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Repertoire Genesis(9217) #上場企業 #IPO 2022年上場| IPO・目論見書の解説 | メモ・ノウハウの共有

2022年3月 新規上場 Repertoire Genesis「新規医療開発支援」

事業概要

当社は、免疫系の多様性と特異性についての把握に必須となる次世代型のTCR/BCRレパトア解析を開発し、従来困難であった、多様性の規模が大きい免疫系の詳細な理解に基づいた新しい治療法や診断法を開発する新規医療開発の支援を行っています。

具体的には、免疫応答を詳細に把握することができる自社独自の免疫多様性解析技術を活用して、がん、感染症、自己免疫疾患、アレルギー、臓器移植など数多くの免疫系が関与する疾患分野にアプローチすることを目指しています。

事業情報

売上構成比率は
・100%が新規医療開発支援事業

事業(または売上)について
新規医療開発支援事業は、
研究開発支援と、臨床開発支援があります。
研究開発支援は、主に大学や公的な研究機関などのアカデミアを対象とした顧客の基礎的な研究開発を支援するサービスで、主に販売代理店経由で顧客に提供しています。

主要サービスとしては、TCR/BCRレパトア解析があり、様々な疾患の基礎的な免疫メカニズムの解明や新規の予防、診断、治療法の初期的な探索などが代表的なものです。

課金体系としては、解析量に応じた従量課金方式となり、比較的金額は小さく、単発的な収益ですが、安定的な売上に貢献します。

また、最先端の研究をされているアカデミアのキーオピニオンリーダーなどの専門家との積極的な意見交換や共同研究に基づいた技術の開発・特許の共同出願を推進することで、自社の中長期的な発展の礎とするオープンイノベーション的な要素も企図した事業です。

臨床開発支援は、主に製薬企業を対象とした顧客で、臨床サンプルを利用した比較的大規模で長期間にわたる開発プロジェクトを推進・支援するサービスです。

主要顧客である製薬企業等と開発内容と経済条件を協議し、直接契約を行い、自社の免疫多様性解析技術・ノウハウ・情報等と製薬企業の新規医薬品候補・既存医薬品・ノウハウ・情報等とを連携することで、これまでにない新しい予防、診断、治療法を開発しています。

基本的な課金体系は、
プロジェクト規模に応じた複数年契約を基本とした従量課金方式で、比較的金額は大きく、かつ中長期的な売上貢献となります。リスクとリターンのバランスに応じてプロジェクトから得られた成果物が共有となり、将来の売上ロイヤリティが生じる共同研究開発形式の契約となるケースもあります。

PICKUP情報

自社技術の有意性について:
TCR/BCR遺伝子は、多数のV領域、D領域及びJ領域の遺伝子断片の組み合わせによって、多くの種類の遺伝子配列が作りだされます。そのため、これら遺伝子をPCRによって増幅するためには、V領域とJ領域それぞれに数十種類を超える多数のプライマーを用いて増幅するMultiplex PCR法が一般的には用いられます。このMultiplex PCR法を用いた場合、プライマー間の遺伝子増幅効率の差により、PCR増幅反応の過程でバイアス(偏り)が生じ、正確性を欠く結果になります。
RepertorireGenesis(自社)では、1セットのアダプタープライマーとC領域に特異的なプライマーを用いて増幅するAdaptor-ligation PCR法を開発し、2017年に特許を取得しています(特許第6164759号)。自社開発したAdaptor-ligation PCR法では、異なるV領域やJ領域を持つ全てのTCR/BCR遺伝子を、1セットのプライマーで増幅することが可能であり、Multiplex PCR法で問題となる解析データの偏りが起こりません。また、B細胞は抗原との結合力を増すためにV領域、J領域の遺伝子配列に体細胞超突然変異が発生することが知られていますが、増幅手法ではプライマーの結合に影響を受けることがないため、正確性の高い遺伝子増幅が可能となり、RepertorireGenesis(自社)の解析の結果は、特に高い信頼性が要求される新規の予防、診断、治療法の開発に適しているという有意性があります。

今後の成長について:
免疫多様性解析技術群の中核技術であるTCR/BCRレパトア解析を利用した論文などの知見に基づく新たな治療法・診断法開発の顧客への提案や、未だ解明されていない疾患領域における免疫システムの関与に関する情報の積極的発信などによって、顧客とのアライアンス体制を構築し、顧客とこれまでにない新たな治療法や診断法などの開発を積極的に推進していくことで成長していく可能性があります。

リスクは、特定の販売先へ依存リスクがあります。全薬工業株式会社との間で包括的な共同研究開発契約を締結していて、2020年12月期において売上高全体の66.4%の構成比率です。また、富士フイルム和光純薬株式会社と受託サービス仲介契約を締結していて、日本国内における大学・公的研究機関等への販売を同社に委託しているため、2020年12月期には売上高全体の17.2%の構成比率です。

同業他社について

臨床開発支援は、(2309)シミック、(4282)EPS、、(2183)リニカル、、(2395)新日本科学、などがあります。

まとめ

・賃貸住宅の設計建設から賃貸管理までの不動産賃貸事業
・顧客層は、主に不動産賃貸に関心のある富裕層
・粗利率が約16-20%程度
・1993年に創業
・代表取締役が筆頭株主で資産管理会社と併せると約75%超保有し、上場時に売り出し、約65%の保有率となる
・新株予約権はない

業績について

直近20年12月期の売上面では、
主に全薬工業からの売上を含む臨床開発支援の売上が順調に推移したことによって売上成長が前事業年度比91.4%増加となっています。利益面では、粗利益率は改善し、営業利益は黒字化となりましたが、 AMEDとの委託研究開発契約に基づく研究開発をはじめとした研究開発活動を積極的に進めたことによる研究開発費の増加によって、販管費が大きく増加しました。

21年3Q時点では、大学等の研究機関への研究開発支援、及び製薬企業への臨床開発支援がともに、引き続き順調に推移し、また新たな臨床開発支援案件も複数受注することが出来きている模様です。

IPO情報

AI分析

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

私自身が感じたことの課題解決として、
「ポイントがどうも分かりにくい目論見書をわかりやすくできないか?」
を目標に試行錯誤でポイントをまとめてみました。

さらに磨いていきたいと思いますので、ご意見ご感想がございましたら、お送り頂けますと幸いです。
ご一緒に新規上場銘柄の理解を深めていけたら、うれしい限りです♪
これからも、よろしくお願いします。

他の記事もよかったら、御覧頂けますとうれしいです。

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