「個人的無意識」のビデオ

先月リリースした私の曲のYouTube用ビデオが公開されました。

Bandcampは↓で販売してます


今回の動画は非常に不気味な仕上がりになりました。なんでこのような動画になったのか。動画のコンセプトは主に2つ、「ベクシンスキー風」と「少女が机に向かって勉強などをしている動画のループ」です。

一つ目、ベクシンスキー風は何なのかというと、画像生成AIが登場したばっかりのころはベクシンスキーの絵みたいな不気味な画像ばっかり生成していたと思うんですが、最近はAIが洗練されたのかあんまりそういう画像を見なくなったのであえてそういうのを作ってみたらどうだろう、と思ったわけです。一応それなりにベクシンスキーぽさはありますが、それでもやっぱり最近のAIでは小綺麗にまとまりすぎてる感じはあります。
動画にする前の静止画で生成した段階の絵がこれ。(動画とは左右が反転しています)

もう一つ生成したけど没になったのがこれ

なんかSkinny Puppyみたいです。まあこの時点で全く楽曲の音楽性とはマッチしてないんですが、どうせ公開しても数十人くらいにしか再生してもらえない動画なのでこれで良しとなりました。

もう一つのコンセプト、「少女が机に向かって勉強などをしている動画のループ」ですが、これについては一個前の記事を読んでもらえばわかります。長い記事ですが・・・
つまり前回の記事で書いた「LOFI音楽」のパロディーです。これはあくまでLoFi Girlの動画のパロディーというわけではなく、LoFi GirlをAI動画で模倣しようという試みに対するパロディーです。
まあ前回の長い記事をだらだらと書いているときにこの動画制作が進んでいたので、流れでこれのパロディーにするか!ということになっただけです。

こんな感じでほとんど皮肉だけを込めてこういう方向性の動画になりましたが、私はこの動画を「HIFI動画」と名付けようと思います。もちろん100%皮肉です。「HIFI動画は、集中力を低め、人生の敗北感や焦燥感を高めるのを助ける働きがあります。勉強や仕事を投げ出すときのBGMとして最適でしょう。」

そもそもレーベルの方針として今回はAIで行くという事で、タイミング的に前回の記事の内容に思いっきり引っ張られて最終的にこんな感じになったという次第です。しかしAIでなんか作ると言われても特に面白いアイデアが思いつくわけでもなく、曲の内容もとても抽象的な物なのである意味何でもよかったといえばそうです。

レーベル側の事情としては、最初の作品から今に至るまで常に赤字らしく、動画の制作に金など使えないからAIで作るという方針のようです。まあ実際私の作品も含め全然売れてないですし。

一応この曲以外にも作りためていた曲はあって、アルバムとしてまとめて出せる曲数があるので、今月か来月中には出せると思います。ぜひ暗黙レコーズを赤字から脱却させるためにも買ってもらえればありがたいです。