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冷却輸液で熱中症治療?

今回は熱中症治療についての記事です。
うちの診療所は熱中症の症例に対しては、基本的には氷水の経口投与をしています。これがメインウェポンです!
そして、サブで補液(重曹とか)や強肝剤投与を実施しています。

ここで、私は考えました。
サブで実施している補液で体を冷やして、メインにできないのかなと、、、、

そこで冷やし補液(輸液)について、少し調べてみました。
すると、以下の報告が見つかりました。

輸液を用いた冷却方法の検討
一輸液ポンプを用いた輸液冷却を試みてー
http://ginmu.naramed-u.ac.jp/dspace/bitstream/10564/2332/1/87-90p:輸液を用いた冷却方法の検討:輸液ポンプを用いた輸液冷却を試みて.pdf

この報告では、冷却しながら補液を実施するための方法について検討をされています。本筋は方法に関する検討だったのですが、私が驚いたのは人医療では「冷やし補液」が選択肢としてあるということでした!

つまり、牛でも使える可能性もあるのです。
つづいて、Introではこう綴られていました。

ERC心肺蘇生法ガイドライン2005では「4°Cの生理食塩水を 30mL/kg点滴すると、核芯温が1.5℃低下する」とある

1.5℃低下するというのは、かなり魅力的ですよね!
そこで、計算してみました。牛の熱中症は成牛で起こりやすいので、体重500kgの牛の体温を1.5℃低下させる場合としましょう。

結果は、150,000mL(15L)の補液?が必要でした、、、、、笑
これは補液とはいえないっすね、、、

ですが、サブで使う分にはいいのかなと思いました。
以上、超個人的な冷却補液の牛での適用の検討でした!
(本筋の紹介じゃなくて、すみません!)

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