高齢者も重症化率急減 10代以下の重症例なし 大阪府の第6波集計(1月30日時点)
オミクロン株による第6波で各年齢層で重症化率・致死率が大きく低下していることが、大阪府が集計したデータでわかった。
大阪府では12月17日以降に確認された陽性者を「第6波」として集計。1月30日時点で、60代の致死率は0.08%、70代は0.22%となっている。第5波までは、60代は2.09%、70代は7.4%だった。
厚労省アドバイザリーボード(2月2日)に提出された資料をもとに、大阪府感染症対策企画課に確認取材をしてとりまとめた。
大阪府では、陽性者の届出時点の症状ではなく、後日、重症化もしくは死亡に至った事例も、集計対象期間に戻って反映させている。この集計では、「重症」の定義を「重症病床におけるICU入室、人工呼吸器装着、ECMO使用」のいずれかに該当する場合とし、国基準の重症者定義と同じにしている。
今後、陽性判明から遅れて重症化したり死亡したりする事例が増え、重症化率・致死率が上がる可能性はある。
ワクチン接種歴別の重症化率・致死率は不明だが、重症化例のうち3分の1が2回接種済み、死亡例のうち2分の1が2回接種済みだとしている。
大阪府の集計データに基づき、年齢層別の重症化率、致死率の推移をグラフ化した。
若年者の重症化率・致死率は?
第6波では10代以下の子どもにも感染が急拡大しているが、1月30日時点で重症例、死亡例はゼロだった。第5波まで(昨年12月16日まで)の累計でも、重症化率0.02%(7/33,674)、致死率0.003%(1/33,674)。
10代以下、20〜30代の重症化率・致死率は以下のとおり。