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子犬や子猫に牛乳を与えない方がいいのはなぜ?

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子犬や子猫に牛乳を与えない方がいいのはなぜ?

自由研究のヒント
犬や猫のお乳は牛乳よりもタンパク質などが豊富で、牛乳だけでは栄養が足りなくなるからだよ!

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多くの哺乳類はお母さんからお乳をもらって大きくなります。哺乳類とひとくちに言っても食性や生息している場所など環境は大きく異なるため、お乳の栄養成分はそれぞれの動物でかなり異なります。
たとえば水中で授乳する回数を多くするのが難しい鯨では、100gあたりのカロリーが人では65kcalに対して、429kcalもあります!人のお乳の脂質は100g中3.5gですがクマでは22.6gも含まれています。

こうした動物の中でも、草食獣である牛のお乳はタンパク質・脂質・炭水化物などのバランスがよく濃度も中間的なものといえます。

犬と猫のお乳は牛乳よりもタンパク質や脂肪の比率が多く、乳糖など炭水化物が少ないため、子犬や子猫に牛乳を与えるとカロリーやタンパク質が不足してしまう可能性があります。

子犬や子猫を人工ミルクで育てる時は、牛乳や人の粉ミルクなどではなく子犬・子猫用に作られたミルクをつかいましょう。

参考:『ペットフード・ペット用医薬品の最新動向』 有原圭三
環境省 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808/pdf/3.pdf

犬や猫、ウサギの獣医師です。色々と勉強中の身ですが、少しでも私の経験や知識を飼い主さんや動物に還元していきたいと思います。