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【歌唱表現の常識】テクニックの使い所正しいですか??

今日二本目の記事になります。

めちゃくちゃ常識的な部分であって欲しいのに、あまりにも知られていないことって結構あるんですが、その一つが「テクニックの使い所」なんですよね。

この記事はある程度の歌唱力、テクニックが既にある人向けの記事として書いていきいます。(とはいってもカラオケレベル対象かな?)


歌唱テクニックで自己満していませんか?

メジャーなテクニックでも、
・ビブラート覚えたての人が所構わずビブラートしまくったり、
÷フォールとかしゃくりとか使いすぎてくどかったり、
・声をわざと裏返したりとかも多用するとき着心地悪ったり…

トレモロ、トリル、メロディアレンジ、フェイクなど他にもいろいろあるのですが、使い所を理解して使えていないと聴く側はきっと不快な思いをしまうんです。


例えば料理だってそうでしょう??
おいしいものなんでも混ぜ合わせたら美味しくなりますか??
そういう複数の物の足し合わせって言うのは、相当な技術と計算とを駆使して綱渡りをしてようやくできる技なのではありませんか??

まぁ、そういう私もカラオケではわざと誇張しまくって歌って遊んだり、ふざけたりもします(笑)

上手く歌うのが目的ならなんでも足せばいいってもんじゃありませんよってこと。


適切なタイミングとは?

演奏、作曲の知識に造詣がある人でしたら、「トニックのところでは正確に、ドミナント、サブドミナントでは崩した方がかっこいいかもよ。」

なんて言えるんですが、カラオケで譜面なしだとよくわからないし、そもそもボーカルやっている人はそんなの知ったこっちゃないって方の方が多いと思います(笑)
(それはそれで良いことでもあるので、無理に今から覚えなくてもいいですよ)

なのでそういう理論はなしにして、もう少しわかりやすく具体的にしていこうと思います。
条件を三つだけに絞ってみたので自分の歌い方と照らし合わせてみてください。


①しゃくり、フォールはここぞのタイミングで使う
 …音程を大きく動かす上に、ロングトーンの頭(語尾)で多用されるテクニックなので非常に目立ちます。なので多用する事はオススメしません。
ここぞというときに強調として使うのはとても格好がいいのであらかじめ使い所を絞っておきましょう。

②ビブラート、こぶしは多用せず、使うパートと使わないパートを決めておく
 …これもメロディを強調し過ぎてしまいますから、盛り上がるところでのみ使えばいいのかと思います。
特にビブラートは音量が大きく聞こえる効果がありますから、使い所を間違えると煩くなってしまいます。
Aメロ、Bメロ、サビなどで構成が分けられる曲であれば、使うパートと使わないパートを決めておいてもいいかもしれません。

※自然で速度や幅の自由な高いレベルのビブラートをかけられるのならほとんど全部のパートで使っても構わないのですが、できている方はなかなかいません。
強くかかってしまう人はなるべく控えて使って下さい。


③感情表現はフレーズの語尾に入れる
 …サイやグロウル(デスボじゃないよ)など、フレーズの頭から感情表現するテクニックもありますが、やりすぎるとくどいです。
基本は語尾に向かうにつれて歌唱テクニックを織り込んでいく方が音程もしっかりして聴きやすいです。頭からいろいろ詰め込むと音程感が弱まってメロディを殺しかねません。


まとめ…あくまで例なので曲によります(笑)

最近は複雑な構成の曲が増えましたから(正確にはそういう曲が人気になるようになってきたって事ですが)、歌唱テクニックも計算しながら入れていかなければならないのかもしれません。

個人的には最近のごちゃごちゃした邦楽の曲はメロが主張強過ぎて自由に動かせなくてつまらないので(建築でいうところの「ヌキ」がないみたいな?)シンプルな洋楽の方が歌っていて楽しいです。

ていうか、メロだけ正確になぞれれば歌がうまいのならボカロで十分じゃんって話。
実際はそんなに浅いものじゃありませんよ。

ボカロはボカロで好きですが、歌はやはり人間が歌ってこそです。
そのあたりは、実際に歌ってみないとわからないかもしれません。
誰しも歌う体を持っているのだから、ぜひ歌ってみてもいいのになぁと思うわけです。

歌うにあたって曲の分析するのが苦手な人は、そういうのが得意な人に頼みましょう。
(…え??身の回りにそんな人いないって??
ほら、この記事書いている人なんか分析大好きですよ??)

今日はここまでw
ありがとうございました〜!

明日何書こうかな…??

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