エンドロール流すなら今
映画が昔から好きだった。
自分の知らない世界を体験しているような気がして。
ただ座って観ているだけの自分も、登場人物とともに喜び、泣き、感情を昂らせた。
映画を好きな理由はもう一つある。
それは「区切りがあるから」というものだ。
物語の基本構成は起承転結。
始まって悩んで解決して終わり。
もちろんシリーズものも多くあるし、観てきた。すべての映画が必ずしも一本で完結するわけではない。
しかしどの作品もとりあえず作品ごとに区切りはついていたように思う。
最近人生について悩んでいる。
これは就活を行うなかで社会に出た後の自分の姿が全く想像できず、唯一想像できたのが死んだときの姿だけであったことが影響している。
誰の人生にも死は必ずやってくる。
人間の共通したイベントって限られているように思う。
生まれて、おっきくなって、義務教育うけて、なんやかんやあって、死ぬ。
人生において「なんやかんや」の部分があまりに長すぎやしないか。
なんやかんやの舵取りを行うのは完全に自分自身。
他の人は成長しながら、自分の人生のコントロールの術を学んできたんだろう。
自分は違うように思ってしまう。自信が持てない。人生船舶者試験不合格ってわけだ。
今後の人生区切りってあるのだろうか。
喜びに溢れた出来事は何か起こるのだろうか。
そこでもし物語が終わっても満足できるような人生を私は歩むことが出来るのだろうか。
不安をつらつらと書き留める。
まだこの悩みは続いていく。
エンドロールが流れるのはまだ先みたいだ。
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