vellum6e

地味な暮らしです。

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最近の記事

我が家の新入り

普段はゲーマー寄りで、これといって物欲もなくファッションはユニクロでハッピーな高校男児である息子が、このところ音楽を聴くだけでなく自分でもやってみたくなったらしい。もっとずっと小さいころに、音楽を習いたいか興味があるかという確認をした時にはきっぱりやりたくないと意思表示をしたため習い事を強制はしなかった。今から何かを本格的に始めるにはちょっと遅いだろうが、別に本格的でなくたっていいのだ。そんなこんなで今年の彼の誕生日プレゼントに鍵盤楽器を買うことになった。本人は習いに行く気は

    • 薄暗い気持ちと

      コロナで週に数日出ていたバイトが4月には完全に休みになり、そのまま5月下旬のここまで家籠りをしている。週に2回ほど食料などの買い物に出るほかはどこにも行かない毎日を続けてきた。 もともと家にいる時間が長めの暮らしだったし、家族全員家が好きなのでずっと家にいても過ごし方自体はそんなに変わっていない。でもバイトが休みになって1週間ぐらい経った4月上旬から、体調に異変が起きた。具体的に言うと胸が苦しい。動悸がする。胸が詰まって、息がしにくいような、咳をしたいような気がする。不調は

      • 曇り空のソーダブレッド

        何年も前からソーダブレッドが気に入っていて、たまに思い出して食べたくなって焼く。 ソーダブレッドというのは、アイルランドの食べ物だ。以前読んだアイルランドの食べ物を紹介するエッセイで、国民的な食べ物として紹介されていた。よだれかけをつけてベビー椅子に座っているような赤子に与えられたソーダブレッドの一切れの写真が、アイルランドに生まれ落ちたなら当たり前に食事に添えられる、この食べ物のありふれた日常性を物語る。華やかさやゴージャスさとは縁がない。はっきりいって目を見張る程美味し

        • レモンケーキに追いレモンシロップ

          自主ロックダウン中の家庭にも誕生日はやってくる。下の息子はもう1か月ほど家を出ていなかったので、久々の散歩を夕方にプレゼント。そして通販で2キロ購入した無農薬栽培のレモンを最大限に利用するべく、レモンを贅沢に使ったケーキを息子の誕生日ケーキとした。 元レシピは好きなアメリカのサイトから拝借したが、型が大きいので手元の型に合うように分量を調整し、砂糖を減らしたりブルーベリーを省いたりとアレンジしたものをここに残しておく。ノルディックウエアの6カップバント型1つ分。) (5/

        我が家の新入り

          息子たちへの手紙ー上の息子へ

          あなたのいる国ではもうすぐ外出制限が一時解除になるけれど、あなたの毎日はどうですか。変わりありませんか。 本当なら今頃は学年の終わりに向けてラストスパートで、山ほどある学年末試験を見据えた最後の学期、大変な時期だったのではないかと思います。同時にあなたは今年夏の休暇に久しぶりに日本に帰ってくることを予定していて、その旅行計画と準備に忙しくも楽しみな気分であったでしょう。 新型コロナウィルスの名を耳にしたころは私たちはまだ楽観的だった。夏までには何とかならないかな、と思って

          息子たちへの手紙ー上の息子へ

          マスクを買いに並んでみた日②

          1度目のマスク購入の試みが不成功に終わったので、次を考えなければならなくなった。並べば買える確約はなく、買えても数枚入りのこともある、という状況を理解した今、開店1時間半前というのがネックだったと考え、2回目に挑んだ平日の朝は6時に起きて家を出た。 前回ほど寒くなく風もなく晴れていて、朝の空気がすがすがしく道に人は少ない。が、前回より1時間以上早くドラッグストア前に到着したにもかかわらず、列の長さはほぼ同じで今回の順番は1つだけ繰り上がって8番目。1時間違っても前回と大差な

          マスクを買いに並んでみた日②

          マスクを買いに並んでみた日①

          2020年3月に、マスクを買うために早朝の列に2回加わった。この文章はその時のことを残してみようと思って書いている。 家族にハウスダストアレルギーがおり自分が花粉症なので、マスクの買い置きは家に少しあった。が、家族も自分もまだ通勤しており、この勢いで毎日使うならストックが底をつくという心配があっただけでなく、息子のひとりがマスク習慣のない地域の海外に住んでいて、かの地で必要になったときにまず入手できないだろうから送らなくてはと考えたのが、並んでも買おうと決めた主な理由だった

          マスクを買いに並んでみた日①