アナクシマンドロス

古代ギリシャの哲学者アナクシマンドロスは

『地球は宙に浮いているんじゃないか?』という結論を導き出したわけた人なのですが

これだけを切り取って現代の人が聞くと

いや、当たり前でしょ?となると思うんですね。

ただ、紀元前600年とかの時代に

その考えに至るということがすごいことなわけです。

当時は、大地というものは水に支えられているという考え方が主流でありました。

彼はその考え方を否定して

大地が水に支えられているのであれば、その水は何に支えられているのか?

という疑問を掘り下げていきます。

水を何かが支えているのであれば

その『何か』もまた別の何かに支えられているのではないか?

じゃあ、それが無限に続くのか?

いや、無限に存在するものなんて存在しないわけだから

『地球は実は宙に浮いているんじゃないか?』という結論に至るわけですね。

彼のこの結論は

現代の人にとってはごく当たり前の事実なわけでありますが

まず当時は常識とされていた事柄を疑い

そこに推論を重ね得た結論でありまして

その推論の過程にはものすごく勉強させられることが多いわけです。

『常識を疑え』などという言葉が叫ばれたりしますが

日常当たり前だと考えている常識を疑うということは

そう簡単ではないわけです。

というか、疑うべき常識と疑う必要のない常識というものがそこにはあって

何もかもを疑っていたら日常生活なんて送れたもんではありません。

大事なのは、疑うべき常識をきちんと見分ける力をつけることです。

疑うべき常識を見つけるための視点というものは

きっと僕たち動物医療の分野でも発揮される場面というものは少なからずありまして

今まで常識とされていた治療が

誰かの『あれ?これっておかしくない?』みたいなふとした疑問をきっかけに

大きく様変わりしたりすることもあるわけです。

そのような視点の多くは

別分野の知識や経験などを活かした斜めからの視点だったりするわけで

一つの分野だけを掘り下げている人には見えないものだったりするんですね。

そういったことを踏まえると

やっぱり色々なことを勉強しないといけないなあ、と思う今日この頃なのです。

今日の内容は、全然動物病院とは関係ないように感じると思うのですが

僕個人としては、こういった哲学者の人から得られるものも

意外に生かせることがあるのではないかと考えているわけです。

なので、獣医学の勉強はもちろんそうでありますが

来年はもっと様々な分野を幅広く知っている大人を目指したいと思うんですね。

それでは、今日はこの辺で失礼致します。

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