今日は個人的なことについて。
獣医学部のある大学を卒業した春に動物病院に就職し、4年ほどそこで臨床経験を積んだ後いったん臨床はおやすみして企業に在籍しています。

臨床のお仕事もまたしてみたいと思いつつ、今の業界で学ぶことも好きなので、臨床の勉強は割く労力を減らしつつ継続しています。

英語があまり得意ではなく論文を読むのにそれなりに時間と労力を使うので、英語論文は主に本業関連と趣味の顕微鏡関連で読んでいます。
そのため臨床に関連する勉強では主に日本語の成書と商業誌を用いています。
育児家事もあり勉強に割ける時間が限られるため実際の日々の勉強は8割本業関連、2割臨床関連と顕微鏡関連の割合にしています。

臨床のお仕事というのは教科書的な知識だけではなく触覚・嗅覚・視覚・聴覚をフルに使うものです。さらに点滴をとったり、挿管したり、切ったり縫ったりと手を動かすことも多いです。こうした感覚は現場を離れると急速に鈍っていきます。臨床を離れて4年近く経ち、正直今留置(血管に点滴に必要な管を設置すること)もパッとできるか自信がありません。

それでも知識だけは抜けていかないよう、なるべくトレンドの話題は取り入れられるように座学だけは意地でも続けるというのが今の私のコンセプトです。

成書は解剖学や臨床検査学など基礎的な部分を『比較家畜解剖図説』や『伴侶動物の臨床病理学』などの成書で確認・補強しつつより現場に即したことや今のトレンドなどはエデュワードプレスから発刊されている『Clinic Note』を読むようにしています。『Clinic Note』では基本的な内容を踏まえつつ、新しい話題もおり混ざられており知識の再確認とアップデートに個人的には非常に役に立っています。

出版社では”獣医学の“標準診療”を学ぶ総合情報誌“CLINIC NOTE”
・ホームドクターに求められる“標準診療”を徹底解説!
・遭遇頻度の高い疾患を中心に掲載!診療に迷ったらすぐCLINIC NOTEへGO!
・どの雑誌よりも理解が進むビジュアル展開!”と記載されています。

臨床への復帰を考えている獣医師にもとても良い雑誌です。
本当はもう少し勉強時間を増やしたいのですが、未就学児の育児とフルタイムの仕事でヘロヘロで思うようにいきませんが、獣医師としての人生もまだまだこれからと信じ細くとも長く積み重ねていきます。

最後に、辛くとも臨床の最前線で働き、研鑽を続ける獣医師の先生や看護師さん方に対する尊敬の念は尽きません。また臨床の現場に戻れるように私もできることを続けていきたいと思います。(同じこと2回言ってしまった。。)


犬や猫、ウサギの獣医師です。色々と勉強中の身ですが、少しでも私の経験や知識を飼い主さんや動物に還元していきたいと思います。