マガジンのカバー画像

ジャン・チャクムルを見守り続けて・・・

27
トルコの若きピアニスト、ジャン・チャクムル(Can Çakmur)の存在を知って以来、第10回浜松国際ピアノコンクール(2018)での優勝を経てさらに成長を続ける彼を応援していま…
運営しているクリエイター

2021年5月の記事一覧

ジャン・チャクムル最新インタビュー(3) コンサート生活と教育者としての生活を両立する道を探して

ソーシャルメディアも定期的に利用している音楽家でらっしゃいます。あなたにとってソーシャルメディアは、一ピアニストの視点からどのような利益と、もしあるなら不利益を生むでしょう? ソーシャルメディアは告知のために必要な程度に利用しています。時折シェアしているYouTubeチャンネルと、よりまとまった形で利用しているTwitterアカウントがあります。Facebookのアカウントはごくまれに利用しています。それ以外のソーシャルメディアのアカウントは持っていません。シェアする際は、

ジャン・チャクムル最新インタビュー(2) 後進の育成は自分にとって最大の夢のひとつ

このファイル(インタビュー「素晴らしき若者たち」シリーズ)がカバーする範囲で出会った音楽家たちの中には、コンクールは実のところ音楽家の成長にマイナスの影響を及ぼしており、自分たちを競走馬に変えさせていると言った人たちもいました。あなたの考えもそうですか?コンクールに参加することを拒みながら、国際的な規模で名の知られた音楽家/ピアニストになることは可能でしょうか? 実際のところ、このコンクールというものの大きな危険性です。私たちは頭の中で大抵、賞を成功に、脱落を不成功にしばし

ジャン・チャクムル最新インタビュー(1) “芸術家は常に思想家であらねばならない”

現在、3枚目のアルバム(*1)を鋭意準備中のジャン・チャクムル君に対して行われた最新インタビュー(2021年5月21日公開)を本日はご紹介します。メネキシェ・トクヤイ(Menekşe Tokyay)氏がトルコの若き音楽家たちの内面に迫るインタビューシリーズ「素晴らしき若者たち」ファイルNo.62からの全訳です。 ---------*---------*---------*---------*---------*--------*-------- 音楽との出会い、現在ヨーロ