弦月の物語が好きなオタクは今すぐVΔLZコラボボイス3弾を買って聞け

※本記事は後半にVΔLZコラボボイス3弾のネタバレを含みますが、前半はネタバレなしです。ネタバレを含む記述に入る前にその旨をお知らせした上で多めに改行を入れてあります。

※ネタバレに関しては、本記事の主題と直接の関わりがない部分(主に甲斐田や長尾が中心となるシーン)の仔細は暈す形で記載していますが、大雑把なストーリー展開+弦月が中心となる一部のシーンの仔細がわかる内容となっています。

※弦月の物語(彼の配信・動画などで仄めかされている、彼の過去や未来に纏わる話)についての筆者個人の解釈・考察を多々含みます。あくまで一個人のそれでしかありませんので、筆者と考えが違っていたとしても寛容な心で読み流して頂けますと幸いです。
ただし、物語に関する明白な誤認(解釈の違いに依るものではない、誰が見ても明らかな事実の記載に関する間違い)があった場合はtwitter【@very_tasukaru】までご指摘をお願いいたします。

※本記事ではどちらかと言えば弦月のことを『配信者』というよりも、彼の持つ物語性=『キャラクター』的な側面に着目した上で取り扱っているため、そういった見方が苦手な方の閲覧はお控えください(そういう方の多くはそもそもこのタイトルの記事を開かないだろうと思いますが念の為)。

正直タイトルで言いたいことの要約は終わっているんだけども、暇な人だけ本文も読んでくれたらそれでいいなという感じの記事です。オタクの思考整理とも怪文書とも地獄への道連れ募集案内ともいいます。そのつもりでご覧ください。


VΔLZコラボボイス3弾を買った

先日から販売されている、VΔLZコラボボイス3弾。


私は過去に1・2弾のコラボボイスも購入しており、また当人たち(確か甲斐田だったかな?)が1月~2月ごろの配信で3弾を制作している旨を少し話していたので、元々3弾が出たら買おうとは思っていた。
VΔLZの3人の声の演技が好きなのと、配信では基本的に見ることができない桜魔皇国での彼らの仕事ぶりをコラボボイスによって窺い知ることができるのは1・2弾のコラボボイスを聞いてよく知っていたので、コラボボイスの3弾が出るのを心待ちにしていた。

そしていざ販売開始されたコラボボイス3弾。

「魔との出会いをきっかけに
 様子がおかしくなる甲斐田
 異変に気付いた長尾と弦月は
 手段を問わず彼を追う」
(販売ページ内告知画像より)

あらすじからして既に不穏。
おまけに販売開始日に配信を行った(というか販売開始日がVΔLZの初ツイートから1年だったので1周年記念雑談枠を取っていた)弦月が、配信内でコラボボイス3弾について、

「ちょっと今までと違う……、『あれ?(今までのコラボボイスは)任務でわいわい3人頑張るぞ、おー!って感じだったのに急になんか不穏じゃない?』って思う方多いと思うんですよ。みんな泣くぞ?今回
【1周年記念雑談】1周年ありがとう、これからもよろしこ。【弦月藤士郎/にじさんじ】9:36~

と話しているのをリアルタイムで耳にして、泣くような話なの……!?と震え上がりながらボイスを買った。そんで、聞いた。


とんでもないものをブチ込まれたな、と思った。まじで。


何がとんでもないって、あらすじの時点でヤバい状況になってることが伺える甲斐田もだし、『魔と出会ってから様子がおかしい同期』という状況からしてお察しの通り祓魔師成分を濃い目にお出しされた長尾も勿論なんだけど、弦月、おい、弦月。お前だよお前。
期間限定コラボボイスで自分の物語に関する重要な情報を仄めかすんじゃねえ!!!!!!!!!!!!!
ボイス販売終了後に布教しづらくなるだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1111111

ということでボイスを買って早1週間ちょっと、落とされた情報について色んなことを考えて咀嚼して咀嚼して、それでも自分の内側だけじゃどうにも感情の行きどころがなくなってしまったのに加えて、「えっそんなにヤバいなら買っときゃ良かった」と販売終了後に後悔するオタクを一人でも減らしたくて今この記事を書いています。なんかもう買ってない人は今すぐ上に貼ったリンクから買ってくれ。マジで。


弦月の物語について

このタイトルの記事を開くような人は弦月の物語について把握している人が多いんじゃないかと思うけど、本題に触れるための前提になるので一応簡単に書いておく。
詳しいことは弦月の非公式wikiの当該項目を読んだ上で参照元の配信や動画を見てもらったりするのが一番早いし分かりやすいものの、ここにもメチャクチャざっくり概要を書くと、

・弦月は18歳以前の記憶が一部あやふやになっている
(記憶喪失というわけではないが曖昧な記憶・思い出せない記憶が多い)

・↑に関連して、家族(両親)のこともよく覚えておらず、実家は既になく両親が今どこに居るかもわからない

・デビュー以降歌ってみたを精力的に投稿している弦月だが、「アンハッピーバースデイ」の歌ってみただけ弦月自身がその存在を認知していない
(動画投稿後この動画について配信やtwitterで一切触れていない・弦月はFAの巡回がマメなタイプなのにこの歌に関係するFAのみ一切RTやいいねをつけていない・年末に歌ってみたの振り返りを行った際にこの曲だけ触れずに飛ばしている等)

・↑の「アンハッピーバースデイ」の動画内容や投稿前後の弦月のtwitterの動向に不審な点が多く、この動画のみ弦月が認知していない第三者が投稿した可能性が高い
(これについては非公式wikiに良くまとまっている)

・「アンハッピーバースデイ」の動画内容などから、弦月は200年後の時点で神様になっている可能性が高い
(弦月は桜魔皇国の官吏であり仕事柄神と接する機会が多く、もともと雑談配信にて『神の御付きの者や神に見初められた人間などが代替わりをして神になるケースがごく稀にある』『自分が神になる可能性もないわけではない』というような話をしていた)

という感じ。
更に大雑把にまとめるなら、『18歳以前の記憶が一部曖昧』『おそらく200年後には神になっており、その事実やそれに関連する事柄を本人は認識していない(認識できない?)、というのが現状示されている弦月の物語である。

ただ、弦月の物語にはまだまだ明かされていない点も多く、

・弦月の18歳以前の記憶があやふやになっている理由は何か
・「アンハッピーバースデイ」を投稿したのは誰で、そして一体何のためなのか
(『誰か』については200年後に神になっている弦月だとする説が有力だが、未だ推測の域を出ていない)
・弦月が200年後に神になっている理由、神になるまでの経緯は何なのか

などなど、主にはこの辺りのことが長らく不明なままだった。

それが、VΔLZコラボボイス3弾でそのうちの一部について、「もしかしたらこうかも」と推察できるような描写が出てきた。
決して「そう」だと断定できる形で情報が出たわけではないし、コラボボイス自体はたとえ弦月の物語を1ミリも知らなかったとしても問題なく普通に楽しめる内容ではあったものの、弦月の物語を念頭においた上で聞くと「いや、こ、これって……」となる感じの描写があった。というかわたしが「こ、これ……………」って震えた。他の人がどうだったかは知らん。
……そう、そういう曖昧な感じで提示されたからこそ、「これってつまりアレがソレでああだからこういうことだよね!?!?」って微妙に自分を信じきれずに、これがちゃんと筋道だった考えになっているのかを自分で確認するべくこの文章を書き散らしているところもちょっとある。だからコラボボイス3弾は聞いたけどこの記事読んだらわたしと解釈が全然違ったっていう人も多分出てくるとは思うけど、そこはマジですまん。あくまでわたしという一個人の解釈と考察だということで見逃して、「なんか変なこと考えてるやつも居るもんだなぁ」とゆるく流し読みをしてほしい。


ということで、ここから先はVΔLZコラボボイス3弾のネタバレを含んだ話をする
未購入でネタバレを避けたい人はここから先は読まないでほしい。っていうか未購入でちょっとでも内容が気になるって人が居たら本当に今すぐ買ってくれ。マジで。買わなかった後悔より買った後悔の方が絶対マシだから。
ネタバレが大丈夫な人のみ、引き続きお付き合い願いたい。











『描かれなかった』ことから考える

さて、VΔLZコラボボイス3弾で、弦月の物語の不明点のうち一体何の情報が仄めかされたのか。


弦月が将来的に神になる理由である。


そんな重要な情報の仄めかしを期間限定販売のボイスで出すな(二度目)
とまぁそれはさておき具体的な話をすると、弦月の物語に関わる(と推測できる)点にだけ着目した、VΔLZコラボボイス3弾のストーリー展開はこんな感じだ。

紆余曲折あって、公式のあらすじ通り色々様子がおかしい甲斐田とそれを追う長尾が謎の穴の中へと入っていき、その穴の入口が閉じてしまう。
穴の中に入った長尾から連絡を受けた弦月は、官吏という仕事柄知己である神の元へ赴いており、手がかりを得るために神との対話を行う。
そこで弦月は、甲斐田と長尾が入った穴は次元に干渉する力によって生まれたものであること、そして穴に入った二人は二度と『こちら側』には戻ってこられないという事実を神から知らされてしまう。
神の中には時間や空間に介入できるような強大な力を持った者もおり、神の力を借りれば二人が『こちら側』に戻れるのではないかと考えた弦月は、「彼らが戻ってこられるならどんなことでもやる」「どんな罰を受けることになってもいい」「御方が望まれるなら自分の命すらも差し出せる」と神に懇願し……

場面はそこで暗転し、次に弦月が登場するシーンの冒頭で既に弦月は甲斐田と長尾が入った穴の中におり、二人と合流することになる。

穴の中で色々とあり(弦月が神と話している間に甲斐田&長尾サイドもかなり大変なことになっていた)、弦月が合流する頃には正直手詰まりの状況になっていた。甲斐田という親友を救えそうにないことに絶望する長尾と弦月だったが、その後何故か突然事態が良い方向に転び、様子がおかしかった甲斐田は元通りになる。
そして三人で無事に穴の中から脱出し、平穏無事な後日談へと至る。

……という流れなんだけども、いや、これ、変じゃん。おかしいじゃん。
文章化すると改めて「うん?」ってなるなこれ。現に今わたしがそうなってる。

実際にボイスを聞いてもらえればわかる通りだけれど、どうやって弦月が既に入口が閉じている穴の中に入ったのかも、どうしていい感じに三人が助かって、そして無事三人で穴の中から出てこられたのかも、具体的な説明はボイス内に一切出てこない。三人が助かった理由については後日談にて「案外僕らの友情に感動したから、だったりして」「そんな単純な話かぁ?」と軽く推測されるのみで、実際のところどうだったのかは明らかにならない。「理由はよく分かんないけどまぁいっか」でぬるっと流されてしまう。
これじゃあ物語としては消化不良にも程があるし、(声の演技などボイスとしての感想はまた別として)話の流れに関しては「とりあえず三人が幸せで良かったね」以上の感想が出てこないような、ご都合主義のハッピーエンドでしかない。

このコラボボイスはフィクションではない。
VΔLZの三人が経験したことをボイスドラマ形式で再現した、あくまでノンフィクションだ。これは実際に、彼らが生きている桜魔皇国で起きた出来事なのだ。少なくともこのコラボボイスは、そういう体で発表されている。
だから尚のこと、『ご都合主義のハッピーエンド』が現実で発生する可能性なんて、限りなく低い。本来なら。
…そう、本来ならば、そのはずなのだ。

けれどこのコラボボイスには、そんな『ご都合主義のハッピーエンド』を発生させうる力をもった存在が、実際に登場している。

もし、この事件が『ご都合主義のハッピーエンド』で終われるように、
甲斐田も長尾も弦月も、誰一人失われることなく終われるように、
なにか強大な力によって、世の理に手を加えられたのだとしたら?

先述の通り、神との対話シーンの後、弦月は特に何の説明もなく甲斐田や長尾が入った穴の中へと入り込んでいる。
既に入口が閉じており、中に入った人間が『こちら側』へ戻るのが不可能になるような穴の中へと。
そもそも弦月は甲斐田や長尾が穴の中に入るところを直接目にしたわけではないし、入口が小さくなって消失した穴の場所をもう一度探した上で中に入るというのはあまりにも非現実的だ。とても弦月一人でできるようなことではないし、やろうとも考えないだろう。
また、いくら弦月が甲斐田や長尾のことを友人として深く想っているとはいえ、既に穴の中に入った二人が『こちら側』へ戻るすべはないと神から聞かされているのに、全くの無策で二人を追いかけて自分も穴の中に入る選択をするとは思えない。
すなわち、弦月はまっとうな手段で穴の中に入ったとも、穴の中から『こちら側』へ戻る算段を持たない状態で入ったとも考えづらい状況なのである。

ここから推察できるのは、弦月はおそらく、全面的に神の力を借りたのだろうということだ。

神が持っている時間や空間に干渉する能力を使わせれば穴への安全な出入りは可能だろうし(だからこそ弦月は神に「何とかできないか」と懇願したのだろう)、それほど大きな力を持つ神なのであれば、おかしくなっていた甲斐田の様子を元に戻すことだって容易いと思われる。
おそらくは大切な友人である甲斐田や長尾を救いたいという弦月の強い想いを買われ、神の力を借りることができたのだろう。
(ただし弦月本人も手詰まりの状況を前にして「親友すら救えないなんて」と絶望していたので、穴の中での一件については弦月も預かり知らないところで神が手を回したか、この件に神は関わっておらず作中で触れられた通りVΔLZの友情パワーによって助かったかのどちらかだ。
ただ少なくとも弦月が穴の中に入ったこと&3人で穴から脱出したことに関しては、神の力が働いていると考えて良いだろう)

たとえ物語として見た時に『ご都合主義』であろうとも、VΔLZの3人にとってのこれは物語ではなく、実際に自分たちの身に起きた事件を描いたノンフィクションだ。
そして弦月からしてみれば、あの場において親友の無事に勝るものなど、きっとなかった。

弦月があの場で神頼みをし、それを神から受け容れられていなければ三人で平和な日常に戻ることは不可能だっただろうし、神頼みによって当時の弦月が望んだ通りの帰結を辿ることができたと言っても過言ではないだろう。

……ただし、神だって決して、慈善事業をやっているわけではない。

いくら神を相手に抜け目のない仕事をしており評価も高い(公式紹介文より)弦月の頼みとはいえど、神の力を借りるためには、それに釣り合うだけの対価が必要なはずだ。
そして官吏である弦月はそれを分かっていたからこそ、「どんなことでもやる」「どんな罰でも受ける」「望むなら自分の命すら差し出せる」と自ら莫大な対価を提示した上で神に懇願したのだろうと推察できる。彼は決してこれらの対価を神から要求されたわけではない。「自分はこれを対価として差し出せる」と自ら進んで口に出したのだ。
それだけ大きな対価を示さなければ、『自身の友人を救う』というごく個人的な目的のために、世界の理を歪められるほど強大な神の力を借りることは難しかったのだろう。

さて、ここからがこのコラボボイスを聞いた上で個人的に一番恐ろしく感じたことなのだけども、


弦月が、神の力を借りた対価として何を支払ったのかが、わからない。
これも作中で一切触れられていないのである。


弦月本人が命すら差し出すレベルで「どんなことでもする」と神に対して懇願していること、そして実際に神の力が及んだのであろう範囲がそれなりに大きい(本来なら行き来が不可能な穴への出入り+甲斐田を元の状態に戻した?)ことを考えても、きっと生半可な対価では済まなかっただろうと推察できる。その後の人生に重大な影響が及ぶレベルの対価を支払っていたとしてもおかしくはない。
なのに、弦月はその『対価』について何も言及していないのだ。

……ここからは更に根拠が薄い話になってしまうのだけれど、もしかしたら弦月本人すらも、自分が何を対価として支払ったのかを知らないのではないか、と個人的には考えている。

この記事の冒頭に、VΔLZコラボボイス3弾について弦月が配信内で「みんな泣くぞ」と言及していたことについて記載した。
繰り返しになるが、VΔLZコラボボイスは3弾に限らず、VΔLZの3人が経験したことをボイスドラマという形で我々リスナーに提示している(という体になっている)ボイスなので、3弾の出来事についても弦月本人にとっては実体験であるはずなのだ。

ネタバレへの配慮で言及を避けた面もあるだろうとはいえ、仮に弦月自身が「二人のために大きな対価を支払った」という自認をもっているのなら、その事実を自分で「泣ける」話としてリスナーに紹介するだろうか?

……配信などから垣間見える弦月の性格的に、わたしとしては「しないだろうな」と思う。弦月は自身の行いについて比較的謙虚に自己評価をし、何か凄いことを成し遂げたとしても自身の功績をあまりひけらかさないイメージがあるので、コラボボイス3弾で描かれたような自己犠牲を自ら「泣ける」話として売り出そうとする印象がないのだ。
コラボボイス3弾の内容を踏まえてあえて絞り込むなら、むしろ弦月は様子がおかしい甲斐田に対する長尾の振る舞いについて「泣ける」と表しているような印象を受けた(特に『結』での弦月合流後の長尾の台詞がコラボボイス3弾内一番の泣き所だと感じたので、特定のシーンを指していた場合はあのシーンを指して「泣くぞ」と言ったのかなと個人的には思っている)。

つまるところ、コラボボイス内の弦月も配信での弦月も、ボイス内で自分が神に対して何らかの対価を支払った件については本当に一切触れておらず、断片的な内容でさえ明らかにはしていないのだ。

この状況について、もし弦月自身が「実際に神への対価を支払った」認識を持っていないのだとしたら、ボイス内で対価について一切触れなかったことも、自身の所業について一切触れずにただ「泣ける」話としてコラボボイス3弾の物語を我々へ提示してきたことも頷けるな、と個人的には感じている。
『どうして三人は都合よく助かったのか』『仮に弦月が頼んだ神の力によって助けられたのだとしたら、弦月は神への対価として一体何を支払ったのか』。
この2点さえ深く考えなければ、コラボボイス3弾で提示された物語はただ純粋に『泣ける良い話』として完結するのだから。

弦月が認識していないこと

さて、ここまでの考察を踏まえて、仮に弦月が神への対価として自分が何を支払ったのかを認識していないのだとして。

――弦月本人が認識していないこと。

『"弦月本人が認識していない"という事実が我々リスナーに対して度々示されていること』
が、もうひとつだけ存在する。


そう、「アンハッピーバースデイ」である。



記事の序盤でも書いた通り、この動画の存在を(それどころかFAを始めとしたこの動画に関連するすべてを)弦月自身は認知していない。
また、弦月が過去の雑談配信にて神の代替わりについて言及した際にも、

「もしかしたら僕もいずれそういう存在になるかもしれないということなんですよ。分からないけどね」
【雑談】久しぶりの雑談【弦月藤士郎/にじさんじ】30:09~

と、あくまで可能性のひとつとして『自身が神になる』ことについて触れている。決して、『自分は将来神になる』と断定したわけではない。
すなわち、弦月本人は『自分が神になるという未来』を全く知らないし、現状その事実を知ることができる「アンハッピーバースデイ」に纏わる事象は認識すらできない状態にあるのだ。

弦月が神に対して支払ったであろう、何らかの莫大な『対価』。
そして、『自分が神になるという未来』。

弦月本人が認識していない(認識「できない」のかもしれない)この二つが、もし、繋がっていたとしたら。
弦月が神に対して支払った『対価』こそ、『自分の未来』だったのだとしたら?

つまり、弦月本人は自分の未来を不確かなものだと思っているけれど、実際にはコラボボイス3弾の一件で『自分の未来』を対価として神に支払っており、将来的に神の代替わりを果たすことが既に決まっているのではないか。
『自分の未来』という形のない曖昧なものを対価として支払ったから(+「アンハッピーバースデイ」を認識できないのと同じ理由で?)、弦月本人はその事実を認識できていないのではないか。

推察に推察を重ねた上での説なので、信憑性としては正直そこまで高くはないと思う。
が、もしコラボボイス3弾の一件によって弦月が神になる未来が定まっていたのだとしたら。
そして有力な説として知られている通り、「アンハッピーバースデイ」の動画を投稿したのが神となっている200年後の弦月なのだとしたら。

みらいのはなし
二百年後はきっとひとりぼっち

(「アンハッピーバースデイ」概要欄より)
アンハッピーバースデイ デイ デイ
生まれてきた意味なんて もう無い
もっと 嘆いて
届かない ずっと 声 声 声

(「アンハッピーバースデイ」歌詞より)

コラボボイス3弾で甲斐田と長尾を助けるために自身の未来を対価として神に支払い、その結果として神になった弦月が、200年後に『ひとりぼっち』になり(=甲斐田や長尾ともおそらく死別し)嘆きの歌を歌っているというのは、あまりにも、皮肉すぎやしないだろうか。

ボイス内で弦月が神に頼み込みその力を借りることができなければ、穴への出入りが行えず甲斐田と長尾は『こちら側』へ戻ってくることができなかった。
だから実際に弦月はあの時ああするしかなかったし、あれが二人を助けるための最善策だったのだろう。

けれどその結果行き着く未来として示されているのは、弦月が甲斐田や長尾を含めた『みんな』を喪って嘆いている姿なのだ。


キツい。


おわりに

……と、いうようなことをね、コラボボイス聞いてからずーーーーーーっと考えてて、いやちょっとこれ、あの、は、吐き出されてくれ…………あまりにもキツすぎる………………あとこのコラボボイス3弾弦月の物語が好きな全オタクに聞いてほしすぎるし同じように苦しんでほしすぎる……………………聞いた結果わたしと違う解釈になったならなったでその解釈を一説として聞きたすぎる……………………………となったのでこの記事を書きました。つまりそういうことです。一人で行間読みまくって苦しんで死にたくなかったという私情1000%の記事ですこれは。

まぁ散々但し書きを入れた通りあくまで一個人の考察というか推察というか妄想というかそういう感じなので、ここに書いたことがどこまで的を射ているかはわかりません。推察に推察を重ねすぎてミルフィーユみたいになってるし。もしかしたら彼らにとっての『事実』に一切掠ってない、明後日の方を向いた推察なのかもしれない。その可能性は全然あるし、そうならそうで「全然違ったわガハハ」って笑い話にします。
ただ、「今現在のわたしはこう考えた」という事実をここに記した上で、今後の展開を待ちたいな、という気持ちです。


あと、そう、オチが行方不明になりかけてるので無理やりタイトルに立ち返ると、こんな感じでVΔLZコラボボイス3弾かなり"""ヤバい"""ので、もしここまで読みきってくれた未視聴の人が居たら買って聞いてください。本当にマジで。
わたしは弦月のオタクなのでこの記事には弦月のこと(それも物語に絡むようなこと)だけ書いたけど、甲斐田も長尾も大概ヤバすぎたし、あの、三人ともボイスが、声の演技が、本当に良いので…………こればっかりは文面で流れやセリフを読むだけじゃ絶対にわからないことなので………………実際に聞いてほしい………………1弾2弾を聞いてなくても3弾単品で全然聞けるので……………………………
2021/5/1いっぱいまでの販売なので購入をお忘れなく、是非。最後にいま一度貼っておきます。みんな買え。