#97 子どものための「PTA」の在り方とは?
PTAとは、
①子どもによりよい教育の機会を提供するために、
②学校・保護者の双方から改善策を提案し、
③協力して実現を目指すもの。
だと考えます。
先日の集まりで、
「PTAの負担を減らすために、
学校にお願いしたいことがある」
という発言がありました。
気持ちはわかるのですが、
これでは継続的な活動にならないのです。
現状の学校は、
もともと家庭や地域社会が担っていた役割を、
代わりに求められる機会がたくさんあり、
正直、手いっぱいの状況です。
ライフスタイルが変わり、
家庭や地域も苦しいのでしょうが、
学校も苦しい。
だからこそ、
子どものために手を取り合う場が、
PTAであるべきなのです。
このまま学校に負担が増えれば、
以下の状況は容易に想像できます。
①PTAを煙たがる(内向きになる)教員が増える。
②時間不足で授業のクオリティが下がる。
③異動希望(離職)率が上がる。
これでは本末転倒です。
学校への要望に関して、
「保護者としては
このようなことができるが、
いかがだろうか?」
という協力の提案が最も嬉しい。
例えば、
「もっと校内の様子が知りたい」
という要望があるとします。
これに対して、
「学校はもっと情報発信に時間を割け」
と提案するのは、
協力にならないわけです。
「撮影、発信は保護者で行うので、
常時参観の機会をつくり、
インスタグラムの鍵アカウントを
開設してもらえませんか?」
こんな提案をいただけたら、
双方にとってwin-winになると思いませんか?
もしも生徒が200名いれば、
家庭の数も200。
年間の登校日数は200日程度ですから、
1日1名(家庭)の保護者さんに
順番に来校いただければ、
校内の様子を直接見ていただきつつ、
写真を撮って、そのままアップロード!
という広報活動ができてしまうわけです。
せっかく「子どものために」という
同じベクトルを向いているのですから、
双方が協力する体制を
つくっていきたいものですね。