本当にあなたが変わったんですか?

 「お前という奴は全く変わらないな」「昔のように面白い奴だな」なんてのを、帰省して久々にお友達に会うたびに言われるんです。
 いいのか悪いのかで言われたら、多分いい意味で言ってくれているんでしょう(そう信じたいです)。確かに、久々に会った友達が、外見や性格が変わっちゃって、まるで別人になってたら、いい悪いは別にしてぎょっとしますよね。昔と変わらず関われることの安心感を与えられているだとしたらこんなに嬉しい話はないですし、もし悪い意味だとしたら、この数年自分は成長してなかったのかよと暗澹たる気持ちになります。いい意味だと信じたいです…。
 そんな「変わらない奴」である僕から見ると…。実は友達やフォロワーさんの変化に対し、結構敏感だなと気づきました。よく気付く方なんだなと。
 例えばクラスで陽キャオーラ全開で、こいつァ俺と住んでるところが違うナアって思った女子は、今となってはTikToker。カップルでもってTikTokに動画をあげて、今となってはインフルエンサーです。すごいですね。何も言えねえ。
 またある人はNSCに入って芸人のタマゴとなった人がいます。優秀な奴で、しかも喋りも面白く、僕自身大好きな友人でしたが、そっち行ったかとなりました。何にでも刺激を求める彼らしい選択だったと思います。いつかライブ見に行きたいです。そして古参ヅラしたいです。
 すっかり性格が変わってしまって困惑していることもあります。僕自身大尊敬する人で、考え方の芯が通っているすごい人だったのが、ここ最近は女の子ばっかりに絡みに行って、あるいは急に髪の毛なんか染め出してチャラい写真しかあげなくなって、ちょっと気持ち悪いな…と思っちゃったりと。僕はこの手の、いわゆる「軽い」人が大嫌いで、変わってしまったように見えた友達に対し幻滅しちゃったんですが、いや待てよ?と。

 確かに、現実で久々に会ったり、SNSで定点観測して友達を見つめているうちに、その友達は「変わった」。それは事実なのでしょう。でも、僕自身もどこか変わってしまったから、変化についていけてないんじゃないかって思ったんです。
 早く言えば、「俺、いつからこんなに狭量な奴になったんだろう」なんです。他人の変化を受け入れられず、いつまでもあの時の、大好きだった時のあなたでいて欲しい。そんな押し付けを知らず知らずのしているんじゃないかと思ったんです。俺、いつからこんな人になってしまったんだろうか?と最近思うんです。
 周りの友達が変わった以上に、自分自身が偏屈な人間になってる…と自問して気づいたとき、かなりショックでした。
 自分の性格や価値観に固執し続けたら、いつの間にか性格が、変わってないと思ってたけど変わってるじゃん。しかも悪い意味で変わってるじゃん、と。

 特にその狭量さが一番ひどかったのは、ここ最近、就活がうまくいかなくて苦しんでいた時かもしれないです。俺こんなにキツイことになってるのに、周りの奴らは楽勝こきやがってと、ある種のジェラシーを拗らせてしまった結果、周りを悪いようにしか見られなくなっていたんじゃないかなあって。僕自身ナイーブなところがありますが、それが悪いように作用していたなと。ちょっと心理的にマズい状況だったんじゃないかと、今にして思います。

 周りって絶えず変わるもの。それを受け入れるも受け入れないも自由だけど、自分の理想を押し付けるのは違うよなと。周りの変化を、「変わったなあ」とだけ思えるような、心の余裕って大事だし、それが欲しいなと今とても思います。

 「昔のように変わらず明るくて面白い奴だな」とずっと思ってもらえるには、「昔のように相変わらず真面目だな」とずっと言ってもらえるようには、変わらないでいるためにもいい意味で変わることって大事なんだなあ…。と思います。

 今までで一番わけわかんない記事だな。


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