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見た目が良いダッフルコート

すっかり春の陽気を心待ちにして朝を迎えるようになった3月中旬。


そんな季節の変わり目に、人々の洋服が変わる様を見るのが密かなこの時期の楽しみだ。



が、これは先週、特に目を奪われたダッフルコートの話。


電車内でそのコートを羽織った通勤客を同時に4人目撃した1日もあった。


というか、目がそこに行ってしまう。


とても暖かな気持ちになるのだ。


何故だかは今は分からないし、この感情について2、3日考えたが言葉として思いつかなかった。


この感情をこのブログに書き残したいと始めたので、既にサジを投げているというか、本末転倒な気もするけれど。



昨今ダウンジャケットをはじめとしたナイロン素材が隆盛を極めているが、やはりこのクラシックな洋服にどうしても目が留まる。


現代ではお尻が隠れない程のショート丈のタイプなどもあるが、やはり真骨頂を発揮するのは膝が隠れる程の長さがあるトラディショナルなタイプのものだろう。


(本当はそういう長いの丈の物が「トラディショナル」なんだろうが僕は身長が低いので、膝上くらいの長さの物を選んでいる)


特徴的なトグル。


そして、肉厚なウールでボリュームが出て、独特の柔らかい雰囲気を醸し出してくれる。


この丸みのある雰囲気が僕は大好きだ。

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※僕のダッフルコート(London Tradition)、腕のシワに若干の年季を感じる。



皆そろそろ着納めなのだろうか。


今週たまたまかもしれないが、着ている人を全く見かけなかった。


ダッフルコートを着ている人を見かけると勝手ながら心が躍っている冬も、もうすぐ完全に終わりを告げるのだろう。



個人的主観だがダウンジャケットよりも、見た目が良いのはダッフルコートだと思う。


多分着やすくて暖かいのはダウンジャケットに軍配が上がるだろう。


それに異論はない。



僕も実際最近はなかなか着る機会が減っているのが現状。


でも僕のダッフルコートは、8年ほど前に購入したもので、妻が妊娠中や抱っこ紐で子どもを抱えていた頃の冬場は、身幅があるこれを沢山着ていた。


ダッフルコートの身頃にすっぽり隠れていた我が子の事を昨日のことのように懐かしむ。


その思い出が袖を通すたびに甦える、僕のダッフルコート。



やっぱり次の冬はもっと沢山着たい、と季節の変わり目に慌ててそれを思い焦がれたり、春を待ち望んだり心忙しない今日この頃だ。

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