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嫉妬がなくて不安なので嫉妬の対象を決めよう‼️

私には嫉妬心がない。

以前大学の教授に「嫉妬心をバネに努力するのがいいよ」と言われたことがある。
確かに嫉妬心は絶大な力を持つ原動力となる、と聞いたことがある。

「よし!嫉妬するぞ!!」と意気込んで嫉妬心をバネにしようと試みるもなかなかうまくいかなかった。そもそも嫉妬心がある人は意気込んで嫉妬してないと思うし、嫉妬するときにこんなに快活でもないような気もする。

とにかく嫉妬がうまくいかなかった。

そもそも周りに嫉妬するような人がいないのである。

これは決してみんなのことを見下している、という意味ではない。
周りには優秀な人がたくさんいる。そして長く付き合っているからこそ、優秀になるまでの道のりや努力を知っている。だから嫉妬するにまで至らないのである。

彼らは頑張った。から今があると思ってしまう。
こういう考えのため、そもそも解像度の低い嫉妬は危険だと考えてしまうのだ。
結果だけ見て「なんであいつはこんなにできてるんだ。妬ましい…。」と思ってしまうと、自分の成長における課題や改善点には気づくことができない。
「こんなに頑張っているのに」と努力を自分で頭打ちにしてしまうことになる気がする。

あと単純に恥ずかしい。身近な人に嫉妬してしまったとき、私は多分行動に出てしまうタイプなのだ。
「クッソーまた負けた❗️あいつを見返してやるぞ✨(きらりとした汗を流す)」みたいな感じだったらいい。
私の場合、「クソが、殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す…(殺意)」となりそうで怖い。敵意をあんまり持ちたくないし、身近な人に嫉妬を持つのはあまり得策とは思えない。

また自分自身のことも結構優秀な人間だと思っている。
見下しはしないものの、皆にないような優れた点もたくさんあるとは思っている。
友人とは別の山の上の方にはいるくらいには思っている。


ここまで読んで「なら嫉妬心がなくていいじゃん。なぜ嫉妬心がなくて不安なの?」と思われるかもしれない。

私も特に問題視していなかったのだが、最近よくわからない感情を抱くようになったのだ。これをなくすために必要なのは嫉妬心だと考えたわけだ。

よくわからない感情とは「できることをできなくなった方がいいのでは…」というものである。これをなんと表したらいいかわからないので「よくわからない感情」とさせてもらった。

成長には達成感も伴う。私はこの達成感が好きだ。
先ほど自分が優秀な人間だと思っていると書いたが、これに元来のネガティブ思想が組み合わされて「俺パーフェクトな人間じゃん。ならもうのびしろなくない!?え!これからの人生どうしよう!!!!」と考えることが最近増えた。念の為言うとガチで、真剣にこう思っている。R指定も思わず苦笑い。先ほどの「よくわからない感情」はもしかしたら慢心かもな。

これを解決するのは「思わず嫉妬してしまうような、いわば目標となる存在を見つけることかな」と考えたわけだ。で自分の中の嫉妬心を探してみたものの、ないじゃん、え、どうしよ、となった次第である。

先述のように身近な人には嫉妬心は抱くことができそうにない。解像度が高すぎる。
あと単純に身近な人に嫉妬してしまうと態度に出てしまうのであまりよくない。

じゃあ「身近ではなく、かつそんなにバックグラウンドを知らないけどなんかすごいってことは知っている」くらいの人に嫉妬を定めてみようと考えた。
そこで私はダウ90000の蓮見翔さんに嫉妬心を抱いてみることにした。

理由はABCお笑いグランプリでやってたネタがめちゃくちゃ面白かったから。

↑すごい面白かった。嫉妬しちゃう。金魚番長のネタもめちゃくちゃ面白かったです。

私はあまりダウ90000のネタを見てこなかった。『あちこちオードリー』の蓮見さん出演回をみたことがある程度の認知だ。うまく説明できないけど話をもっと聞いてみたいなって思うような魅力的な人に感じた。コントや作劇もやってるから当たり前かもしれないけど、すごい話が面白かった。

私の中では蓮見さんは「大人数を率いるめっちゃ面白い同年代の人」なのである。
うーん、ちょうどいい解像度。勝手に嫉妬するにはもってこいの距離感。
めちゃくちゃ評価されて、実際すこぶる面白いもの作っているという点からは目を逸らさせてもらう。そこ見ちゃうともう嫉妬もできない。

同年代っていうのもいい。なんとなく嫉妬するのは同年代の人が相応しいように感じる。
説明はできない。だってなんとなくだから。

推測だけど蓮見さんは「なんとなく嫉妬」されることも多くあるんだろうな、と思う。

企業に勤めている人からは「あいつは好きなことをやってお金を稼いでる。嫉妬しちゃう。」とされていると思うし、単純にクリエイターに対して「気に食わない」と思う人もいるだろう。何かとクリエイターに冷たい国ではあると思うし。

もちろんこういう感情を抱くのは全然いいと思う。自分も無理やり抱こうとしているわけだし。
ただこれを公に、たとえばSNSとかに上げ始めたら話は変わってくると思う。
嫉妬が誹謗中傷へと変容してしまう。
そうするとこの感情は自分の成長の糧として活きることはなくなり、単に人を傷つけるための、なんの価値も重みもない、けどなんかチクっとして痛いやつになってしまう。
これは私の目指すところではない。

私はあくまで「目標」として蓮見翔さんに嫉妬してみようと思う。
そうした方が自分の至らぬ点も見つかると思うし、そして何より蓮見さんの人柄もわかって面白そうだ。

私は健全かつ健康的に嫉妬という感情を抱いていく。

ただ解像度を上げすぎると「蓮見イ…、蓮見蓮見蓮見蓮見蓮見蓮見蓮見蓮見…。」ってなっちゃいそうだからそこは気をつけたい。

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