闇の中のくだらない話に生かされた一年(エッセイ)
オードリーのオールナイトニッポンin東京ドームの開催が発表された日、私の気持ちはドン底にまで落ちていた。
家庭のこと、就活のこと、人生のこと、色々な要因が降りかかり私は人生を終えることまで考えていた。
夜はいつしか敵になった。
夜はネガティブな感情を呼び寄せ、私の心を攻撃した。
コロナが始まってから深夜ラジオにハマったので、夜が安らぐ時間だった自分にとってこれはとても辛いことだった。
ただラジオだけは味方でいてくれた。
この日も夜に抗うようにオードリーのオールナイトニッポンを聴き始めた。
ニチレイプレゼンツ
普段は春日さんが言うのにこの日は若林さんが言っていた。
春日さんの不在に触れることなく、若林さんは1人で喋り続ける。WBCの話などいつも通りのテンポで。
数分経った頃、春日さんが入ってきた。
どうやら周りには大人がたくさんいるらしい。
その後大型モニターに映し出された文字を春日さんが読み上げる。
「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム開催決定」
私はトイレで思わず声を出した。
お腹が痛くてトイレの中で聴いていたのだ。
鼓動が速くなる。
でもこれは不安から起こるものではなく、興奮から生まれるポジティブなもの。
喜びを久しぶりに感じた。
絶対にこの日までは生きようと心に誓った。
そこから一年、色々あった。
就職がうまくいかなかったり、休学したり、将来について悩んだり、アメリカ行ったり、アメリカでカツアゲされたり。
正直何回も死にたいと思ったことはあった。
でも生きた。
オードリーが東京ドームでライブをやるから。
ここで死んだらもったいないと思った。
おかげで今日この日までは私は生き延びることができた。
最近では鬱もちょっとは良くなって、前を向けるようになってきた。
この考えができるようになったのもオードリーのおかげ。
オードリーがいたから、俺は生きることができたんです。
生きる目的を作ってくれてありがとう。
運良くチケットが取れたのでこの目に焼き付けてきます。
できることならオードリーの2人にも、チーム付け焼き刃の皆さんにも楽しんでほしいなって思う。
感謝してもしきれないから、楽しんでほしい。
重すぎるよ!って言われるかもしれないけど、本当に生きててよかったよね。
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