学の講演資料が見つかったので追記 (08/04 02:07)
同様の「MA-T」という謎技術を使う『A2Care』について言及あり。
恐らくは何らかの光反応によって二酸化塩素が……ということだと思われるが、必要な時だけ除菌が行われるような「要時生成型」の機序はわからない。専門家による詳説が待たれる。
https://www.kri.or.jp/news-event/img/20190822_report_03.pdf

もしも薬機法はOKになったとしても、理論的根拠がこのような論文1本のみで臨床データがろくにないならば「景表法チキンレース」に発展します。

なのでご連絡を差し上げるべきは「消費者庁もセット」だとベストかもしれません。ご連絡を差し上げる時には、上記のPDFを共有リンク化したものもセットだとベストかと存じます。(PDF化すると日付とURLが記載され、証拠能力としても優秀なので皆様覚えておいてください)

(消費者庁の受付フォーム)


(厚労省の窓口に関する説明)
・港区 みなと保健所 生活衛生課 hoken01@city.minato.tokyo.jp


(厚労省委託事業のネットパトロールのフォーム)


株式会社リミックスポイント
代表者:小田玄紀

電話番号:03-6303-0280
メールアドレス:(不明)

住所:
〒106-6236
東京都港区六本木三丁目2番1号 住友不動産六本木グランドタワー 36階

商品URL: https://sugoimizu.jp/cp/top.html
会社URL: https://www.remixpoint.co.jp/

以下余談
「使用方法の指定」による「医薬品まがい」の表現例

以前から言及しているILLUMINATE社代表ハヤカワ五味氏が薬機法チキンレースを継続しています。一般消費者に対して「ギフティング」によって宣伝を行わせている可能性が高いと思われます。Instagramでこのような表現の投稿をしばしば見かけますが、これは前述の「使用方法の指定」に類する表現です。あくまでも「食品」に過ぎない何の効果もないサプリメントが、3daysやら11daysやら、生理周期との関連を連想させるタイミングで摂取すべき理由は一切ありません。「医薬品まがい」の誤解を意図的に生じさせようとする表現ではないかと。

また、この薬機法チキンレースで逮捕される可能性がある人間は、薬機法を何も知らないで宣伝に加担してしまっている一般消費者でしょう。非常に邪悪(Evil)な手法だと思います。

最後に、ハヤカワ五味氏/ILLUMINATE社への公開質問状に未だ返答がないことを付言しておきます。



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