見出し画像

#124 古典は学校教育に必要か?

私も古典嫌いでしたし、
読解力や思考力は現代文でも磨けるわけで、
「古典は必ずしも必要な教養ではないのでは?」
というご意見はよくわかります。

マネーリテラシーやAIなど、
喫緊に学ぶべき技術があるではないか
とのご意見にも、
大いに共感いたします。

私もその想いがあり、
Web3の世界に足を踏み入れた次第です。

それでも、
古典作品を学ぶ意義はあると考えます。

なぜなら、
思想的(原則的)な価値があるからです。

例えば、
自己啓発分野の数々の書籍は、
新しいことを書いているようでいて、
「三蔵」
「論語」
「老子」
「徒然草」
「方丈記」といった、
古典作品に論拠をとれるものが多いのです。

それもそのはず、
1000年を超えて読み継がれている
超ロングセラーなのですから、
その思想は人類にとって原則的なのです。

他者の解釈が入っていない、
原典にあたる意味は大きい。
この流れは、
解説本から原本へと読み進めるイメージですね。

技術と思想(原則)は両輪です。
技術を学ぶことは大切ですが、
諸刃の剣なのです。

扱い方次第で、
良くも悪くも化けます。

ナイフが便利なものであると同時に、
危険な物でもあるのと同じです。
「核」も使い方次第ですよね。

技術の扱い方を学ぶのが思想。
思想の根本を学べるのが古典作品です。

国語科教員の私としては、
古典が嫌いになることで、
古典作品に触れる機会が
少なくなるのが残念なのです・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?