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ひとつのSNSの終わりを体験した話

DiaryNoteというブログが本日2022年3月31日で新規更新を停止します。
2000年からサービス開始ということで、実に22年間続いていたわけですね。

機能としては最低限と言った感じで、一記事20000文字書けたり、写真添付は三枚まで、相互リンクユーザーには「ひみつ日記」が見えて…みたいなまさに往年の「ブログ」サービスでした。

ところがこのブログには謎の特徴がありまして、それは「マジックザギャザリングプレイヤーが(大体)みんなやっている」というものでした。
マジックザギャザリング(以下MTG)というのは世界で初めてのトレーディングカードゲームであり、現在まで続いている人気ぶりということですが、詳しくは今回は置いておいて…。

そのプレイヤーがみんなやっているというのはどういうことかというと、「MTGのコミュニティそのものがウェブ上にある」ということです。今日出た大会の結果、その反省やデッキ調整の記録、新しいデッキ案、ストーリー記事の考察や妄想などなど…。

リアルで知っている人同士がウェブ上で情報を共有するのはもちろん、全然違う地方に住む知らない人同士でも、MTGという共通の話題を通して知り合ったりするなど、貴重な場でした。またコロナ禍でリアル大会の機会が激減した中でも、MTGプレイヤーのモチベーションをお互いに保つためにも、一役買ってくれたと個人的に思っています。

私の場合は2017年に始めたので実に5年間続けていました。
岩手に帰ってきてMTGの知り合いを作りたいと思って始めたのですが、気づけば顔を知らない人でも私の海賊デッキ調整録やストーリー記事を面白がってくれる人がコメントをくれたものでした。

私は複数の趣味がありまして、すべてを並行して追うことは出来ないので、趣味ごとの流行が季節によってぐるぐる回ってくるのですよ。

Twitterではそういうのを意識せずにとにかく、そのときハマっていることをだらだら書いていくのでまとまりがないスタイルなのですが、DiaryNoteはMTGの話題だけを集中して書き残す場としていたので、本当に貴重でした。

交流があったみなさんは、後継としてnoteやはてなブログなどそれぞれ続けていくらしいのですが、DiaryNote上で存在していたコミュニティがそのまま移動するわけではないので、この繋がりも一旦は散り散りになってしまうのかなと思っています。そこに、一抹の寂しさを感じます。

ここからは妄想なのですが、人類が紙媒体からデジタル上に書き残すようになってもうずいぶん経ちました。
何百年か後、文明が崩壊したあとで過去の記録を振り返ると、2000年代以降の記録が全く残っていないような事態になってしまうのではないでしょうか(SFですね)。そして、同様に我々がDiaryNote上で作り上げていたコミュニティもまた、無かったことになってしまうのではないか…
今回なんとなくそんなことを考えてしまいました。

それでも、私はいまここに書き残すことを辞めることが出来ません。

ですので、「ひやむぎの瞑想領土」(DiaryNote上での私のブログの名前です)があったことを忘れないために、今後note上にもMTGの記事を書いていこうかなと思いました。

海賊デッキ大好き。

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