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起業の失敗する確率は9割?スタートアップが生き残る秘訣

「起業の失敗する確率はどのくらいなのだろうか?」
「起業失敗確率は9割などと言われているが、本当のところはどうなのだろうか?」と気になりませんか。
起業の成功率には様々な指標があり、噂が先行しているケースも多々あります。

今回は、起業の成功する確率や、スタートアップが生き残る秘訣について解説します。起業の成功確率について気になっている方はぜひ、最後まで読んでいってください。

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【結論】起業失敗確率9割はとんでもない嘘

結論から言えば、起業失敗確率9割説はとんでもない嘘であり、中小企業庁の調査では全く別の実態があります。ここでは、5年以内失敗率と、10年以内失敗率から本当の起業失敗率を解説します。

5年以内失敗率は18.3%

中小企業白書によると、5年以内失敗率は18.3%となります。
参考:中小企業白書 P109 
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H29/PDF/chusho/04Hakusyo_part2_chap1_web.pdf
実に81.7%の企業が5年依存生存しており、多くの企業は生き残っています。
また、次ではさらに年次が進んだ10年後のデータもあります。

10年以内失敗率は28%

中小企業白書では、中小企業が10年生存する確率は、72%であり、失敗しているのは28%という結果が出ています。
参考:中小企業白書 P418
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H28/PDF/chusho/04Hakusyo_part2_chap6_web.pdf
一般的に企業が安定経営できるような状態になるには10年かかると言われていますが、それでも実に72%の企業は生き残り事業活動をしているのです。
つまり、9割もの企業が失敗するという言説は嘘であり、明確にデータで否定されます。

起業が失敗してしまう理由3選

起業が失敗してしまう理由として、以下の理由があります。
・資金計画が甘い(固定費を使い過ぎる)
・経営状況に柔軟な対応ができなかった
・事業を無駄に拡げてしまった
それぞれについて解説します。

資金計画が甘い(固定費を使い過ぎる)

起業初期には、収益が安定せず、資金繰りが厳しくなることがよくあります。そのため、事業開始時に適切な資金計画を立てることが非常に重要です。特に、固定費(家賃、給与、設備費用など)を過剰に使ってしまうと、収益が上がらない期間でも支出が続くため、資金繰りが困難になります。過剰な固定費を避け、変動費を中心に経費を抑える戦略が求められます。集客を考えると立地は大切ですが、ネットを活用したビジネスではSOHOオフィスなど小規模企業向けの安い家賃のオフィスを借りるなどして節約できるところは節約しましょう。

経営状況に柔軟な対応ができなかった

市場の変化や顧客のニーズに迅速に対応できない場合、競争に遅れを取ることになります。経営者として、ビジネスの現状を常に監視し、問題が発生した際には迅速に対応することが求められます。例えば、売上が思うように伸びない場合は、新しいマーケティング戦略を試す、コストカットを実施する、商品やサービスの改善を図るなど、柔軟に対策を講じることが必要です。

事業を無駄に拡げてしまった

事業が軌道に乗り始めると、多くの企業は新しい市場や製品ラインへの拡大を試みます。しかし、無計画に事業を拡大すると、リソースの分散や管理の複雑化により、元のビジネスにも悪影響を及ぼすことがあります。慎重に市場調査を行い、拡大のタイミングや方法をしっかり計画することが重要です。既存のビジネスを強化し、基盤を固めた上で拡大を検討することが成功への鍵となります。

起業に失敗する人の特徴3つ

ここでは、企業に失敗する人の特徴を3つ解説します。

素直さがなく柔軟性が低い

成功する起業家は、フィードバックを素直に受け入れ、状況に応じて柔軟に対応する能力を持っています。逆に、素直さが欠けている人や、自己の意見に固執しすぎる人は、問題が発生した際に適切な対応ができず、成長の機会を逃してしまいます。顧客や従業員、ビジネスパートナーからの意見や提案に耳を傾け、必要に応じて自分の計画や戦略を見直すことが重要です。ただし、一方で自分が実現すると決めたことは最後までやり抜く意思が必要でもあります。このバランスが非常に難しいことがあるのです。

起業だけが目的の人

起業そのものが目的になっている人は、事業の持続可能性や成長に対するビジョンが不足していることが多いです。成功する起業家は、自分のビジネスを通じて解決したい問題や、提供したい価値に対する強い使命感を持っています。単に「起業したい」という動機だけでは、困難に直面したときに乗り越える力が不足しがちです。ビジネスの本質や目的を明確にし、それを実現するための具体的なプランを持つことが重要です。

営業力が足りない人

どれほど優れた製品やサービスを持っていても、それを効果的に顧客に伝え、販売する能力がなければ成功は難しいです。営業力とは、単に商品を売るスキルだけでなく、顧客との信頼関係を築き、ニーズを理解し、それに応える提案をする能力を含みます。営業力が不足している人は、顧客を獲得するのに苦労し、結果的にビジネスの成長が停滞してしまいます。営業スキルの向上や、効果的なマーケティング戦略を学ぶことが必要です。営業に関しては場数をこなすことも重要なため、積極的に顧客予備軍のところへ足を運ぶことも大切となります。

起業に失敗しないためのポイント3つ

ここでは、起業に失敗せずスタートアップが生き残るための秘訣として、重要なポイントを3つ解説します。

副業から始める

スタートアップ段階に居る企業が生き残るための秘訣として、起業のリスクを最小限に抑えるため、副業からスタートするのが有効です。副業としてビジネスを始めることで、現在の収入を維持しつつ、新しい事業の市場性や可能性を試すことができます。また、副業で得た経験や顧客体験を基に、事業計画を改善し、本格的に独立する際の成功確率を高めることができます。

貯金と借入でしっかりと資本金を持つ

十分な資本金を確保することは、スタートアップが安定性を高める重要なポイントです。貯金を活用することで、初期投資や運転資金に充てることができ、経営の安定化に寄与します。また、必要に応じて銀行からの借入や投資家からの資金調達も検討し、資金不足による事業の停滞を防ぎます。しっかりとした資金計画を立て、事業の初期段階で資金面の不安を軽減することが重要です。特に注意点は個人用の生活費と事業用資金をそれぞれ別建てで持っておくことです。事業が安定するまでは給与と呼べるようなものが少ないです。そのため、経営者が個人で生活していくための資金は貯金でしっかり確保しておきましょう。

独立前に顧客を確保する

ビジネスを始める前に、ある程度の顧客を確保しておくことは非常に有効です。特にスタートアップ企業において、独立前に売り上げを確保できれば有利となります。独立前からマーケティング活動や交流会を通じて、潜在顧客と関係を築き、初期の販売先や取引先を見つけておくと、事業開始後の収益を安定させることができます。また、事前に顧客のニーズを把握することで、提供する製品やサービスをより適切に調整し、市場に即したビジネスを展開できます。独立前にお客さんを捕まえることができている人はいきなり黒字経営からスタートできることもあるのです。

まとめ

起業に成功するためには、さまざまな要因を考慮し、適切な準備と柔軟な対応が必要です。失敗する理由としては、資金計画の甘さや固定費の過剰支出、経営状況に対する柔軟性の欠如、そして事業を無駄に拡げることが挙げられます。また、起業に失敗しやすい人の特徴として、素直さや柔軟性がないこと、起業そのものを目的にしてしまうこと、営業力が不足していることが挙げられます。
これらのリスクを回避し、起業を成功させるためのポイントとして、副業から始めること、十分な資本金を貯金や借入で確保すること、そして独立前に顧客を確保しておくことが重要です。副業から始めることでリスクを分散し、資本金を確保することで経営の安定を図り、事前に顧客を確保することでビジネスの軌道に乗せやすくなります。
これらのポイントを押さえつつ、柔軟な思考と行動力を持ち、常に市場の変化に対応する姿勢を保つことで、起業の成功確率を高めることができます。事前の準備と計画がしっかりしていれば、起業は新たなチャンスと成功への第一歩となるでしょう。

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