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ANNA DOMINO : EAST AND WEST

 これはクレプスキュールレーベルでのファースト、ミニアルバム(EAST AND WEST / 1984年作品)。ベルギーブリュッセルのインディペンデント・レーベル「クレプスキュール」は英国のファクトリー・レコードとも提携、その独自の選択眼で多くの優れたミュージシャンを輩出。最も有名なのは『ブリュッセルより愛を込めて』(From Brussels With Love / 1979年)当時LPで聴いたのだけれど、元々はコンピレーションカセットテープ(アンテナ、タキシード・ムーン、ジョン・フォックス、トーマス・ドルビー、ドゥルッテイ・コラム、ア・サーティンレシオなど(凄い顔ぶれ^^;)だった。)
 そんな中でアンナ・ドミノ(Anna Domino)は、“クレプスキュールの女神(ミューズ)”と、呼ばれ、当時話題を集めた。このファーストミニアルバムの後『夢のあと』(ANNA DOMINO / 1986年作品)というフルアルバムを発表。3rdは『ジス・タイム』(THIS TIME / 1987年作品)こちらの方がメジャーっぽくて評価が高いようなところもあるようだが、全然好みではなかった。
 やはり1枚目と2枚目がいいと思う。まあ、かぶってる曲もあるので、1枚目と2枚目は実質的には同じ線上にあるアルバムと言っていいだろう。彼女の気怠い声と当時のニューウェーブ、ネオアコ系の音がとても良く調和した独自の世界観で魅力あるのだ。ややジャズっぽさも感じる。そして、なんと言ってもファッション誌「ELLE」の写真を使ったジャケットが抜群にいい。ジャケ買いするよね^^;;このアルバムは、割と最近になってアナログ盤を手に入れたのだけど、2枚目の『夢のあと』は、発売当時、ちょうどレンタルレコード店というものがあって、岡大前のなんとかポート…思い出せない。(ここを立ち上げた人が後にTVゲームの売買やカードゲームを扱ったりするWANPAKUという店を始めたということを後に仕事関係で知ることとなる。が、会ったことはない^^)そこで、レンタルしてテープに録音して聴いていた。当時、気軽に音楽を聴けるのは、カセットプレーヤー(ステレオ、オートリバースが当時の流行^^;)やウォークマン。特に、ウォークマンは音楽を持ち出せるのだよ!画期的な音楽プレーヤーだったんだ。今ではデジタル配信で、iPodやMP3プレーヤーなんかでみんな聴いているんだろうけど。まあ、そんな時代に録音して聴いていたカセットテープは宝物みたいなもんだった。暫くしてから、CD盤が出ていたので手に入れたのだけど、EAST AND WESTはリリースされていなかった。ただ、今一度ネットで調べてみると2013年に紙ジャケットで4作リリース!しかもEAST AND WESTは伝説の87年1月渋谷パルコ劇場でのライヴから7曲をボーナス収録。だそうだ。
アマゾンで売っている^^;;

※クレプスキュールについては、1984年発売の『クレプスキュール物語』(日本盤オリジナルコンピレーションアルバム)には上記の他にも。キャバレー・ボルテール、ミカド、ポール・ヘイグ、ペイル・ファウンテンズ、ソフト・バーディクトとか豪華な音源のコンピがある。

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