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体を大きく使って投げるとはどういうことか。

すべては、前への力を強くすること。

つい最近X(Twitter)にも書きましたが、投げ方の話をすると決まって「体を大きく使う」みたいな話が出ますけど、これって何か言っているようで何も伝わってこないじゃないですか。体を大きく使うだけなら側転しながら投げればいい話で。なんとなく誰もが体を大きく使うことは意識はしているけど、具体的にどういうことかはわかっていなくて。今日は「体を大きく使って投げる」を言語化する。

みんな、助走をつけて投げる

ドッジボールを見ていると当たり前の光景ですが、基本的には助走をつけて投げています。助走は強い球を投げるために行っていることです。助走をつけることで前への力を生み出し、助走をつけない時よりも強い球を投げることができています。当然の話ですが、助走をつける意味を改めて整理してみました。

体を大きく使って投げるとは

前への力を強くするためには体全体を使う必要があります。
全力で走ることをイメージしてもらうとわかりやすいのですが、腕を振った方が速く走ることができます。思いっきり上にジャンプしたい時も同じです。ボールを蹴る時は、腕を振った方が強く蹴ることができます。ボールを投げるのは片腕だけですが、この片腕を輝かせるために体の他の部位が全力でサポートするわけです。その時の体の動きが大きいことから「体を大きく使って投げる。」と表現するのだと思います。

すべては、いかに前への力を強くするか

投げ方に関して、あれこれX(Twitter)でも言っていますが、すべては「いかに前への力を強くするか。」です。「体を大きく使う。」を鵜呑みにして側転して投げてれば、「いやいや、極端だよ。」ってなるわけで。前への力を強くする方法の一つとして、助走をつけて投げる人は多いですが、投げる時に腕をどのように使ったり、脚をどのように使うか、を考えている人はドッジボール界には少ないのが現実です。投げ方に関してあれこれとなるべく短くしたのがこちら。とはいえ、長いので、時間かけて読んでくれると嬉しいです。わからないところも必ずあると思うので質問も大歓迎です。

今すぐできる3つのポイント

長くて読んでられない。手っ取り早いのを教えて。

このような声が聞こえる気もするので、今すぐできる3つのポイントを紹介します。

・つま先を前に向ける
・反対の腕をまっすぐ後ろに引く
・頭を振らない

一つずつ説明していきます。

つま先を前に向ける

走る時も歩く時も必ずつま先は前に向いています。理由は非常にシンプルで、前に進むからです。前に進むには前への力が必要で、その力を効率よく伝えるために、まずはつま先を前に向けることから始めましょう。体重が乗りやすくなりますよ。

反対の腕をまっすぐ後ろに引く

反対の腕をまっすぐ後ろに引くことで、胴体はもちろん、投げる腕も前に出やすくなります。何か物を取ろうと腕を伸ばす時、反対の腕は自然と後ろに下がっています。この動きを故意に行うことで、投げる腕と胴体が前に出る力を強くしようということです。

頭を振らない

これが簡単そうに見えて非常に難しいです。力んで投げている選手のほとんどが頭を大きく振ってしまっています。頭は体の中で最も重く、そのため、頭が動く方向に体は大きく動いてしまいます。つまり、力が頭の向く方向に逃げてしまうわけです。頭を振ればなんとなく力が入っているように感じてしまいますが、大きな力を生んだところでベクトルが異なっていれば意味がありません。プロ野球の投手のほとんどは頭の位置が変わりません。

最後に

投げ方は複雑ですし、すぐに成果も出ませんので、投げ方から目を背けている人も多い印象があります。「体を大きく使って投げる」って、なんとなくとても良いことを言ってそうじゃないですか。だから、その分だけ差が出るチャンスだと思っています。僕もまだまだ勉強中です。みなさんと頑張りたいです!

最近はX(Twitter)で質問もいただくようになり、少しずつ成果が出ているとも聞いています。とても嬉しいことです。質問はdmでもリプでも大歓迎ですし、スペースならより詳しく話しています。是非一度遊びに来てください。

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