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セカンドサイト(5028) #上場企業 #IPO 2022年上場| IPO・目論見書の解説 | メモ・ノウハウの共有

2022年4月 新規上場 セカンドサイト「AIプロダクトの提供」

事業概要

データ分析やAIを活用したアナリティクスコンサルティングとそのプロダクトの提供を行っています。
新生銀行とコンサルティング会社が共同で合弁会社を設立した企業です。

事業情報

直近21年3期の売上構成は、
・100%がアナリティクス・AIサービス事業

事業(または売上)について
アナリティクス・AIサービス事業は、
フロー売上がメインのアナリティクスコンサルティングとストック売上がメインのAIプロダクトがあります。

アナリティクスコンサルティング事業は、
データ分析や機械学習モデルを活用して顧客のビジネス課題を解決するコンサルティングのサービスを提供しています。このセカンドサイト自社開発した機械学習モデルを有効に利用し続けるためには、技術や知識が必要であり、メンテナンス・運用サポートのニーズがあります。アナリティクスコンサルティングのうち、データ分析や機械学習モデル構築支援のサービスがフロー売上であり、モデル利用のライセンス提供のサービスがストック売上となっています。

AIプロダクト事業は、
アナリティクスコンサルティングを通じて開発された自動化のプログラム及び機械学習モデル構築のノウハウを活用して顧客ニーズに合致した汎用性の高い製品を開発し、自社販売もしくは事業パートナー販売を行っています。
AIプロダクトのうち、AIパッケージやプロダクトの導入のサービスがフロー売上であり、AIパッケージの保守運用やサポートのサービスがストック売上となっています。

PICKUP情報

AIプロダクトについて:
REDエンジンは、モデルの「適用」を行うシステムです。
開発した機械学習モデルをシステム上で実行し、運用していく上で、モデルの予測精度が変化していないか等のモニタリングや新しいデータで「学習」し直したモデルへの入替え、新しいモデルでのシミュレーションなどの機能があります。
自社開発した機械学習モデルのみならず、顧客が独自に構築した機械学習モデルを運用することも可能となっています。

アナリティクス・プラットフォームは、データの蓄積、加工、抽出の機能を提供するデータ分析基盤をクラウド環境上で製品化したものです。オンプレミス環境での構築や連携も可能となっています。
SQLによるデータの集計やBIツールを用いた可視化や、レポート配信などが主な目的となっています。
また、パッケージではなく必要なライブラリを導入する形式のため、顧客ごとに異なる環境でも、素早くかつ安価にデータ分析環境を構築することが可能となっています。

SXスコアは、自社収集したオープンデータや新生銀行グループの保有する匿名加工されたデータから機械学習モデルを構築することで、顧客が入力した情報に対しスコアを算出することができるプロダクトです。
顧客自ら情報を収集する手間をかけずに、精度の高いスコアを算出することが可能となっています。スコアを算出するためのデータ加工ならびにモデル構築・選定の技術を特許取得しています。

SkyFoxは、顧客自らが機械学習モデルを構築できるSaaS型のプロダクトです。
中小企業から大企業まで、幅広い用途でAIを簡単に利用することが可能となっています。REDエンジンとは異なり、AIの「学習」と「適用」を汎用的に行うことができる反面、モデルのモニタリング機能や処理性能などは備えていません。
顧客は機械学習モデル構築にかかる手間を大幅に低減することができます。例えば、セカンドサイトがデータクレンジングやデータ加工を行い、収集したオープンデータを無料で使えるので、顧客自ら別途情報収集する手間を省けます。

今後の成長について:
コンサルティングサービスからAIプロダクトサービスへフェーズがうつることで、ストック売上比率が高まっていき、売上の安定性が増す可能性があります。
また、企業のDXやAIの取り組みが増える追い風があるため、市場拡大による売上成長の期待も持てます。
リスクとしては、アマゾンウェブサービスの基盤上でクラウドを展開しているため、依存リスクがあることや、人材確保が激化による成長鈍化リスク、期末に売上が偏重する傾向がある季節性リスク、甲種類株式や新株予約権があるため、希薄化リスクも比較的存在します。

同業他社について

AIソリューション関連は、(4268)エッジテクノロジー、(2158)FRONTEO、(4011)ヘッドウォータース、(4488)AI inside、(4493)サイバーセキュリティクラウド、(3906)ALBERT、など、多くの企業がAIビジネスに参入しています。

まとめ

業績について

直近21年3月期の売上面では、売上面では、アナリティクスコンサルティング事業が事業パートナーとの協業による増収などの影響によって前事業年度比で約+135%成長、AIプロダクト事業が前事業年度比で約+24.6%成長となっています。利益面では、粗利益率は特に変化はありませんが、増収効果による増益となっています。
22年3Q時点では、売上高が459百万円と前年売上を100%とすると約93%となっているため、季節性を考慮すると好調な売上成長となっている模様です。

IPO情報

AI分析

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

私自身が感じたことの課題解決として、
「ポイントがどうも分かりにくい目論見書をわかりやすくできないか?」
を目標に試行錯誤でポイントをまとめてみました。

さらに磨いていきたいと思いますので、ご意見ご感想がございましたら、お送り頂けますと幸いです。
ご一緒に新規上場銘柄の理解を深めていけたら、うれしい限りです♪
これからも、よろしくお願いします。

他の記事もよかったら、御覧頂けますとうれしいです。

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