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悪いこと 連想させない 工夫あり

今日は、私が1番長く在籍していたコールセンターについて紹介します。

基本的にお客様から電話を受けてチケットをお取りする部署なのは連想していただけるかと思います。千鳥のネタで言う「ベニズワイガニ海老美」のポジションになります。(どれくらい伝わるんだろ....)

コールセンターでは顔が見えず話も聞き取りづらいため、避けた方がいい言葉が多くあります。

他のコールセンターや無線を扱う仕事でも共通することとしては、
例えば数字の読み方として、「4月17日」は「しがつじゅうしちにち」ではなく「よんがつじゅうななにち」と復唱したり、
Dブロックは「でーブロック」と復唱することなどが挙げられます。

さらに、チケット予約を行うコールセンターでは、お客様に使わない方がいい言葉というものがあります。

バラバラのお席

完売

良い席

この言い方は避けてね、と叩き込まれました。
それぞれなぜ避けた方がいいのか、
代わりにどう説明したかをご紹介します。


★バラバラのお席
特に指定席の予約では、枚数が確保できるだけではなく、お連れ様と通路も挟まずに連番で確保できるか、までが重要です。
販売できる枚数が少なかったり、人気公演でチケット予約操作や確認をしている間に別のオペレーターのパソコンで予約が取られてしまう場合や、
並びで確保できない場合というのはどうしても存在してしまいます。
「バラバラのお席になります」という言い方はとにかく印象が悪いので、対お客様へ使うことは避けましょうと、入社したての頃口酸っぱく言われました。
代わりに「並びのお席がご用意できません」とお伝えしていました。

★完売
我が社だけを見れば、売れるチケットがなくなったら「完売」になりますが、独占販売でもない限りは他社なりこのあとに控える販売のチャンスで購入できる可能性があることが多いです。そのため、「完売」ではなく「予定枚数終了」と表現するようにと教わりました。

★良い席
座席が選べる受付窓口の場合は、お客様から
「良い席どこが空いてるの?」と聞かれる場合があります。
良い席とは、多くの人が連想するのは「前方の中央寄りのお席」だと思いますが、
クラシックコンサートなどになると、実は必ずしも前方が良いお席とは限らないのです。
私はクラシックには明るくないので詳細はわかりませんが、響き方の違いなのか、ステージに近すぎる前方5〜6列あたりまではあまり好まれないようです。(ちょうど映画館の席の埋まり方のようなイメージです。)
なので、「良い席」というのはお客様の主観によるものなので、ご要望がある場合はより具体的に「前方の席」「通路側の席」「花道に近い席」などと聞き出すように心がけていました。

人気公演のチケットを求めてお電話をされている方は「そんな細かいことはいいから早よ確保してくれ.....」とお思いかもしれませんが、実は様々な配慮をしながら運営されています。

さすがに「横山とすばるは袖で見ぃ!」と言われたことはないです...(©︎千鳥)

ではまた明日。


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