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BeeX(4270) #上場企業 #IPO 2022年上場| IPO・目論見書の解説 | メモ・ノウハウの共有

2022年2月 新規上場 BeeX「クラウドインテグレーション」

事業概要

事業概要は、
クラウド市場の中でも、特にEPRパッケージのクラウド化を推進するサービスを提供しています。クラウドの大手3社への移行対応が可能で、クラウド移行とともにMSP(マネージドサービスプロバイダー)のいわゆる保守運用も行っています。

事業情報

売上構成比率は
・45%がクラウドインテグレーション
・10%がMSP
・45%がクラウドライセンスリセール

事業(または売上)について
クラウドインテグレーション事業は、
SAPシステムを中心とした基幹システムの基盤環境をオンプレミス環境からクラウド環境であるIaaSやPaaSへ移行するサービスが主力です。
また、SAPシステム等の大規模基幹システム以外においては、顧客の事業用Webサービスのクラウド移行やクラウド利用を前提とした「データ分析基盤構築」、「クラウドアプリケーション開発」もサービスの提供があります。
取り扱えるパブリッククラウドはAWS、Azure、Google Cloudの3種類あり、企業のIT基盤のクラウド上での活用方法を最適な形でコンサルティングするサービスも得意です。

MSP事業は、
顧客企業がクラウド環境に構築したシステムの仮想サーバーやネットワークの監視、運用保守等を顧客企業の代わりに行うサービスを提供してます。
CPU・メモリ・ディスク等の使用率やネットワークトラフィック量などのリソース監視を行い、不足または不足の予兆が見られた場合は、改善策の提案を行うサービスを提供してます。また、上位のミドルウエア、アプリケーションの監視にも対応してます。
兄弟会社である「スカイ365」から、24時間365日対応の問い合わせ窓口の機能を業務委託している他、インフラからアプリケーション層をカバーする性能監視、障害監視・復旧、バックアップ等の運用サービスの業務も一部委託してます。

クラウドライセンスリセール事業は、
クラウドライセンス販売とソフトウエアライセンス販売があります。
クラウドライセンス販売は、顧客企業が利用するクラウド環境の提供元であるAWS社、Microsoft社、Google社からライセンスを仕入れて、顧客企業に販売することで月額課金を代行する業務が主なサービスです。
単に再販するだけではなく、当社が提供する付加価値としての請求代行を行うサービスや問い合わせ対応サービスも含まれていて、顧客企業は当サービス経由で各クラウドを利用することにより、従来ハードウエアの調達やその管理に費やしていた時間やコストを削減することが可能となっています。
利用料は、基本的に初期費用が不要で顧客企業のクラウド利用時間に応じて顧客企業に課金される従量課金です。
ソフトウエアライセンス販売は、セキュリティ対策ソフトウエア・サービスを仕入れ販売を行っています。


PICKUP情報

今後の成長について:
フロー売上によって獲得した顧客が、ストック売上となる可能性があり、ストック売上が積みあがることで売上安定性が高まる可能性があります。

リスクは、クラウド基盤を大手3社に依存していることや、営業パートナー企業の売上構成比率が約3割あること、クラウドインテグレーションの外部協力先の委託単価アップなどによって業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、親会社であるテラスカイとの関係についても注視が必要でしょう。

同業他社について

クラウドインテグレーターは、(4434)サーバーワークス、(4429)リックソフト、(3914)JIG-SAW、(4414)フレクト、(3915)テラススカイなどがあります。

まとめ

・クラウドインテグレーション事業やクラウドライセンスリセール事業
・AWS、GCP、Azureの大手3社のクラウドを取り扱う
・粗利率が約20%前後
・会社設立2016年
・代表取締役は、第2位の株主で上場時に約10%保有
・筆頭株主は親会社であるテラススカイ(3915)が約66%保有
・上場企業のサーバーワークス、NTTデータ、TISが株式保有
・大口顧客先は、AGC株式会社やテラススカイなどがある
・新株予約権が約15%ある

業績について

直近21年3月期の売上面では、メイン市場であるクラウド市場において、当社が取扱いをしている「Amazon Web Services」、「Microsoft Azure」、「Google Cloud」が成長し、企業におけるマルチクラウドの利用が進んでいく追い風や、ERPのクラウド化の推進によって、約40%の増収となっています。利益面においては、営業利益で約140%の増益となっています。
22年3Q時点では、粗利益率と営業利益率が悪化しているため、労務費・業務委託費などの販管費の増加が発生している可能性があります。

IPO情報

AI分析

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

私自身が感じたことの課題解決として、
「ポイントがどうも分かりにくい目論見書をわかりやすくできないか?」
を目標に試行錯誤でポイントをまとめてみました。

さらに磨いていきたいと思いますので、ご意見ご感想がございましたら、お送り頂けますと幸いです。
ご一緒に新規上場銘柄の理解を深めていけたら、うれしい限りです♪
これからも、よろしくお願いします。

他の記事もよかったら、御覧頂けますとうれしいです。

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