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個人農家こそ、お客様を創るべき理由

いつもご覧いただきありがとうございます、ベンチャー農家のなかたく( https://twitter.com/venture_nouka )です。

”食の当事者を増やす。”をミッションに長野県須坂市で「りんご」と「ぶどう」を作っています。プロフィールはこちら↓をご覧ください。

先日、新規就農者が成功するためには、徹底的にパクって進化させるというnoteを公開したところ反響が良かったので、今回は「お客様を創るべき理由」についてまとめました。

農家はブラック企業

自然条件に勤務時間を左右される農業は、労働時間、休憩、休日に関する労働基準法は適用外となっています。

そのため、朝出勤して夕方仕事を終えるという一般的な労働時間はあてはまりません。

一般的なサラリーマンの労働時間が年間およそ1,730時間であることに対し、専業農家の労働時間は年間およそ2,600時間〜2,800時間程度という調査もあり、一般的なサラリーマンの労働時間のおよそ1.5倍働いていることがわかります。

収穫など作業量が多い日は、まだ日も登らないうちから作業することも少なくありません。よい作物を育てるためには朝昼晩時間を問わず働くことも多くあります。

栽培で手一杯なので、販売(お客様を創る)にかけられる時間はほとんどないというのが現状です。

経営規模の大小は関係ない

他の産業では、お客様がいないというのは考えられないと思います。

しかしながら、農家はブラック企業なので、小規模の農家は販売に割く時間がありません。そのため、たくさん作って農協や市場に出荷した方が楽というのが現実です。

しかし、農協や市場はお客様ではありません。適正な価格で購入し、消費してくれるお客様を創らなければ、経営がうまくいかなくなるのは火を見るよりも明らかです。

経営規模の大小という枠組みを超え、それぞれに適したお客様を創ることが、永続的な農業には必要不可欠です。

モノではなく、シアワセを売る

しかしながら、ものを押し売りしているとお客様は離れていく一方です。

例えば、今はぶどうが高値で取引されているとしても、5年後には下落している可能性もあります。

そんな時に、今までの値段でぶどうを売ろうとしても、買ってくれるとは限りません。

でも、ぶどうの価格が下がったとしても、美味しいものを食べたときに感じる「シアワセ」の価値は下がりません。

だからこそ、お客様にはモノではなくシアワセを提供し続けるべきです。

お客様は必ず存在する

正直なところ、お客様を創るというのはとても労力のいる仕事です。それにお客様がいるとは限りません。

ですが、私の経験上では「お客様は必ず存在する」と言い切れます。にもかかわらず、面倒で行動を起こせていない人が大半なのです。

インターネットや物流環境が遥かに整備された現代では、「お客様を創る」という意思を持てるかどうかが鍵になります。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

儲かる農家になるためには、必ずお客様を創りましょう。そしてモノではなく、「シアワセ」を売りましょう。

気になった点や要望・質問は、ぜひコメント欄へ!

今後もこのnoteでは「農業」や「地方」を軸としたコンテンツをお伝えしていくので、ご覧いただければ幸いです。

農業の始め方に悩んでいる方は、実際に私が農業をはじめるために行った7つのステップを以下のマガジンで紹介しているので是非ご覧ください。


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