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活動報告06(2021年4月)

プロジェクト薬箱「スタートライン5ヵ月目(環境構築編)」
 今月からPython強化月間。10F「Studio」が自習室と化しているが、往復の移動時間を考慮しても24時間開放しているので来る価値がある。家で勉強していても能率が上がらないので、街に出て図書館やコーヒーショップを利用する人も多いと思う。しかし、三蜜を避けなくてはならないし緊急事態宣言で20時には閉店するので、利用価値の低下が著しい。DMM.make AKIBAといえば12F「Base」の数億円をかけた機材群でも有名だが、10F「Studio」も快適な環境だ。十分に確保された空間と参加メンバーから相乗的に醸し出される、クリエイティブな雰囲気が唯一無二となっている。何をしているメンバーか詳しくは分からなくても、真剣にモノづくりに携わっていることが伝播してくるので、自分もより頑張ろうという気にさせてくれる。

さて、Pythonを学ぶにあたり最初の教材を何にするかが問題となるが、これは京都大学が一般公開している、Pythonプログラミング演習を選択した。これは京都大学において全学共通科目として実施された、喜多一教授による授業を元に構成されたもので、京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)で公開されている。数年前に評判になったのを覚えていた。
 続いて、プログラミングにおいて重要視されるのが環境構築。自分のマックにはデフォルトでPython2が入っているが、必要なのは Python3。しかも単にPython3をインストールすればよいという訳ではないらしい。教材には、単にAnacondaをインストールして、統合開発環境(IDE)としてIDLEを使用するとしか書いてないので、ネットでPythonの環境構築手法を色々調べてみる。

とりあえず分かったことは、Pythonを直接インストールすることは今後のパッケージ管理の容易さの観点からは、勧められないということ。その上、環境構築には複数の流派があるというので、判断根拠を参照にしつつ混乱を乗り越え、結局Homebrew + pyenvを利用したインストール手順に落ち着いた。
 Homebrewは、ターミナル上でコマンドを使って利用できるため、ブラウザを開いたりせずともパッケージのインストールや管理が行えるので、開発効率が上昇するらしい。そしてpyenvは、複数のPythonバージョンを使い分けることができるコマンドラインツールとのこと。以上を踏まえて ①Command Line Tools、Homebrewをインストール ②Homebrewを利用してpyenvをインストール ③pyenvを利用してpython3をインストール となった。

しかし、最新のPythonをインストールしたところで、教材はAnacondaをインストールするよう指示していたことに気が付いた。Anacondaをインストールするだけで、データサイエンスや機械学習などで必要なパッケージがまとめてインストールされて便利との評判がある一方で、利用しないパッケージも多く容量が肥大化するので、最小構成版のMinicondaがおススメと意見もある。また、HomebrewとAnacondaとがぶつかり合うという記事と、管理ツールとしての「pip」とAnaconda専用の「conda」は併用できるが環境の不整合が発生しやすくなるという記事も見つけた。
 結局、教材に素直に従うことに決め、またバージョン更新に柔軟に対応できるようにするため、すべてpyenvで管理する方針とした。よって、④pyenvを利用して、Anacondaをインストール となった。直後に気が付いたが、実はAnacondaにもPython本体が含まれており、結局2つのバージョンがインストールされてしまった。

最後にターミナル環境について、マック標準のものよりも、iTerm2は縦・横に画面分割できウインドウも半透明にできたりして、見た目的にも使いやすさ的にも優れているとの記事が複数あったので、⑤Homebrew経由でiTerm2をインストール。これでようやく環境構築が終了したが、本当に大変で準備段階だけで実に3週間位費やしてしまった。
 しかも、未解決の問題として実際のところIDEはどれが良いのか、教材推奨のIDLEか、Ananoda推奨のJupyterNotebookか、最大ユーザー数を誇るPyCharmなのか。また、仮想環境って何・どれを使うの・使うべきなの、といった問題もあり、これらはPythonの知識を深めてから追々解決していくことにした。

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