読み方いっぱいとち 意味立ち上がれないほどの完敗。 由来「史記」高祖から。 使い方先代の死で社長が交代した後、新商品の開発に失敗、経理担当の横領が発覚、売り上げが激減した結果「一敗塗地」の状況となってしまった。
読み方かんかふぐう 意味思い通りにいかないことで悩み、世間に受け入れられないことを嘆く様子。 由来「北史」文苑伝から。 使い方彼の人生は「轗軻不遇」としか言えないものだったが、得の才能があったおかげで大逆転できた。
読み方おうせつふか 意味非常に忙しい様子。 由来「世説新語」から。 使い方「応接不暇」な日が続いて、家族と顔を合わせることすらできない。
読み方いばしんえん 意味煩悩があり、気持ちが落ち着かないこと。 由来走り回る馬や騒ぎたてる猿を鎮めるのは容易ではないという意味の仏教用語から。 使い方「意馬心猿」の気持ちを抑えきれないからこそ、私たちは凡人なのだろう。
読み方しんきいってん 意味気持ちを新たにするということ。 由来仏教用語の「一転後」を由来とするなど諸説あり。 使い方色々なことがあったけれど「心機一転」、誰も知り合いのいない場所での生活がスタートする。
読み方そうこほうし 意味男子が志を立てること。 由来「礼記」に記された 「男子が生まれた時、桑の木の弓と蓬の矢で天地四方を射て、将来の雄飛を祝う」という風習から。 使い方男子たるもの「桑弧蓬矢」の精神を忘れるなというのは、我が家の家訓だ。
読み方かきゅうじんそく 意味生活が満ち足りていること。 由来「給」は行き渡る、豊かになるということ。 「足」とは、十分にある ということ。 使い方巨万の富はなくても「家給人足」であれば、それで十分だ。
読み方かいかじしん 意味過ちを改めて、気持ちを新たにすること。 由来「改過」は自分の過ちを改めること、「自新」は気分を新しくすること。 使い方失敗しても「改過自新」すれば、同じことは繰り返さないはずだ。
読み方いちろへいあん 意味「道中ご無事で」 の意味で、旅立つ人にかける言葉。 由来「紅楼夢」から。 使い方新婚旅行以来の二人旅が「一路平安」でありますようにとの願いを込めて、神社にお参りしてきた。
読み方たりきほんがん 意味自分の力でなく、他人の力で望みを叶えようとすること。 由来阿弥陀如来の本願にすがり衆生が救済され、極楽往生を得ることから転じて。 使い方「他力本願」ばかりでは、実力を身に着けることができない。
読み方あんのんぶじ 意味何も起こらず、穏やかで平穏な様子。 由来安らかで穏やかを意味する「安穏」、何事もないという意味の「無事」からできた言葉。 使い方どこの国でも戦争のない「安穏無事」な世界になって欲しい。
読み方ちょうけんてんじつ 意味悪い状況を抜け出し、良い方向に向かうこと。 由来重見は再び見る、天日は太陽のこと。再び太陽を目にすることができるという意味から転じて。 使い方「重見天日」の兆しが見えてきたかと思うと、また新たな危機に見舞われるのは世の中の常だ。
読み方あびきょうかん 意味非常に苦しみ、助けを求めること。 由来「阿鼻」は仏教の無間地獄、「叫喚」は泣き叫ぶこと。 使い方未曽有の災害に見舞われた地域では「阿鼻叫喚」の様相を呈している。
読み方きしょうてんけつ 意味わかりやすい文章の書き方から転じて、物事の順序のこと。 由来中国の漢詩の代表的な詩型の1つで起句、承句、転句、結句の4句からなる「絶句」から。 使い方「起承転結」をはっきりさせないと仕事がうまく進まない。
読み方しんらばんしょう 意味この世の中のすべてのもの、ことを指す言葉。 由来「森羅」は万物、「万象」はあらゆる現象を意味する言葉。 使い方彼は「森羅万象」全てに興味を持つような好奇心旺盛な若者だ。
読み方いんぎんぶれい 意味言葉遣いや態度が丁寧過ぎて、逆に失礼になること。 由来とても丁寧な態度を表す「慇懃」が、無礼に当たることもあるという意味で作られた言葉。 使い方緊張のあまり「慇懃無礼」になってしまったのではと心配だ。