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患者が語る、聴覚過敏とその対策

こんにちは、Verne(ヴェルヌ)です。
突然ですが、皆さんは聴覚過敏をご存じでしょうか?
ちらほらいるかんじですかね。(見えてないです)

実は私、聴覚過敏になることがあります。
聴覚過敏になることがあります。(大事なことなので2回言いました)

なることがあるというのは、
ストレスが溜まる、または体調不良時等の
特定の条件下でのみ聴覚過敏の症状が出てきます

医師の診断によると私の場合、後天性でストレスに依存するものらしいです。今回は私の実体験も含めて書いていきたいと思います。

*本記事は聴覚過敏について知ってもらうことを念頭において書いています。(別に特別扱いをしてほしいわけではありません。)
次に目次を示します。適宜飛ばしながらお読みください。


はじめに

本記事は誰かに共感、哀れみの目を求めて書くものではないです。
ただ、そういった症状の人もいるといった知識として知ってほしいと思い書き記します。
この記事を読んだ方を通じてより多くの方に知っていただければ幸いです。

聴覚過敏とは

まず聴覚過敏と聞いて何かわかる方おられますか?
ちらほらいる感じでしょうか。(見えていません)

聴覚過敏とは読んで字のごとくではあるのですが聴覚が過敏なのです。
もう少しわかりやすい表現に変えましょう。

多くの人が聞こえない小さな音が聞こえたり、
通常、苦にならないような音に対して苦痛を感じたりする症状
を指します。
(*ただ、耳が良い訳ではありません)

これらの症状は耳が痛くなる、気分が悪くなるなど個人差が大きいですが
音を通じて苦痛を感じる症状といったことは共通しています。
 では何故、聴覚過敏は起こるのでしょうか?

聴覚過敏の2つの要因

1,耳の機能

耳小骨筋の反射異常
大きな音が耳に入ると、耳の中にある筋肉が収縮して音の大きさを抑制します。このシステムがうまく働かない場合に聴覚過敏が起こります。

内耳の反応異常
低下した聴力をカバーするために、音を脳に伝える内耳の細胞の働きに異常が起きてしまい、聴覚過敏の状態が起こることがあります。


2,ストレス

ストレスがかかっていたり、体調不良の際に音量調節がうまく機能せず音が大きく聞こえる場合があります。


聴覚過敏の対策

残念ながら完治させる方法はまだ確立されていないようです。
(薬の服用で一時的に緩和することもできるようです。)
TRT(Tnnitus Retraining Therapy)と呼ばれる耳鳴り用の治療法を施し改善するケースもあるようです。

確立された治療法がない為、聴覚過敏の方はもれなく
我慢するまたは個人で対策を考え取り組んでいるようです。

私の場合
ストレスが溜まっている時、体調不良時に音が大きく聞こえるので
必要に応じ耳栓をしています

(耳栓をした状態でもある程度大きく聞こえます)
普段、
使用している耳栓(一例)を紹介しますね。

聴覚過敏に限らず、ライブを聴く、仕事などに集中したいなど様々なシーンで使用できおすすめです。私自身も、聴覚過敏の症状が出ていないときにも使用することがあるほど優れた製品です。

聴覚過敏以外にも聴覚保護の目的で使用する方も増えてきているようです。
少なくとも私の周りに3名(内2名がオーディオ沼に所属)の使用者がいます。

症状の自覚

さて、聴覚過敏の概要、原因、対策について触れたところで私自身の体験を書きたいと思います。

自分で言うのもあれですが私は元々耳がいいです。
私は、耳がいいことと聴覚過敏は直接関係ないように感じます。
一要因になりうるとは思いますがあくまで一つです。
延長線上にはありますが両者には溝(ギャップ)があります

前置きはおいておいてそろそろ本題に入ります。
私が聴覚過敏の症状を始めて認識したのは4年前の2020年です。
2020年といえばコロナであまり家から出られない自粛生活真っ只中でした。
当時、私は家でストレッチ、ヨガ、筋トレなどできるだけ体を動かすようにして気を紛らわせながら生活していました。
リモートで完結する環境にあったため(機材的にも周りの雰囲気的にも)外に出るのは食品などの生活必需品の買い出し、ゴミ出しなど最小限にしていました。

そんな中、もともと耳が少し良かった事とストレスがたまっていたの相まって、近所の子供のや近隣住民の生活音が気になるようになりました。
そんな日々が半年以上続き、ストレスが溜まっていました。
ある時を境に生活音が気になるを通り越して、耳が痛くなりました(物理)

私の思い込みで近所に苦情を言う事を回避するべくたまたま自宅にあった騒音計(下記のようなもの)で計測してみました。
(たまたまあったのは音響が趣味だったため。一般のご家庭には多分ないと思います。)

すると、測定した数値が私の想定よりもかなり低く出たのです。
私には大型バイクのエンジン音に近い音量(感覚的には80db以上)で聞こえいるにもかかわらず、
計測器上は聞こえるが生活に支障がない(40db)程度でした。
㏈と騒音の目安は次のリンクおよび画像(リンク先と同じ)を参照

https://www.skklab.com/standard_valueより引用

この結果を受け、耳の病気かと思い耳鼻科を受信。
すると特に異常は見つかりませんでした。
(聴覚が人よりいいこと以外)
担当医の見解はストレスがたまり一時的に聴覚過敏になっているとのこと。
ストレスをためないような生活を心がけることで緩和される事があるとのアドバイスをいただきました。
(必要に応じて受診してくださいと、大きい病院の紹介状もいただきましたがまだ使用していません。)

ストレスをためない生活をと言われたもののストレスなしに生きていくことはなかなか簡単なことではありません。
そこで趣味の音響関係からノイキャンのついた(少し精度のいい)ワイヤレスイヤホンを使用して生活することにしました。
気になる実際に使用したイヤホンは下記です。
(先ほど紹介した耳栓も活躍しました(主にイヤホンの充電時間の関係で))

ノイキャンの精度がよかった事とつけていることによるプラシーボ効果も相まって新型コロナが5類に移行したころ(2023年)にはある程度症状が治まっていました。
それでも完治したわけではなく、今でもストレスがたまったり、体調不良の時にはやはり音が大きく聞こえます。
体調、ストレスを溜めないことを徹底すれば耐えれるレベルまで抑え込むことができました。(完全な制御はできていません)

といった感じで今でも、耳が痛く感じる(物理)ことがありますが、耳栓、ノイキャン強めのイヤホンなどである程度耐えることができます。
なお、この症状はあくまで私の体験をもとに書いているため私より症状がひどい方、同様の対策では意味のない方もおられると思います。
(知り合いに聴覚過敏は1名いますが、その方は対策方法が異なり薬に頼っているようです)
同じ症状に苦しむ方は少しでも参考になれば幸いです。

聴覚過敏保護シンボル

私の場合、四六時中症状が出ているわけではないので使用していませんが
聴覚過敏保護シンボル(下図1)なるものが存在します。

図1

妊婦さんが携帯するマタニティマーク(下図2)のように対象者全員が持っているわけではないですが音に対して敏感な方が持っている場合もあります。

図2

図1に関しては自覚症状があってもつけていない方がおられます。
つけてない方は気が付かないかもしれませんがつけている方が周りにおられる場合は、特に大きな音に関しては気を付けるようにして欲しいです。

あなたが何気なく発生させた音で相手の気分を悪くしてしまったりすることがあります。(車のクラクションなんか最悪です。)

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は、今までと違い面白さを求めるような記事ではないため少し退屈だったかもしれません。

しかし、これだけは覚えて帰ってください。
世の中に今回触れた感覚過敏をはじめとするハンディキャップを抱えた人がともに生活している事を頭の片隅に入れたうえでよく周りを見て行動できる人であって欲しいと願います。

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それではまた!

Verne 2024.01.24

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