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【レンズレビュー】SIGMAの「APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM」でサッカーを撮影する

私の趣味は暇さえあれば欲しいカメラのレンズを探すことではあるのですが、「このレンズを使ってサッカーの写真を撮ると、実際はどんな感じで撮れるのか」みたいな部分のレビューがかなり少ないので、私の作例をいくつかアップロードしてみたいと思います。

なお私の使っている使っているボディはNikon D750です。

APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM

現在の中古価格は、キタムラの状態Bで6.2万円ほど。サードパーティ製(SIGMA)のレンズになりますが、超望遠レンズの中ではかなり手に入れやすい価格帯。

サッカーの写真撮影ではとても重要な望遠も「最大500mm」と、素人カメラマンたちからすると一度は検討した経験もあるのではないでしょうか。

外観

外観からも察しがつくように、とにかく重い。

ただこれ一本で150-500mmと幅広いエリアが撮影できてしまうので、ゴール裏などのある程度広い範囲の写真も撮れてしまいます。

ISO 1000 116.0mm f/5.3 1/2000秒

150mmより近い位置は撒き餌レンズとも呼ばれている50mmの単焦点を買ってカバンに放り投げておけば、サッカー観戦はそれだけで済んでしまうスーパーなレンズです。

私もかなり重宝したレンズで、これを片手に日本全国を飛び回りました。

ISO 800 500.0mm f/6.3 1/1000秒

ピッチからやや距離のある味の素スタジアムの最前席からの写真。これはレンズを最大まで伸ばした500mmで撮影した写真です。少しだけ周囲をトリミングしております。

ISO 1000 500.0mm f/6.3 1/640秒

こちらも同じく味の素スタジアムですが、角度を変えた座席からの一枚です。トリミング無しですが、森田晃樹選手が水を飲みながらリフティングをしている姿を写しています。

レンズは先ほどと同じく一番レンズを伸ばした状態での一枚です。それでも選手の表情は捉えられているかなとも思いますし、ここからトリミングをすれば結構見れる写真にはなると思います。

ISO 640 500.0mm f/6.3 1/1000秒

舞台は変わって味の素フィールド西が丘です。こちらは日テレ東京ヴェルディ・ベレーザに所属していた植木理子選手がゴールを決めた後のシーンです。撮影箇所はメインスタンドの端、被写体が喜んでいるのは座っている席とは反対側のゴール近くにいる様子です。

味の素フィールド西が丘は国内でも屈指のピッチの近さを持つフィールドになるので、500mmもあれば逆サイドのゴール近くまで撮れてしまう訳です。恐ろしや!

ISO 500 380.0mm f/6.3 1/1000秒

ただし、見てもらって分かるように、レンズを伸ばせば伸ばすほどF値が自動的に上がってしまうので、望遠で撮影をするとF値は最大F6.3まで上ります。

F値が高くなるということは写真が暗くなってしまうことと同義なので、シャッタースピードを落とすかISO値を上げて調整しなければいけません。そのため、写真がブレてしまったり、ノイズが乗ったりして、質の良い写真を撮ることが難しくなります。

一方で、今回の写真のように昼間の明るい環境下であればシャッタースピードを上げつつ、ISO値を上げすぎずとも写真が撮れてしまうので、昼間の環境での撮影ということであれば物凄いコストパフォーマンスを発揮してくれます。

ISO 3200 290.0mm f/6.3 1/500秒

それでは同じく味の素フィールド西が丘でのナイター写真を見てみましょう。ISO値を激上げしているので写真のノイズが目で見て分かりやすいぐらいには乗っています。そしてシャッタースピードも1/500秒と、サッカーの写真を撮るにしては遅すぎるような状態でしか撮れません。

ナイターではからっきし・・・というのがこのレンズの欠点で、それが私の買い替えに踏み切った一番の理由でもありました。

ISO 2500 240.0mm f/6 1/400秒

あまり推奨された使い方ではないと思うのですが、私は「暗くて上等!」の気持ちで連写しまくり、あとは編集ソフトに載せて野となれ山となれ作戦でそれっぽい写真に仕上げる荒技を使っていました。

「Lightroom(編集ソフト)任せたぞ〜」という強い気持ちで!

ISO 400 290.0mm f/6.3 1/1600秒

ただそんな欠点もあるレンズですが、前述したように昼間にはとんでもなく素晴らしい写真が撮れます。

よく考えてみたら私のよく写真を撮る環境はナイターの試合がほとんどないので、手放さなくてもよかったなと、いま思いました。

終わり

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