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【起業失敗者の末路】起業失敗者のその後について体験談ブログ

現在は起業や独立を視野にしている方も多く、国がサポートもしてくれる為起業に対するハードルは下がってきました。しかしもしも起業を失敗した場合などを考えて一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
今回は起業を失敗した方のその後のお話を伺います。

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【起業失敗談一問一答】

Q1:初めまして。まず年齢と今までのご経歴をお教えください。

42歳です。今までアパレル業界の企画営業として働いていました。
海外でインターンでデザイナーアシスタントとして働き出したのがきっかけで、デザインの勉強をしながらファッションに関わる仕事をしてきました。その後東南アジアでインド人の方が経営するアパレル商社に入りそこで輸出、通訳、デザイン、アテンド何でも出来る事をしました。その後独立をしました。

Q2:色々ご経験されてますね。インド人の方の会社を辞めた理由は何ですか?

喧嘩しました・・。苦笑 その会社では日本人相手に商売をしていたので、もちろん日本人である私がお客様と密にコミュニケーションを取る事になります。そこで社長に私がお客さんとこっそり商売をしているんじゃないかと疑いを掛けられました。それがきっかけで辞めました・・。

Q3:疑われた事が嫌だったのですね。実際の所こっそり商売はしていましたか?

最初は嫌な気分になりました。しかし言われた時に「その手があったか!!」となりました。笑 こっそり商売はしてません。笑 

Q4:独立されてからは何をしていたのですか?

最初はデザインに関わる全ての事をやっていました。お店のロゴ、メニュー、制服デザインなどです。徐々に自分のやりたい事が明確になり、ブランドを立ち上げました。服も作っていましたが初回の生産ロットで数百枚作ったのですが、捌ききれず全部売るのに大変苦労しました。なので服はその1回きりで辞めて、アクセサリーブランドを立ち上げました。

Q5:既に1回失敗されてるのですね。その教訓を元にアクセサリーブランドを運営していたのですか?

いや・・・失敗を教訓と思ってもなく、懲りずに再び生産し在庫を抱えました。笑 すべて自分の足で営業をして捌き切りました。受注が決まる度に残りの在庫を数えて「まだいっぱいあるなあ~」なんて思ってました。

Q6:ご自分で営業をされていたのですね。その時の思い出話教えてください。

もう一人スタッフはいました。ですが営業は基本私が行っていました。日本国内と海外も営業を行い行き当たりばったりの飛び込み営業も行っていました。まさかと思うような大手と取引が始まった時は感無量でした。
完全無名のブランドだったので、雑誌社など色々な所に行き商品を見てもらい意見を聞いて回っていました。そういった営業をする中で出会った方々にビジネスのハウツーを教えてもらったと感じています。
本当に真摯に向き合ってくれて様々な意見を頂くことが出来ました。
とにかく営業が楽しくてデザインよりずっと営業をしていたかったです。

Q7:しっかり営業されていたのになぜ失敗されたのですか?

一言でいうと計画性の無さです・・。当たり前のことですが商品を納品して直ぐ現金化できる分けではありません。生産にもお金がかかるし、展示会、営業にもお金がかかる。最初の数年はあまり気にせず何とかやっていたのですが、資金の底が見えてきた時に焦りました・・。
その時「あ、私経営向いてない!!これじゃあただの自己満だ!!」と気づきました。

Q8:それですんなり辞めたのでしょうか?

すごく悔しくていつまでも自分はブランド運営していたという謎のプライドを持ったままでした。しかし色々な環境が変わって帰国する事になりました。生きていかないと行けないので働かないといけないので、いつか働いてお金を貯めてもう一回やってみようと考えていました。
職務経歴書を初めてその時書いたのですが、自分の経歴を見て悔し泣きしていました。今となればビジネスの基本を知らないような人間が何を言ってんだ?!って感じですよね。

Q9:その後転職活動をしたという事ですか?

そうです。職務経歴書を書きながら自分ができる事、したい事、自分の経験が生かせる事、色々考え悩みました。
やはり自分の経験を活かしながら、したい事に近づくのが一番だと考えてアパレルを選択しました。
やはりデザインが好きだったので「企画職」で数社面接を受けました。

Q10:数社受けたとの事ですが結果はどうでしたか?

最初何社も履歴書で落とされて落ち込みました。自分の中で最高の経歴を持っていると自負していたのでプライドズタズタになりました。涙
2か月くらい決まらなかった気がします。その後勤務地の範囲を広げて応募したのですがそこで面接受けた先で働く事が出来ました。

Q11:面接の時は自分の失敗談も話されましたか?

はい。正直に話しました。社長面接でなぜ失敗したのかも聞かれたのですが正直に「計画性のなさと、ビジネスの事を知らなさすぎました」と答えました。

Q12:手応えは感じましたか?

手応えはなかったです。なぜなら失敗談を洗いざらい話していたので。しかし社長が私の経歴にとても興味を持ってくれて「おもしろいねー!!」と何度も言ってくれていました。面接中に社員の方を紹介してくれて仕事内容も具体的に教えてもらえました。この会社は学ぶ事が多そうだなと感じ、ここで働きたいなと感じました。今まで書類で落ちまくっていたので期待しないようにしていました。笑

Q13:その後どうなったのですか?

無事その会社で内定を頂き働き始めました。最初は企画だったのですが気づけば営業も行い企画営業になっていました。その会社ではたくさんの事を学び、自分のものにする為にがむしゃらに働きました。何よりもどんどん自分が出来る事が増えたのが楽しかったですね。

Q14:すっかりその会社の一員になれたわけですね。その後起業をしたいと思ったことはありますか?

もちろんです!1年に数回はビジネスモデルを組み立てて考えています。しかしその会社にいる間は吸収できる事が沢山あったので起業の事や自分が失敗した事などすっかり忘れて夢中でした。企画として必要なスキルから営業のイロハ、商流、人間関係構築、お金の感覚、すべて経験させて頂きました。
何よりも社長が私を信じてくれてどんどん任せてくれる。「この案件取りたいのですが」と一言いうと「利益出るんならどんどんやって!」そんな感じでした。途中から営業としての数字を取るのが楽しくて売上作りまくりました。笑

Q15:最後に同じように事業失敗して転職をしようかと考えている方に向けてお願いいたします。

起業失敗はすごく貴重な経験だと思っています。
なぜなら会社員は企業のお金で仕事をするので基本お金に対する感覚が違います。自分で仕事をしていた方だけが、お金、時間、人の重要さを敏感に感じられると思っています。だからこそ会社という提供された舞台で良いパフォーマンスを出せると思います。
暫く働いてその後また起業したらいいと思っています!!!
貴重な経験を待っている企業はたくさんあると思います。

考察: 起業失敗者から学ぶこと

この方は失敗した経験を面接で話すことにより相手にとってはその経験を強みと判断してもらえた事に転職成功したように思います。本人は恥ずかしい事のように思っていたようですが、一般会社員で出来ない経験やゼロから積み上げた経験は企業でも必ず役に立ちます。そのような人材を求めている企業と出会うことが大事です。

最初は転職活動を苦労されていたようですが、ご自身の経歴を必要とされている企業とのマッチングが何よりも大事です。ベンチャー企業やスタートアップ企業はそのような経歴を持った方を必要としている場合が多々あります。是非そういった会社を選んで起業失敗経験をスタートアップ成功へ導くために使ってみて下さい。新たな可能性が見えてきます。

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