師は死にたがりのし


先生という立場にいる人間ほど、死にたがりな人はいないんじゃないかと思うことがあった。何かを教えていく度、自分が与えられるものは減っていく。終には、なんにも教えられることが無くなって、その人にとって先生の必要性が消えた時、先生は一つの死を経験する。そんでもって、次の獲物を、死ぬためにまた探す。


上手く教えられたら喜んで、相手の要領が悪すぎれば不機嫌になって。
自分を如何に効率的に殺すか、そんなことに躍起になっているかのように感じたことがあった。

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