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氷は古代から食されていた⁈

毎日暑くなるとどうしても冷たいものに手が伸びてしまいます。
それは現代のみならず、古代においても同様だったようですね。

氷は「日本書紀」にもその存在が記され「枕草子」には今でいう「かき氷」が登場します。

かき氷が1000年も前からあるなんてびっくりですよね。
そして当時は池に張られた天然氷を「氷室(ひむろ)」と呼ばれる建物で冷温貯蔵していました。

氷室

とはいえ、天然氷はとても貴重で、食することができたのは身分の高い人だけだったようです。

そんな天然氷ですが、昭和初期には、全国に100軒近くの氷室がありました。

しかし、現在はわずか5軒のみ。
(埼玉県長瀞に1軒、長野県軽井沢に1軒、栃木県日光に3軒)

年々生産が困難になっており、非常に希少性が高くなっています。

天然氷は、極寒の時期に山から池に水を引き込んで時間をかけて凍らせ、不純物の少ない透明な氷を作る職人技。

ミネラルを含んだかすかな甘みも魅力の一つといわれます。

ちなみに、日本各地に「氷室神社」があり、奈良では「献氷祭」なるものが行われています。

また、氷室神社の前身となる「氷神」を、春日の三笠山麓を流れる水谷川上流の「月日磐(つきひいわ)」に祀ったとの記録が残っています。

体にも暑さにも嬉しい天然氷をいただき、無病息災を祈願したいものですね♡

※こちらの記事は動画にもしています♪


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