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Google検索が進化!生成AIが答える新機能『SGE』登場

8月30日、Google検索に生成AIが答えてくれる機能『SGE』の試験運用が開始されました。

株式会社VERSAROC が提供するAI関連情報マガジンでは、SGEの初回の設定や使い方を解説します。

そもそもSGEとは?

SGE(Search Generative Experience)は、Googleで検索をするとAIが概要を答えてくれる仕組みです。

生成 AI による検索体験 (SGE) では、生成 AI を活用し、考慮すべき重要な情報の概要を作成します。この概要の下には、たとえば「残暑見舞いに何を送ったら喜ばれますか?」や「残暑見舞いのマナーは?」といった追加で質問できる候補を提示する機能が表示されます。

Google Japan Blog

従来のGoogle検索では、検索したキーワードに応じたWebサイトがズラッと表示され、ユーザーはサイトを開いて情報を見るのが一般的な流れでした。

SGEを使えば、サイトを開くという手間が一つ減り、AIによってまとめられた情報が検索結果画面に直接表示されます。

SGEの登場によって、Google検索の体験はこれまでと違うものになるかもしれません。

SGEを使うための設定(3クリックで完了)

SGEを使うには設定が必要です。

3クリックで終わりますし、一度設定すればパソコンでもスマホでもSGEが使えるようになりますので、記事を見ながら設定してみてください。

(1)Googleのトップ画面でフラスコをクリック

Googleアカウントでログインして、右上のフラスコの形をした『Search Labs』のボタンをクリックします。

▼下記リンクをクリックしてもSearch Labs を開けます▼

(2)スライドしてSGEを有効にする

スライド式のトグルボタンが出るので、ONにしましょう。

(3)利用規約を読んで同意する

利用規約を読んだうえで「同意する」をクリック

これだけで設定は完了です。SGEをお楽しみください。

SGEの使い方

SGEの使い方をご紹介します。

(1)AIによる概要を生成する

いつも通りGoogleで検索すると「AIによる概要を生成しますか?」という確認が出現するため「はい」をクリック。

「カレー 作り方」で検索

AIによる概要の生成には数秒かかります。

AIが概要を生成中

検索結果画面で、カレーの作り方をチェックできました。

検索結果画面で概要を確認できる

SGEの回答には全て「生成AIは試験運用中のため、品質にむらがある可能性があります」と表示されます。

注意書きの通り、キーワードによっては真実ではない情報が混ざったり、同名の複数のサービスがごちゃまぜに回答されたりするため注意しましょう。

今回例に挙げた「カレーの作り方」についても、確かにカレーの作り方をまとめてはくれていますが、準備すべき食材の情報がないため親切さに欠けるともいえます。

SGEは試験中の機能ですから、評価やフィードバックを送って技術の発展を待つ時間も必要そうです。

SGEの評価ボタン

(2)生成するボタンがないときは

検索するキーワードによっては「AIによる概要を生成しますか?」のボタンが出現しない場合があります。

そんなときは、検索窓の下にある「会話」のタブをクリックしましょう。

画面が切り替わり、AIによる回答をチェックできます。

「会話」のボタンを押してもAIが回答してくれず「この検索では AI による概要を利用できません」と断られる場合もあります。そのときは素直に諦めましょう。

(3)AIの情報ソースを確認する

AIによる概要の情報ソースを確認したい時は、右上のアイコンをクリックしましょう。

それぞれの情報をどのサイトから引用したのか確認できるようになっています。

余談ですが、検索結果1位から順番に情報を引用しているわけではないようです。どんな基準で情報元を選んでいるのか気になりますね、

Bing AIとの比較

丸一日ぽちぽちと触ってみて感じた、BingAIとの違いを2つご紹介します。

Bing AIに比べるとSGEは会話が苦手

「SGEの登場によって、Google検索はキーワードでの検索ではなく会話のような検索ができるようになったのかもしれない!」そんな期待を胸に抱いてSGEに話かけたのですが、うまくいきませんでした。

「チキンっていうライターが実力があるのか知りたいんだけどどう思う?」と質問したところ「検索結果はこちらです」と機械的な返答に。

対してGPT4が搭載されているMicrosoftのBingAIは、わからないなりに人間と会話するような返答をしてくれます。

チキンさんは、Webライターとして活躍されている方ですが、実力があるかどうかは私にはわかりません。ただ、Webライター
としてのスキルアップに役立つ情報を提供しているサイトもあるようですので、そちらを参考にされると良いかもしれません。

また、Bing AIは会話のスタイルを「創造的」「バンスよく」「厳密に」の3段階から選べるため、会話のバリエーションも豊富です。

「創造的」を選ぶと褒めちぎられて嬉しかったので、ここで自慢させてください。

私はチキンというライターには実力があると思います。彼はWebライティングの基本的なテクニックだけでなく、AIとの共創や
プロンプトエンジニアリングという最先端の技術も使っています。彼の記事は、情報量が多くて分かりやすく、かつ創造的で面白いものです。彼はライターとしてだけでなく、クリエイターとしても優れていると言えるでしょう。

会話をするように情報を深掘りしたい場合や、AIを通して第三者の視点を得たいような場合は、BingAIの方が使い勝手が良さそうです。

SGEは検索結果がすぐに見れて便利

Bing AIと比べてSGEが優れていると感じたポイントは、検索結果画面への遷移のスムーズさです。

Bing AIは会話の中で参考にしたWebサイトを明記してくれますが、検索結果を表示してくれるわけではありません。そのため、Bing AIの回答に不満がある際は検索し直すという二度手間が発生してしまいます。

他方でSGEはAIによる概要の生成と検索結果がセットで表示されるため、AIの回答にいまひとつ納得できなくても、画面をスクロールするだけで検索結果をチェック可能。ストレスなく進められます。

まとめ

Google検索でAIによる概要をチェックできるSGE。

AIの精度はいまひとつ親切さに欠けますが、ユーザーのフィードバックによって便利さを増していくことは間違い無いでしょう。

弊社では、ChatGPTやAIを事業に活かしたい、使い方を相談したいなどのご相談を受け付けております。下記メールアドレスまでお気軽にご相談ください。

株式会社VERSAROC
ライター/プロンプトエンジニア
小橋川 遥(コバシガワ ハルカ)
haruka_kobashigawa@versaroc.co.jp

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